【コトブキ妄想劇場】5
(ラムダさんの追憶)
あぁ、時計の針の掛け違いが無ければ私はロイグやあのモアという子とも学友として青春を謳歌(桜花?)していたのかしら…?
時計の針は戻らない。過ぎた時は戻せない。
追憶の果てに夢を見た…
ロイグ…私はここよ………
(~Fin.~)
【コトブキ妄想劇場】6
(ビシッとエリートたたき上げナツオ班長)前編
~第二羽衣丸就役記念式典~
「本日はオウニ商会《第二羽衣丸》就役記念式典にご参加いただきありがとうございます。」
マダム・ルゥルゥが式典の挨拶をしています。
カツカツカツ…ヒールの音が響きます。
「本日はご参加ありがとうございます。オウニ商会所属第二羽衣丸整備班長のナツオと申します。」
颯爽たる正装で現れたナツオ班長にお偉いさんが挨拶をしていきます。
「これはこれはあの高名なナツオお嬢様ではありませんか。高学歴の過去を顧みることなく整備の道を歩まれたのですな。」
この御仁に他意はないのでしょう。
しかし、ナツオ班長のてはワナワナと震えています。
「只今式典の最中でございます。時と場合によっては菊座にイナーシャぶち込んで大回転させてしまうこともございますのでご発言にご注意とご配慮をお願い致します。」
「⁈失礼しました⁈」
式典は続きます。
ナツオ班長の過去とは?
(つづく)
【コトブキ妄想劇場】7
(ビシッとエリートたたき上げナツオ班長)中編
~記念式典は続いています~
また別のお偉いさんがナツオ班長に話しかけています。
「おや?ラハマの御令嬢ナツオ様ではありまえんか。ラハマ工大を首席で卒業されましたのに研究者は性に合わないとそれ以来音信不通でしたので心配しておりました。」
初老の紳士がナツオ班長の手を取り頭を下げています。
「お気遣いありがとうございます。学長先生。」
ナツオ班長のラハマ工大時代の学長先生でした‼
「チーフ!第二羽衣丸就役おめでとうございます!」
「ありがとう。だけどもう私はあなたたちのチーフではありません。フフッチーフと呼ばれるのは久しぶりですね。今は貴方がチーフなのでしょう?」
「はい!チーフの教えを刻んで精進しております!」
ナツオ班長はイヅルマ飛行船(株)のチーフをしていたようですね。
ナツオ班長はどうしてはたから見たら輝かしい経歴を持つエリヰトな人生を捨ててオウニ商会の整備班長になったのでしょうか?
(つづく)
【コトブキ妄想劇場】8
(ビシッとエリートたたき上げナツオ班長)後編
~記念式典はつつがなく終了しました~
「ナツオ班長お疲れ様。」
「まったく。久しぶりでしたよマダム…。かたっ苦しいたらありゃしねぇですよ!」
「あら?かたっ苦しい世界よりも家を選んだのでしょう?」
「うぐっ!痛ぇ所をつきますね。私はお嬢な人生よりもこっちのほうが性に合ってるんですよ♪それが私の選択です。」
「気風の良さだけじゃない貴女がオウニ商会に居てくれることを誇りに思うわ。」
「ありがとうございます。」
~第二羽衣丸整備班長室~
「班長~‼ 入りました!」
「班長~! もご一緒にいかがっすか?」
「バッカモ~ン!私が班長だからって接待みたいなことすんじゃねぇ!お前らのカウルひん剝いてソウヒッカエしてからイナーシャ回してやる!」
「「「「「ウス‼ヨロコンデ‼」」」」」
ナツオ班長は輝かしい経歴の持ち主でした。
だけどナツオ班長はそれらよりも大事な自分自身の選択こそが欲しかったのかもしれません。
その真実はナツオ班長のココロの中にあります。
《完》
【コトブキ妄想劇場】5~8迄お送りしました♪今回はナツオ班長のお話がメインでした。また次回よろしくお願いいたします。