檀黎斗の幻想郷巡り   作:フェイさん

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神との共同戦線。そして幻想郷最大の危機

「ここは...?」

 

目覚めた黎斗はゆっくりと起き上がる。

 

「そうか...私はあの時倒れたのか。」

 

辺りを見回すとそこには霊夢がいた。

 

「目覚めたようね、神。」

 

「霊夢...。」

 

暫くなんとも言えない空気が流れる。何とかこの空気を変えようと霊夢が口を開く。

 

「黎斗神、聞きそびれてたんだけどあの時何でアンタはあんなにボロボロだったの?」

 

「あぁ、あれはだな、あの博麗大結界に謎の結界を張った奴らと戦ったからだ。」

 

異変の主犯と戦った事に霊夢は驚く。

 

「え!?異変の主犯と会ったの!?」

 

「あぁ、だが目的までは分からなかった。唯、私の願いの為にって言っていた。」

 

「私の願いの為...?一体何の願いなのよ。」

 

「それは分からん。奴らは目的を言わずに私に協力を申し出てきた。」

 

「それで、アンタはその協力を受け入れたの?」

 

黎斗はフッと笑い、いつもの調子で言う。

 

「断ったに決まっているだろう。まぁ奴らが私が出した条件に応じなかったから断ったんだがな。」

 

どんな条件かは分からなかったが何となく嫌な条件を出したんだろうと霊夢は察する。

 

「まぁ断ったならいいわ。それに私は元々アンタに用があったしね。」

 

「用だと?」

 

「そう、アンタをこの幻想郷から追い出す為にね。」

 

「フッ、まだそんな事を引きずっていたか。言ったはずだ、あれはレミリアの自業自得。私はただそれを返り討ちにしたに過ぎない。」

 

いくらレミリアから勝負を挑んだとはいえ、これはあくまでも試合的な勝負であった。流石の黎斗でもそこら辺の事は分かっていると思っていたが、彼の一般人では通用しない常識が予想よりも遥かにぶっ飛んでいた。

 

この黎斗のぶっ飛んだ常識に霊夢は怒りを覚えていたが、そんな怒りも黎斗には通じない事は分かっている。だがどうしても霊夢は黎斗にこの怒りをぶつけたかった。

 

そう思った霊夢は拳を強く握りしめる。

 

「ならもう一度私と戦いなさい。今度こそアンタを打ちのめしてやるから。」

 

「君は私に散々やられていただろう?勝てもしない勝負に何故挑む?」

 

相変わらず黎斗はフッと笑いながら挑発するような態度で言う。

 

「例え負けると分かってても私は博麗の巫女としてのプライドがある!博麗の巫女が負けを認めたら誰がこの幻想郷を護るのよ!」

 

そうして黎斗は上を見上げながら笑う。

 

「ブハハハハ!!!!!やはり君は面白い!!その瞳から君のプライドがジリジリと伝わってくるぞ!!!!やはり君はまるで水晶の様な心を持っている!!!!いいだろう、勝負してやる!!」

 

そうして黎斗は勢いよくベッドから起き上がる。

 

(コイツなんであんなに疲れてたのにすぐ立てるのよ。)

 

霊夢が冷静にツッコんだ途端、謎の空間が現れる。

 

「その勝負、無効よ。」

 

謎の空間から現れたのは八雲紫であった。

 

「お前は...!八雲紫...!」

 

黎斗を強制的に連れてきた張本人。黎斗はすぐさま紫に駆け寄る。

 

「紫、さっさとこの世界から私を出せ!私は元の世界でやるべき事があるんだ!」

 

「それは無理な相談ですね。貴方にはこの幻想郷を救って頂く救世主になってもらいます。」

 

「救世主だと?私は神だ!!人々を救うのは私の気分次第!!そして今、私はこの世界を救う義理はなァい...!!!」

 

黎斗の顔はいつもの様なクールな顔ではなく、目を大きく見開き口をニヤッとさせていた。

 

「そうですか。なら私に考えがあります。」

 

「考えだと?」

 

「この幻想郷を救ってくださった暁には貴方を元の世界に戻すのは勿論の事、貴方が勤めていた会社である幻夢コーポレーションを新しく立てる資金をお渡しします。」

 

この世界に来る前まではCRのドレミファビートの筐体で黎斗はガシャット開発をしていた。黎斗が作り上げた幻夢コーポレーションが復活するという提案に黎斗は暫く考える。

 

「いい提案だな。」

 

「なら協力してくれますか!?」

 

紫は目を光らせて言う。

 

「そろそろ私の新しい故郷(会社)を作りたいと思っていたのでね、いいだろう!!神の恵みをありがたく受け取るが良い!!」

 

こうして黎斗は(一応)幻想郷を救う事になった。そして紫は霊夢に近づく。

 

「霊夢、暫くでいいから彼の事については少し目を瞑ってて欲しいの。事が終わったら勝負してもいいわ。」

 

「まぁ...あの結界を壊す事が先だものね。いいわ、暫くは目を瞑っててあげる。けど異変解決したら私は奴を潰すわ。」

 

「えぇ、それでいいわ。」

 

こうして黎斗は幻想郷の住人達と共同戦線を張ることになった。

 

......

 

「リリ様、準備が完了しました。」

 

「ご苦労様、アル。」

 

彼女達は博麗結界にあるあの謎の結界の前にいた。

 

「この結界を発動すれば私の願いが叶う!さぁ、動きなさい!」

 

リリが結界に触れると結界は急激に大きくなり、結界は幻想郷全体を包んだ。空は青空から暗い闇に包まれていく。

 

「凄〜い!空が真っ暗になっちゃった!」

 

ルミは大はしゃぎしていた。

 

「愚か者達よ。地獄を見せてあげるわ!」

 

リリがそう言うと幻想郷の空から無数の人型の生物が落ちてくる。

 

「さぁ、殺し合ってその1つしか無い命で醜く抗いなさい!アッハハハハハハ!!!!!」

 

彼女の狂気的な笑い声は大きく響き渡る。こうして幻想郷で最大最悪の異変が起きてしまったのであった。

 




檀黎斗っていう名前がカッコいいと思っている今日この頃。
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