【三玖目線】
ドラッグストアに向かったトールを見送った私は、彼がくれたブレスレットを眺めていた。普段ブレスレットの類いは、身に付けたりしないから少し違和感を感じる。2体のオオカミが彫られたデザインで、凛とした佇まいで、こっちをじっと見ている姿、崖の上から遠吠えをしている姿。 さっきトールは、"オオカミは俺自身"って言っていたけど、どう言う意味かな//? オオカミみたく襲っちゃうぞ?ってことかな////
三玖『トールに襲われちゃう///』
私は、そんな妄想を膨らませながら彼の帰りを待っていた。
たださっきのトールには、すごく違和感を感じた"何かを我慢している"辛い何かを。
三玖『トールあの時....泣いてた』
一瞬だった。彼の瞳から一滴の涙。それにどんな感情が混ざってるか、私には分からないけど、トールのことをもっと知りたい、もっと私のことを知って欲しい。だって私はトールのこと
『好きだから』
夜空に呟く独り言。心に宿る恋の蕾。蕾よ今、華を咲かせ大輪となれ。今、実れと恋心。独占しろと、彼の視線、彼の心を、彼の人生を。
夜空を見ながら考えていると、ふと、 一花が言っていた言葉を思い出す。
『ダメだよ?女の子が髪型変えたら、とりあえずほめなきゃ』
その一言が頭によぎる。トール。気付いてくれるかな? 褒めてくれるかな? 可愛いって言ってくれるかな?
そんな期待と不安が混ざりながらも私は、一花の言っていたことを実行する。お面を外しヘッドホンをしまい、セミロングの髪を後ろで纏めて青いリボンで結び、彼の帰り待つ。
『早く帰ってきてトール....』
と呟いた。
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【透目線】
俺は、三玖と別れ近くのドラッグストアに向かっていた。ナビによるともうすぐ着くはずだが....
透『おっ?ここか? 意外と分かりづらいなぁ』
ようやく、目的のドラッグストアに着いた俺は店の中へ入って行った。
透『さてと、湿布と包帯だったな?どこにあるかなぁ?』
店内をウロウロし目的の物を見つけ、飲み物コーナーに移動した
透『缶コーラ♫、缶コーラ♫と 俺のソウルドリンクはっと...あったあった』
いつものソウルドリンクこと、缶コーラをみつける。
透『う〜ん?抹茶ソーダって売ってんの?』
抹茶ソーダがあるのか疑問に思いながら探していると.....
透『あったし....』
探していた抹茶ソーダがドラッグストアに売っていたのだ。
透『あるんだ? しかもラス1で....』
最後の一本を手に取りレジに向かった。
透『三玖を待たせてるからなぁ早くもどらねぇとな』
駆け足で三玖の居る場所に向かって行った。
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【共通視線】
三玖のもとに戻った俺は、彼女の姿を見て言葉を失った。
透『ごめん!遅くなった.....。え?』
そこにいたのは、髪を後ろで結びいつもかけているヘッドホンを外した三玖を姿がだった。髪を結ぶことで、あらわになる綺麗なうなじ、ヘッドホンをで隠された無防備な白い首筋。少女とは、思えぬ"成熟した女性"としての色香。虜になるのは一瞬あれは充分だった。
三玖『あ!と、トールおかえり///」
透『............。』
三玖『と、トール どうかな?////』
透『.........。
.....美しい。 女神様みたいだ。』
三玖『う、美しいって////女神様なんて大袈裟/////』
透『い、いやだって///余りにも綺麗で見惚れちゃったから///」
三玖『き、きれいって///....あ、あぅ〜』ぷしゅ〜
余りに恥ずかしさに、ぷしゅ〜っと顔から煙が出るくらいに赤くなる三玖
透『神なんて、いない。そんなもん、人間が創り出した偶像だ!そんなもんなんて、ぶっ壊してやるって思ってた。
....。いるんだね。神話の美の女神があっという間に、霞んじゃったよ。
...。この世界で、誰よりも綺麗で美しい。圧倒的だよ三玖。』
偽りの無い本心。この子は一体どれだけ俺を惚れさせたら気が済まんだ? マジでそう思うよ?三玖。
三玖『あ、ありがとう//トール』
透『ど、どういたしまして///』
透『あ//。こ、これ、湿布と包帯 あと抹茶ソーダ買ってきたよ』
恥ずかしさを誤魔化すよに話題を変える。
三玖『あ、ありがとう///トール』
透『足出して、湿布貼るから』
三玖『う、うん//お願いきます』
透『まかされた』
三玖の前にしゃがみ込み赤く腫れた足に、湿布を貼り包帯を巻く、ふと視線を感じ顔を上げると三玖が【何かを決めた】様な表情で見下ろしていた。
透『三玖?....』
三玖『....。ねぇ、トール。訊いて欲しいことがあるんだ。
.....。私、トールが好き。大好き。』
透『え?』
突然の愛の告白に思考停止する。
三玖『いつも私のこと気に掛けて、助けてくれる。怖い人たちから守ってくれる。
嫌いな、勉強も出来るようになれた。
そんなトールが好き。
だけど、ここ最近のトールが少し怖いって思ったの。先週の家庭教師、全身傷だらけで帰ってきたし、今日だって傷は治ってるけど、服のあちこちに切れた跡があるの。
ねぇ、トール教えて...。何してるの?
ただの、ケンカじゃないよね?あんなになるの。私 怖いのトールが帰ってこない、死んじゃうじゃないかって。
....。どこにも、行かないで、私の傍にいてトール。』
覆い被すように抱き締められた。痛い程に伝わる、彼女の気持ち、いい加減俺も覚悟を決めないといけない。三玖に話て決めて貰おうこれからのことを。
透『嬉しいよ...,..。三玖。
こんな、俺なんかを、心配してくれて、好きになってくれて、ありがとう。すごく嬉しいよ。
...俺も、三玖が好き。大好き。
...。だけど、訊いて欲しい。俺の話を、その上で三玖に決めて欲しい。
....,。俺はhu『"人間じゃない"』.....。』
三玖『え?』
突然の背後からの声に遮られた告白
花火はまだ打ちあがってなかった
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???『人の皮を被った化け物よ。お嬢さん』
???『ごめんなさいね、告白の邪魔して』
抱き締められた身体から三玖をゆっくり離し振り返ると、そこには浴衣を身に纏った2人組の女性の姿があった。
鮮やか紫色に鷲の柄が入った浴衣。髪を後ろで纏めて桜模様のかんざしを刺した女性とオレンジ色を主色とした花柄模様の浴衣を着た女性だ。
三玖『え? 誰?』
透『....。なんで、お前たちが来ている!! チヒロ!レイ!』
三玖『トール.....?』
透『三玖。俺の後ろにいて、絶対に前に出ないで。』
三玖『う、うん。分かった。』
三玖を庇う様に立ち上がる。
チヒロ『なんでってお祭りだもの、来てて不思議ではないわ?』
レイ『そうよ』
チヒロ『冗談よ。あなたを連れ戻しきたわ。無理なら殺しもやむなしだけどね?』
透『ぐ!』
チヒロ『もう一度言うわお嬢さん。彼は、人間じゃない。
人の皮を被った化け物よ』
三玖『!に、人間じゃないってどういう.....。』
外部からの突然の告白に驚き、戸惑う三玖。
透『.........。人の皮を被った化け物か。言い得て妙と言うか、その通りと言うか。
化け物はいやだなぁ"獣"してくんねぇか?気高いオオカミなんでね!』
三玖『!オオカミ....』
透『ごめんね、三玖。 巻き込んじゃって』
ゆっくりと三玖の方へと振り返る。
三玖『う、うん。大丈夫....。! と、トール眼......色が変わって.....』
驚き口元に手を添える。いつしか、透の眼が紅から深みのある藍色に変わっていた。歯が少し伸び牙になった。
透『状態変化って言うのか?
..,.アイツが言った様に俺は....人間じゃない。戦争の為に創られた生物兵器だよ。そして目の前にいる二人も人間じゃない』
三玖『せ、生物兵器? 戦争って....』
透『ごめんね、三玖.,。本当はもっとちゃんとした形で伝えたかったんだ。』
三玖『トール...。』
三玖を巻き込んでしまった後悔と申し訳無さに、自分の不甲斐ないに嫌気が差す。
透『三玖。これから、起きることは三玖が知りたがってた全てだよ』
三玖『すべて...』
透『その上で、三玖に任せるよ。
....。きみが、俺を拒絶するなら、俺は消えるよ。もう二度と、きみの前には現れない』
三玖『...。いや。 消えるなんて言わないで。
トールが好きなの....だからいなくならないで、ずっと傍にいて。
人間じゃなくてもそんなの関係ない....。私はトールが好き。大好き。
だから、はやく終わらせて、みんなのとこ行こ?.....』
透『...。ありがとう。三玖。待っててすぐ片付けてくるから。』
振り返り三玖に背を向け、二人を睨む
チヒロ『やる気になったようね? いいわ。遊んであげる....はぁぁ!』
ビョオオォォ!!
チヒロが一歩前に出ると彼女を中心に突然竜巻が起こる
透『三玖。下がって』
三玖『う、うん!』
チヒロ『はぁ!』
風が止み現れたのは、背中に二本の翼生やし、足をダチョウのに変化させたチヒロの姿だった。
透『遊びじゃなく、本気の殺し合いじゃん...。』
そう呟きチヒロに向っていった
中々纏まりが悪いですがすいません(>_<)