転生したら、魔王様の部下の部下になりました   作:白紅葉 九

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第四話 アリア様の魔法

 第一回幹部会議は、何事もなく無事に終了しました。

 逆に、ちょっと拍子抜けといった感じもあります。

 

 途中、オリビア様が私でも詳しく知らないようなマイナーな知識を言ったところ、たまたま最近図書館でその本を読んだというアリア様が会話を繋げる場面がありました。

 四天王様は運もいいものなのかと一瞬本気で思いましたが、よく考えてみればきっと魔法を使ったのでしょう。

 

 

 

 この世界の魔法というのは、前世の自分が持っていたイメージとは多少違うものでした。

 

 この世界の住民は皆、一つの魔法を持っています。

 その一つしか持っていない魔法を、みんなは○属性といった風に表現します。

 

 四天王様で言えば、四属性のオリビア様、死属性のメラニー様、詩属性のアリア様、視属性のレイラ様がいます。

 その、一人に一つしかない属性を行使するのが魔法です。

 

 四属性のオリビア様は火、水、風、土を操る魔法を使います。

 属性が四つあるように見えますが、この四つを使える一つの属性、それが四属性です。

 多少ややこしくも感じますが、火属性も全属性も、同じ一つの属性として数えられると考えていただければわかりやすいでしょう。

 

 基本的に属性を聞くのも答えるのも個人の自由です。

 ですが、ネームドモンスターの場合、階級が上の者に対して属性を聞くのは、反逆の意志があると思われ不敬になることがあります。

 だから、アリア様から言ってくださるのを待つべきなのかもしれませんが……。

 あの方の場合、そういった暗黙の了解を知らない可能性があるから、ずっと教えてくれないままな気もするんですよね。

 

 ……ここは思い切って聞いてしまいましょう。

 

「アリア様、恐れ多くも一つ質問があるのですがよろしいですか?」

 

「なぁに、ソフィア~?

 ソフィアならなんでも聞いていいわよ~」

 

「ありがとうございます。

 今日の会議ですが、もしかして魔法を使われていましたか?」

 

「えぇ~、使ったわよ~。

 そういえば~、まだわたくしの魔法の説明をしていなかったわね~」

 

そう言って、アリア様は詩属性の説明をしてくださいました。

 どうやらアリア様は感覚的に魔法を使用しているようで、いまいちわからないところもありましたが、簡単にまとめるとこういうことでしょう。

 

 詩属性は、詩にしたものを現実にする力があります。

 ただ、詩といっても難しいものではなく、ある程度文章として伝われば基本的に魔法を発動させることができます。

 例えば、「今日は晴れになる」と言えば晴れになり、「今日は雨になる」と言えば雨になります。

 ただし、「今日は空から大量に牛が降ってくる」や「今日は晴れになり、雨になり、雷雨になり、晴れになる」といった、現実的にありえないものや複雑なものは魔法を発動することはできません。

 

 どうやら、アリア様は私に幹部会議があることを告げた後、「初めての幹部会議は成功する」という魔法を発動したようです。

 

「でも、成功できたのは間違いなくみんなが頑張ってくれたおかげよ~」

 

そんなことを言われてしまっては、文句のひとつも言うことはできません。

 

 無事、幹部会議が終わったことを祝うことにしましょう。

 私はいつも通りお菓子を買ってきて、みんなでささやかなパーティーを行いました。




Q.魔法って何ですか?
A.魔法=〇属性

Q.属性って何ですか?
A.一人に一つある魔法

Q.混乱します
A.私も混乱しています。どうしてこんなにややこしい設定にしてしまったのか。今はとりあえず、魔法=〇属性の認識で大丈夫です
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