「仮面ライダーレーザーレベルZだと...?」
「そうだ、さっきのレーザーXからグレードアップしたような感じだな」
「フン、いくら君が強化しようとこの私には勝てない事を思い知らせてやる!!」
すると突然体勢を低くし、足に力を込めた。
「フン!」
力を込めた足で思いっきり回し蹴りをする。すると紫色のレーザービームが一直線にレーザーに向かう。
「マジかよ!」
間一髪避けて後ろを振り返ると多くの人里の建物が崩壊した。
「たったの一撃でここまでかよ...。本当にデタラメじみた強さを持ったガシャットを開発してくれたな...。」
「どうだ...、これが私の最高神の才能によって作ったガシャットの能力だ。いくら君が強くなっても私の前では無力だ...!ヴェーハッハッハ!!!」
高笑いしているゲンムの隙を突くようにレーザーは殴る。
「おっとぉ...隙を突いたと思ったか?このクズが!!」
ワープしたゲンムはパンチ連打をかまし、反撃の隙を与えなかった。
「どうした!?もっとこい!!」
クロノスのクリティカルクルセイドの様に反時計周りの回し蹴りを最後に喰らわせる。
「ガッハッ...!」
平屋の壁を何枚も貫きながらレーザーは吹っ飛ぶ。
「ハァ...ハァ...、これがフメツの力か...。単純な火力が半端ない...」
何とかレーザーは立ち上がるが、よろめいてしまう。それを見逃さないゲンムは追い討ちの攻撃を仕掛けるが、ガシャコンキースラッシャーで斬ろうとするが、間一髪で避ける。
「ほぅ...、まだ動けるか。その形態になったからなのかは分からないが防御力が格段に上がった様だ。」
「そりゃどうも!」
後ろ蹴りでゲンムとの距離を離し、ガシャコンバグヴァイザーのAボタンとBボタンを同時に押す。
「コピー!」
見た感じは特に何も変わらなかった。
「何だ?クロノスのようにポーズを発動しようとしたのか?時を止めたって私にはそんなの効かないぞ!!」
「さて、それはどうかね。」
またも突っ込んでくるゲンムにレーザーは全く避けようとしなかった。
(何故動かない?もう負けを認めたのか?だが奴は疲弊している。このままいけば私の勝ちだ。)
しかしゲンムはここで違和感を感じ、立ち止まる。
「何故だ...!?何故能力が発動しない...!?」
概念操作の能力を発動しようとするが何故か発動しない。
「気付いたか?このコピーっていう能力はな相手が保持している能力をそのまま自分の物に出来るんだよ。俺はお前の特殊能力無効化をコピーしてお前の能力を封じたんだよ。」
「小癪なぁ...!!!」
怒り狂うゲンムにレーザーは鼻で笑う。
「これでお前の全ての能力は封じさせて貰ったぞ。さぁここからが本番だ!!」
お返しと言わんばかりの猛攻でゲンムを殴り、そして蹴る。負けじとゲンムも殴り返し、苛烈な肉弾戦が繰り広げられる。
「オラ!このクズが!」
「黙れこのクズ!」
お互いがお互いを罵り合う肉弾戦を見ていた霊夢と紫、そして幻想郷の住人達も彼らの戦いを静かに見ていた。
やがて日は暮れ夜になり、そしてまるであのクリスマスの時のような大雨が降る。
「オラ立て!」
倒れたゲンムの胸ぐらを掴みながら立たせるが、ゲンムはレーザーの手を振り解き膝蹴りを喰らわせる。
「ハハハッ...!」
疲弊していたゲンムだが笑っていた。そして両者とも互いに静かに必殺技を発動する。ゲンムはゲーマドライバーのレバーを閉じ、レーザーはBボタンを押す。
「ガッチャーン!カミワザ!」
「キメワザ!」
そしてもう一度ゲンムはゲーマドライバーのレバーを開き、レーザーはBボタンを押す。
「アルティメットフメツクリティカルゴッドブレッシング!」
「クリティカルクルセイド!」
お互いジャンプし、右足を突き出したライダーキックを両者とも放つ。
「ウォォォオオオ!!!」
「ハァァァアアア!!!」
つば競り合う両者のキック。そして遂に決着の時が訪れる...。
「オラァァァアアア!!!」
レーザーのライダーキックがゲンムのライダーキックを押し返した。
「何!?」
そしてそのままレーザーのライダーキックをまともに喰らったゲンムは爆発する。
「ガァァアアア!!!」
叫びと共にゲンムの変身が解除される。同時にレーザーもダメージの蓄積によって変身が解除され、互いに地面に仰向けになって倒れた。
「ハァ...、ハァ...、フハハ...、九条貴利矢...、まさかこの私が君に破れるとはな...。」
「ハァ...、ハァ...、ハハ、大した男だぜ...!能力を無効化したのに格闘戦でここまで追い詰められるとは思わなかった...!」
息を切らしながらも二人は何故か笑っていた。そこに霊夢が貴利矢の元へと駆け寄ってきた。
「貴利矢!アンタ、ボロボロじゃない!あまり喋らないで!」
「いやぁ、霊夢ちゃん。少しコイツと話をさせてくれ...。」
もう貴利矢の体はボロボロの状態。少しでも動けば大怪我になりかねない程であった。霊夢自身はこれ以上貴利矢に無理をさせたくなかったが、仕方なく貴利矢の頼みを聞くことにした。
「分かったわ...、でも無理はしないで。」
「あぁ、分かってるさ。」
そして貴利矢は何とか立ち上がって黎斗の元へ行き、手を差し出す。
「立てよ。」
急に手を差し出してきた事に少し困惑するが、黙って手を伸ばす。
「何故...、手を伸ばしたんだ...?」
「まぁあれだ。俺とお前の因縁で生まれた絆みたいなもんだな。」
「絆...か...。」
フッと笑う黎斗。そして口を開く。
「私の才能はこの世界でも受け入れられなかったのだな...。元の世界でもライダークロニクルは人々から拒絶され、そして幻想郷でもトーテマクロニクルは受け入れられなかった...。」
「それは違う。お前は自分の才能の使い方を間違えたんだ。ゲームクリエイターとしての熱意は本物だが、人道から外れればそれは只のクズだ。」
黎斗は黙る。
「お前の才能は人の幸せの為に存分に振るうべき代物だ。だが使い方によってはライダークロニクルみたいに人々を恐怖のドン底に落とすことも出来る。そして俺はお前がついてる嘘を知ってる。」
「嘘だと...?」
「お前は...ゲーム病で亡くなった母親を現代の医学で救えなかった事に失望してお前の才能を使って二度とそんな悲劇を繰り返さない為に死んだ人間を生き返らせて自身の才能を証明する為に命をデータ化したんだ。違うか...?」
黎斗の真意に霊夢や紫は衝撃を受ける。黎斗は貴利矢を否定せず、貴利矢に問いかける。
「ハハッ...、なぁ、九条貴利矢...。いつか時代や世界は...、私の才能に追いつくのだろうか...。」
「さぁな、でも黎斗神ならどんな時代でも世界でも置いてけぼりにしそうだな。」
静かに笑う黎斗。そして彼はこう述べる。
「檀黎斗神という名はもう捨てた...。今の私は...檀...黎斗だ...。」
そう言い残した後、黎斗は地面にバタリと倒れる。
「おい!大丈夫か!?」
慌てて貴利矢は駆けつけて黎斗を抱える。状態を確認すると息はしていた為気絶しているだけであった。
「たくっ、驚かせやがって...。まぁ...これで...ひと段落ついたな...。」
元々ボロボロであった貴利矢も地面にバタリと倒れ込んで気を失った。
「ちょっと二人ともこんな所で倒れないでよ!!もぅ、しょうがないわね...私の神社に連れて行きましょうか...。紫、手伝って!」
「分かったわ!」
二人は博麗神社へと急いで博麗神社へと運ばれた。
はい、神と監察医の因縁の決着が遂に付きました。残り数話でこの物語は完結しますので最後まで是非よろしくお願いいたします。