幻想郷中でトーテマクロニクルが始まった。幻想郷中の人間達は武器を探し、幻想郷中に蔓延るトーテマと戦っていた。だが一般人の力ではトーテマに勝つ事は難しく、トーテマ達の悪魔のような鋭い爪によって人間は次々と引き裂かれる。幻想郷は地獄と化していた。
「何だよコイツ!攻撃してもすぐに体を再生しやがる!」
1人の人間の男が剣を持ってトーテマを斬るが、すぐに体を再生する。やがて男は無惨にも体をバラバラに切り裂かれ、血の池が出来上がる。
......
「何なのよ...これ...。」
霊夢は宙で浮きながら、幻想郷を見渡す。どこを見ても謎の化け物が人間を襲う様子が目に入る。
「まさか...!?黎斗!?」
霊夢はこの異変の原因が黎斗だと推測する。
「その通りよ、霊夢。」
聞いた事のある声が耳に入る。
「紫?」
スキマが現れ、そこから八雲紫が出てくる。そして、ある男も一緒にスキマから出てきた。
「ここが幻想郷か。アイツ、また性懲りも無く暴れてやがるのか...。」
霊夢はスキマから現れた男の事について紫に聞く。
「紫、その男は?」
「彼は九条貴利矢。外の世界で監察医をやっている人よ。」
「君が霊夢ちゃんか。よろしくな。」
チャラそうな感じで白衣を着ていたので中々近寄りづらい雰囲気を放っていた。
「あ、よろしく。それでその監察医っていうのはよく分からないけど、何で紫はその男を連れてきたのよ?」
そうして紫は貴利矢と出会った経緯について説明する。
......
「さて、今日の仕事はここまでか。」
CRでバグスターウィルス用のワクチン開発のデータ作成をしていた貴利矢。
「そういや最近、
数日前、黎斗が突如として消えてしまった為、衛生省と警察が総動員で捜索をしていたがまだ見つからなかった。
「ハッ、まさか別の世界に行ったとかは無いだろうな。いやそんな事あるわけないか。」
しかし貴利矢の冗談混じりの言葉はすぐに現実のものとなる。
「ん?何だこれ?」
突如CRの壁に謎の空間のようなものが現れる。
「九条...貴利矢さんですね?」
謎の空間から妖艶な女性の声が聞こえる。すると謎の空間から謎の女性が出てくる。
「アンタ誰だ!何故俺の名前を知っている!」
バッと立ち上がり、ゲーマドライバーを手に持つ。
「大丈夫です。敵ではありません。」
謎の空間から出てきた女性に貴利矢は警戒感を露わにする。コイツは只者ではない。
「私は八雲紫。貴方に折り入って頼みたい事があります。」
「頼みたい事?」
「はい、私の世界。幻想郷を是非救って頂きたいのです。」
急に世界を救って欲しいと頼まれた貴利矢は何が何だか分からない。しかし貴利矢はまさかとは思うが、もしかしたら黎斗が何かをしているのではないかと考えた。
ここ数日黎斗が行方不明なのは紫という女性の能力によって別の世界に行ったのでは無いかと推測する。
「なぁ、もしかして檀黎斗がアンタの世界で暴れているのか...?」
一応確認の為に紫に聞く。すると紫の口から...
「そうです、檀黎斗がトーテマクロニクルというガシャットを起動して悪魔のゲームを始めて幻想郷を滅茶苦茶にし始めたのです...。」
衝撃の言葉を聞いた貴利矢は開いた口が塞がらなかった。
「アイツ...!また人様に迷惑掛けるようなゲームを作ったのか...!クソ!!」
机を両手でバンと叩き、呆れ果てる。
「分かった。そういう事なら俺を幻想郷っていう所に連れて行ってくれ。アイツの暴走を止めてやる...。」
「わ、分かりました!」
こうして貴利矢は幻想入りしたのであった。
......
「という訳よ。」
経緯を説明した紫は息を吐く。
「なるほど、事情は分かったわ。でも本当に貴利矢で止められるの...?」
霊夢は貴利矢が黎斗を止められるのかが心配になる。
「それは...」
言葉に詰まる紫に貴利矢が口を開く。
「アイツとは過去に因縁があってな、決着をそろそろ付けようと思ってんだ。」
貴利矢はクリスマスのあの日、自分が黎斗に殺された事を思い出す。
「アイツの事をよく知ってるのは俺だ。俺がアイツのお遊びに付き合うのは癪だけど、付き合ってやるか。」
貴利矢は荒れている幻想郷を見る。
「待ってろよ...神!」
ゲーマドライバーを片手に持ち、そう言う貴利矢であった。
貴利矢が幻想入りしました。少しVシネっぽい感じの展開にしていきますので今後ともどうぞよろしくお願いします。