IS:黎牙物語 〜インフィニット・ストラトスの世界をオリジナルの機体で過ごす〜   作:XIYON

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ではどうぞ。


・一夏vsセシリア 嶺賀、一夏を導く。

 

俺は箒と歩夢に一夏と陣平の相手をお願いしていた。一夏は箒から直々に剣道を教わったのか、近接主体が得意のようだ。一方の陣平は前世が爆弾解体のプロだったのか、その腕がISの操作に磨きがかかっているようだ。

 

嶺賀「さすがは警察学校組だな…爆弾解体のプロは伊達じゃねぇな。」

 

俺はその様子を見て全員を俺のところに戻すように言った。そして…

 

嶺賀「一夏は箒から教わったかは知らないが、近接攻撃が得意みたいだ……一方の陣平は遠近両方が主体ってところかな…」

 

一夏「んで?なんで俺たちを呼び戻したんだよ?」

 

嶺賀「あぁ、一夏がセシリアを倒せる唯一の技があってな?ブルー・ティアーズの最大の特徴はBT兵器と呼ばれる光学兵器だ。ガンダムのファンネルみたいなもんだよ。」

 

4つの自律機動兵器…すなわちビット、さらには中・遠距離用のライフルを用いた射撃戦特化の機体……ビットで誘導し、そのライフルでトドメを刺すのがセシリアの特技だ。さらにはミサイルも2基も付いているので油断はできない。

 

一夏「どこでその情報を仕入れたんだよ…」

 

嶺賀「イギリスが公開してる情報と実機を見ればある程度は推測できるさ。それを後はシュミレートしてどうやって一夏がセシリアに勝てるかを考えたんだ。そもそも白式は燃費が悪い。そこでだ。」

 

原作知識というカンニングもあるけど。俺のライダー知識、メカ知識、さらにはタバ姉さんお墨付きの知識である程度推測できるのは確かだ。

 

嶺賀「一夏の白式には近接用のブレード【雪片弐型】しかない。まぁ白式とお前が頼めば武器は追加できるけどな…」

 

箒「単一仕様能力(ワンオフ・アビリティ)『零落白夜』か。」

 

嶺賀「あぁ、当たりゃ一撃必倒レベルだけどよ。」

 

先程、一次移行を終えた時に表示された白式の力。普通、単一仕様能力は二次移行セカンドシフト後に発現するものだけど、白式は一次移行の段階でそれが使える。だが、『零落白夜』はシールドエネルギーが無効になるという強力極まりない効果の代わり、自身のシールドエネルギーを犠牲にするという欠点があった。

 

嶺賀「だから一夏はセシリアの攻撃をいかに掻い潜り、一撃必倒の攻撃を確実に当てるのがポイントになる。」

 

箒「んじゃ、彼女にとっても優勢になることはあるのか?」

 

嶺賀「Exactly、その可能性も十分にあるさ。」

 

箒も近接よりの戦闘スタイルだからセシリア対策の模擬戦は難しい……しかし陣平はどうだろうか?

 

嶺賀「陣平は見た限り、カルヴマグアの性能を断然に活かしている。お前なら正確にセシリアの攻撃を見切れるはずだ。」

 

陣平「(コイツ……もしかして俺の正体を知ってるのか?)」

 

すると歩夢が…

 

歩夢「ねぇ、嶺賀くん…その顔に付けてる仮面……なに?」

 

先程から一夏達4人を怯えさせている俺が付けている仮面。そう、これこそ俺の専用IS、黎牙(くろが)なのだ。

 

嶺賀「ISだよ?」

 

「「えぇ!?」」

 

嶺賀「黎牙っていうんだ。コイツは白式と同時期に作成した3世代に該当するISで、スタイルというISの腕脚、背中、胴体のアーマーを切り替えることにより、戦況に応じた戦い方ができるんだ。」

 

陣平「へぇ〜……んで、今は何通りできるんだよ?」

 

嶺賀「うーん……スタンダードとあと2つかな……これからも増やす予定ではある。」

 

箒「恐ろしい奴を作る気じゃないだろうな?」

 

箒が一人震えていた。それもそうだろう。これもただのISではないのだから。

 

嶺賀「んじゃ、本番まで時間はないから、今日はどうやったらビットと遠距離射撃への対策、一夏は近接、陣平は攻防メインで、戦闘に持ち込めるか、二点に絞ってやる。」

 

一夏&陣平「おう!」

 

そしてクラス代表戦当日…観客席にはクラスメイトや他のクラスの生徒が和気あいあいと見学していた。

 

セシリア「逃げずに来たことは誉めて差し上げますわ」

 

一夏が白式を纏いアリーナに向かうと、既にセシリアがブルー・ティアーズを纏って待ち構えていた。そして試合は既に始まっていたのだ。

 

セシリア「最後のチャンスをあげますわ。」

 

彼女はブルーティアーズの専用ライフル、『スターライトmkⅢ』の砲口を下げた状態で一夏に話しかけた。

 

一夏「チャンスって?」

 

セシリア「わたくしが一方的な勝利を得るのは自明の理。ボロボロの惨めな姿を晒したくなければ、今ここで謝るというのなら、許してあげないこともなくってよ?」

 

一夏「いい度胸してんじゃん。俺だって徹夜気味で嶺賀に特訓させられたからな?」

 

しかしそのおかげで俺は戦闘データを上手く取れた。さらに一夏は明らかな上から目線のセシリアの発言に呆れるよりも笑みを浮かべた。完全に煽っているのだ。セシリア嬢を…

 

一夏「それにそれはチャンスとは言わねぇな。一週間前の俺ならそうなる可能性も高かった。」

 

そう言ったあとに一夏はセシリアとの距離を詰めて、雪片弐型を振るった。

 

一夏「おらどうした!油断し過ぎじゃないか?」

 

セシリア「くっ!いきなり攻撃してくるなんて卑怯じゃありませんこと?」

 

一夏「試合はもう始まってんだぜイギリス代表候補生!卑怯も何もねぇよ!」

 

まさか先手を取られるとは思ってもみなかったセシリアだが、そこはイギリスが誇る代表候補生。紙一重で雪片弐型を回避した後に距離を取った。

 

一夏「させない!」

 

しかしそこは俺のお墨付きで鍛えた一夏。すぐさまセシリアを追った。しかし…

 

セシリア「ブルーティアーズ!」

 

4基のビット、ブルーティアーズを展開し、一夏を近付けないように妨害した。

 

一夏「へへ……それを待ってた!」

 

しかしそれも俺や歩夢との特訓で鍛えた彼には通用しなかった。セシリアの出した4つの内の2つは切り伏せられてしまった。

 

セシリア「(そんな……彼は初心者のはずです……ここまでの技術力……一体誰が……ま、まさか!)」

 

一夏のあまりの強さに冷静さを失ったセシリア。劣勢に焦りを感じた彼女だが無理もない。素人だった一夏が想定とは逆に一方的に攻めてくるのを誰が予想したか?信じられない彼女はミサイルやインターセプターを駆使して戦い続けたが、結局は追い詰められ、一夏に距離を取られてしまう。その様子を管制室から覗いていた織斑先生は…

 

千冬「封城の奴…オルコット対策のみに重点を置くことでそれなりに形にしてきたか…」

 

真那「すごいですね。たった一週間でここまで仕上げてくるなんて…経験の賜物ですね?」

 

千冬「あぁ……ん?」

 

すると千冬先生の個人通信(プライベートチャンネル)にある電話が入った。その相手はなんと陣平だった。

 

陣平「先生すいません。突然の電話で。」

 

千冬「どうした?何かあったのか?」

 

陣平「実は、トイレに向かう途中にヤバいもんを見つけたんです。解体は終わりましたが、何者かが爆弾を仕掛けたみたいです。」

 

千冬「なに!?」

 

陣平「今から犯人を追います。嶺賀には悪いと言ってください。」

 

千冬「わかった。くれぐれも気をつけろよ?」

 

陣平「はい。」

 

陣平との個人通信が終わったあと、セシリアが使った最後のビットが切り伏せられてしまい、苦し紛れでミサイルを放つが、一気に距離を詰めた一夏は零落白夜を起動。ミサイルで少しダメージを受けたが、結果は一夏の圧勝という大判狂わせという結果に見学していたクラスメイト達は驚愕してしまった。

 

箒「ふむ。」

 

歩夢「よかったね?」

 

嶺賀「あぁ、俺のお墨付きってところだな。先手を取れたのが大きかった…セシリアはライフルで牽制し、ビットを展開してれば良い試合になってた。」

 

箒「あぁ…明らかにセシリアが油断してくれたのが唯一の救いだったな。」

 

クラスメイト達と試合を観戦していた俺と箒は一夏とセシリアが戦いを評価した。

 

箒「それでお前は大丈夫なのか?ここ一週間の間、一夏と陣平の特訓ばかりでお前は……仮面を付けていただけ……だったが?」

 

嶺賀「問題ねぇよ。ちゃんと対策済みだよ。それに…」

 

すると俺の個人通信から織斑先生から連絡が入った。

 

嶺賀「はい嶺賀です。」

 

千冬『すまん封城。松田が侵入者がいると感じて代表戦を脱退した。先に行ってくれるか?』

 

嶺賀「え?アイツが?(うーん陣平の奴……サボりじゃねーなら何なんだ?まぁ、後で聞くか。) 分かりました。」

 

箒「どうした?」

 

嶺賀「陣平が侵入者を見つけたらしくて、教員と一緒に捕まえにいって来れなさそうなんだってよ……んじゃ俺が最後ってことで……さてと…高慢で馬鹿で代表候補生自己主張のお嬢様を倒してきますか…」

 

30分後、一夏に負けたショックから何とか立ち直ったセシリアがアリーナへ向かった。そこに俺が仮面を被った状態で、偉そうに座っていた。

 

セシリア「お待たせしましたわ。」

 

嶺賀「別に待ってはねぇよ。下準備は出来てるんだろうな?一夏に負けてショックだったみたいだけど……まさかひよってないよな?」

 

セシリア「見損なわないでいただきたいですわね。このセシリア・オルコット、そのような言い訳はいたしませんわ!」

 

嶺賀「いいだろう……なら、俺も本気を見せてやる。轟け雷鳴。黎牙、ウェアウルフ!」

 

すると急に天気が曇りだし、そこから雷がアリーナに落ちてきた。この状況に管制室も困惑状態だった。

 

千冬「一体何が起きてるんだ!?」

 

真那「ど、どうやらこのアリーナだけに曇を発生させてるみたいです。あとは全部晴天みたいで…」

 

そして俺はバックパックの変わりに遠心力に特化したブーストを付けた面白いISを装備した…その光景にセシリアは愚か、幼馴染の一夏、箒、歩夢でさえ…

 

歩夢「な、何あれ。」

 

箒「IS……なのか?」

 

一夏「……」

 

セシリア「な、なんですのアナタのISは!」

 

嶺賀「黎牙の拡張領域にある一つ……ウェアウルフだ。さぁ、狩りを楽しませて貰おうか?」

 

 




次回

・嶺賀、チョロインをボコしてみた。
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