「出口が見当たらないぞ...。」
あれからいくら歩いても黎斗は森の出口を見つける事が出来なかった。
「この私が迷子だと...?神の才能を持ったこの私が迷子などありえん!」
まるで子供の癇癪のように言いながら歩く。
......
そして数時間歩き回り、ようやく森の出口を見つけた。
「ブハハハハ!!!!!!見つけたぞ!!!!!これでこの森とはおさらばだ!!!!!!」
森の出口を抜けるとそこには木造の平屋が沢山建てられている集落に出た。
「ここは何だ?里なのか?」
里には和服を着た人間があちこちにいた。
「まずはここで情報収集だ。」
そうして黎斗は里に向かい、情報を集める事にした。
「すまないが、ここは何なのか教えてくれないか?」
まず黎斗が向かったのは森の出口に近い団子屋であった。団子屋の店主に幻想郷について教えてもらう。
「ここか?ここは人間の里だよ。人間が妖怪に襲われない数少ない安全な場所だよ。」
「人間の里...?」
「何だ知らんのか?もしかしてアンタ他所のもんか?見たところ、アンタの服装は他の奴らの服装と全然違うしな。」
黎斗の服装は人間の里の和服とは全く違う現代的な服装であった。他の人間が黎斗に注目するのは当たり前の事だろう。
「まぁそんな所だ。それより店主、私は訳あってこの世界に来てしまったんだが、この世界から出る方法を知らないか?」
「アンタもしかして外から来た人間か?それなら博麗の巫女様の所へ行くといい。そこの巫女様なら帰れる方法を知っている筈だ。」
「なるほど、助かった。」
「気をつけて行けよ。道中妖怪が現れて人間を襲うからな。」
(妖怪?そんなものがこの世界に存在しているのか。)
妖怪という言葉を聞いて、改めてこの世界は今までの現実世界とは全く違う世界という事を認識する。
「分かった。気をつける。」
「気をつけて行けよ。」
......
「団子屋の店主から貰った地図によると、この先か。」
店主から貰った地図を頼りに”博麗神社“と書かれた目的地まで歩く。道中は青空が広がっており、気持ち良い風が吹いていた。
「ここか。」
遂に博麗神社に到着した黎斗は石階段を登っていく。登ると目の前に神社が見えてきた。しかし参拝客は誰一人として居なかった。
「参拝客が誰一人として居ないじゃないか。これだと寂しいものだな。」
「寂しい神社で悪かったわね。」
神社の縁側の襖が開き、少女が出てくる。
「君は?」
「博麗霊夢よ、この博麗神社の巫女をしているわ。もしかしてアンタが紫が連れてきた外来人?」
「そうだ。君が博麗の巫女か。なら話が早い、この幻想郷から私を出してくれ。」
少し上から目線の言い方に霊夢は少しイラっとするが気にせず話す。
「それは無理よ。」
「なぜだ?ここに来れば外の世界に戻れるのではないのか?」
そうして霊夢はなぜ戻れないかを説明をする。
「数日前、この博麗大結界に異変が生じたのよ。」
「博麗大結界とは何だ?」
「簡単に言えば、ここ幻想郷と外の世界を繋ぐ門みたいなものよ。話を戻すけど、この博麗結界に謎の結界が現れたの。この結界のせいで幻想郷と外の世界を繋ぐ道が閉ざされたのよ。」
「ならばその謎の結界を壊せばいいではないか。この博麗結界を管理する君なら壊せるんじゃないのか?」
しかし、霊夢は首を横に振る。
「勿論壊そうとしたわ、全力でね。だけどあの謎の結界が硬すぎて壊せれなかったの。」
「じゃあ、本当にしばらく向こうの世界に戻れないのか...?」
「えぇ、だからその為のアンタなのよ。」
何か引っ掛かる言い方に黎斗は違和感を覚える。
「もしかして、私にあの謎の結界を壊して欲しいから紫は私を幻想郷に連れてきたのだな?」
「あれ?紫から何も聞いてないの?」
「あぁ、何も聞いていない。私は奴に謎の空間からここに落とされたのだ。」
(紫の奴...、また説明も無しに外来人を連れてきたわね。)
「なら、私の神社に泊まってく?」
「いいのか?」
黎斗は少し警戒した。急に初対面の人間に泊まってくか聞く人間はこの世でごく一部である。しかし、この世界にはCRは無い。このまま野宿する訳にもいかない為、黎斗は泊まっていく事にした。
「いいだろう、君の神社にこの神が泊まってやる。この私が泊まってやる事に感謝しろ!!ブハハハハ!!!!!!」
(やっぱコイツバカなの?)
霊夢は黎斗の傲慢な性格に呆れていた。
こうして黎斗は掃除、洗濯、料理を手伝う事を条件に博麗神社に泊まる事になった。
「私は神ダァァ!!!!そんな雑用みたいな事はしない!!!!!私のクリエイティブな時間を邪魔するな!!!!!!」
......黎斗は謎の結界を壊して無事、元の世界に戻る事が出来るのだろうか...?
黎斗のキャラが不安定な気がする...。なるべくキャラ崩壊しないように書きたいと思います。