八月半ばのある日。今日は、午後から雨が降っていて、そんな中一人の少年が傘も差さずに天を仰いでいた。雨が強く降る中、立ち尽くす少年は背格好は大体180cmの高身で体格顔立ちもすらっと細く、肩まで届く後ろ髪と前髪が瞼あたりまだ伸びた銀髪 紅い瞳
が特徴的だ。その背中から悲壮感が漂っているようにも見えた。ただ、少年の周りを見渡
すと複数の男達が倒れていた。
ドゴォ! バキッ! ドスッ!! バタン!!
チンピラ『う、噓だろ!?たった一人で、ここいら一帯を仕切ってるお、俺達が指一本触
れられないのかよ!!! ふざけんな! なにもんだ!!てめぇ!!!』
と最後に残った男が自分を見下ろす少年に言った。
???『...。俺が誰であろうと...お前には関係無いことだ...。ここでくたばるのだから』
???『お前で最後だくたばれ。』
ドスッ 『ぐあぁ』と最後の一人を倒し、少年は退屈そうに周りを見渡した。誰一人として立っている者はなく皆気絶している。彼の銀髪が目元を隠してて、分からないが何処か寂しそうに眼をしているようにも見えた。
暫く立ち尽くして、少年は帰路へついた。
そうこの少年がこの物語の主人公 村上 透(むらかみ とおる)またの名を
【白銀の死神】と不良達から恐れられた少年だ。
夏休みの登校日、透もまた他の生徒たちと同じく学校に来ていた。彼らが通う【旭高校】
は、この辺りの進学校の一つである。透はカッターシャツを羽織、中に赤色の柄の入った
Tシャツを着て 首元には十字架のネックレス 左耳には小さめリング状のピアスを三つ
空けている格好で自分のクラス、二年O組にいた。
???『透~聞いたぜぇ~オメーまた無茶したってな?グループを一人で潰すとか無茶苦茶だろ?俺も呼べよ死ぬ気か?』
幼馴染の大和拓斗(やまとたくと)がやってきた。
彼の姿は制服を着崩した格好で、190cmの高身長で顔は日本人離れした中性的な整った
顔立ちイケメン俳優顔負けだ。 髪は綺麗な金髪 碧い瞳をした、日本人とイギリス人のハーフである。
透『別に問題ない、いくら来ようが敵ではない』
透はつぶやいた。
拓斗『...。はぁまったく、お前は無茶ばかりして』
拓斗は呆れなが言う
拓斗『あ!そういえば、透。斎藤が夏休みの課題手伝って欲しいってよ』
拓斗が思い出した様につぶやいた。
透『あん?斎藤が?アイツ違う課題教えてやったのにまだ終わってねぇのか?まぁ暇だから付き合ってやるか。』
透は不良で近寄りがたいと思われがちだが面倒見が良く、情に厚く人情を重んじるタイプだ、だが、時として酷く冷酷で、残虐的、殺戮的な一面を見せる
そんな不良な彼だが意外と勉強が出来て学年十位の成績の持ち主で教職員もあまり強くは言えないらしい。
拓斗『じゃ俺は先に帰るからな。』
と拓斗は手を振って帰っていった。
時間が進み15時半を指したころ、透は斎藤の課題の手伝いを終えた。
斎藤『ありがと‼村上 お陰で助かったよ後でメシ奢るわ。』
透『別にいいけど次から余裕持ってやれよ?』
と、透は学校を後にした。
帰宅途中商店街で買い物をしていた彼は、前方の方で複数の男が一人の少女を取り囲んでいるのを目撃した。
男たちの姿はいかにもって感じのガラの悪い連中だ。一方、少女は大人しい気な雰囲気をもった 赤みがかったセミロングの髪。顔に半分かかる前髪。整った顔立ちで眠たげで、あまり開いてない目元。首に青いヘッドホンかけている。
だがその整った顔も、男たちに囲まれて恐怖で歪んでいる。瞳は涙を浮かべ小柄の体をガクガクと震わせ怯えていた。
不良1『キミ~かわいいね~俺達と遊ばない?知らないこといっぱい教えるからさー』
とまぁナンパ野郎のセリフ吐いて、少女の手を掴んだ
少女『!!いやぁ!! 誰か助けてぇ!!』
と少女は言ったが周りは見向きもしない誰も少女を助けようとはしなかった。人が居る真っ昼間にも関わらずに素通りしていった。
少女『!う、嘘....。誰も見てくれないの? ここに居るのになんで...。』
と少女が絶望に浸ってると。
透『オメーラなにしてんだ? 女一人に集団で恥ずかしくないのか?』
透が男達に囲まれた少女に向かい、少女を掴んでいる手を握りながら言い放った。
少女『!!』
不良2『!?な、なんだ!お前!!?俺達の邪魔すんなら殺すぞ‼!!!!!!!!』
と少女は驚き俯いた顔を上げ透を見つめた。男達も驚き全員が彼に振り向いた。
男達の一人が恐怖した顔で彼を見た。どうやら、この男は、彼の正体に気付いたようだ。
不良3『! お、お前は、【白銀の死神】!?なんでこんなとこに。』
透『へえー、俺のこと知ってんだ?なら話は早いよな? さっさと、その汚い手どけて!!今すぐ消えろ!!!。でないと全員殺すぞ?。』
彼の紅い瞳が、鋭く睨み付けながら言い放った。
不良4『は、白銀の死神に勝てるわけねぇ! ずらかるぞ!!』
男達は我先にと恐れ驚き絶望した顔で逃げていった。
透『大丈夫か?アンタ?何かされてないか?』
彼は、少女に言った。『...。助けてくれてありがとう。大丈夫。』と少女の青い瞳は涙を浮かべていたが落ち着いてきたのかはっきり答えた。
『そう、なら気を付けて帰れよ?』と言って彼は帰っていった。
これが彼と少女の出会いである。