ホームレスウマ娘が龍が如く成り上がる話 作:マンハッタンcafeの店員
ちょっと遅くなっちゃいました。
あとタイトルを変えました。
【龍門を駆けるウマ娘】
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【ホームレスウマ娘が龍が如く成り上がる話】
「トレセンに入るって…そもそも戸籍ねぇのにどうすんだ」
「うっ…」
勇ましく決めたものの問題が山積みである。まず戸籍、そして入学資金。そして試験を突破できるかどうかである。
正直、結構いい所まではいけると思う。
駆け引きとかその辺無しだったとしてもG3でさえも勝ててしまう気がする。
「まぁトレーニングはナンバさんが教えてくれるからいいとして…」
「おーい、指導するとは一言も言ってねぇぞ」
残りは戸籍かー…ん?
「戸籍もナンバさんで解決できるんじゃないか? ほら、養子とかそういう」
「無理だ、養子を取るには一定の収入と住居がいる。俺には出来ねぇ」
「うげ、問題が本当に山積みじゃないか」
とりあえず出来ることから始めるしか…まずはトレーニングか…?
色々なことを考えながら作ったハーブの包み焼きを食べる。おー、生臭さもないし美味い。知識に失敗しないとあるけど本当だなこれ。
まずは住居…やっぱお金必要だな…。
「うーん…なんかレースでドカンと稼げないかなぁ」
「一応あるっちゃあるが…」
「あるの!?」
勢いよく振り向くとナンバさんは顎に手を当てながらふと思い出すように続ける。
「とある地下にレース場があってな、そこで金を賭けて稼ぐことが出来るんだ」
「え? 競輪とか競艇みたいに? でもレースでの賭博行為は違法でしょ?」
ウマ娘のレースでお金を賭けることは野球賭博とかと同じで違法だ。稀に賭博とかで逮捕みたいなニュースを落ちている新聞とかで見たことがある。
しかも地下とか犯罪臭がとてもすごい。
「それがまたグレーなところでな、協賛レースって知ってるか? 賞金を自分達で出し合うってことで行えるレースで出場するウマ娘も見ている観客も金を出してレースをするんだ」
「うーん聞いたことはあるけど結局レースでお金を賭けるのはだめでしょ」
「別にお金を賭けているわけではなくて入り口で買った番号付きの人形がレースが終わった後の売店で値段が変わっているだけだ」
「うーわ、パチンコとかみたい」
皆さんあちらの方に行かれますね…。ってやつだ。
というか出場側もお金も出すんだ。
「まぁそれはいいけど、出場側もお金出すんだよね。いくらぐらいなの?」
「一口10万だったか、自分が勝てばその分金も帰ってくるから2~50万賭けることも出来ると聞くが。+で賞金だな、100万ぐらいだったか」
「大体100万ちょいは貰えるって感じなのか…ん? というかナンバさんはなんでそんなこと知ってるんだ?」
ナンバさんはうーんという顔をしながら悩む、言っていいのかといった顔だ。
しばらく悩んだがまぁいいかという顔をしながらこちらを見る。
「実はトレセン、というかURAが認めてるんだよ。行き過ぎたことをしないようにな、俺も何回か見に行ったことがある。一応はG1トレーナーだったしな」
「へー…っていうか結局10万は必要なのか…」
ぺたん、と背中を床につける。どうにもうまくことが運ばない。
いやまぁそんなとんとん拍子に行くわけないんだけど。
「まぁうまい話はないってことだ、俺とお前合わせても2~3000円ぐらいだろ」
そうである、あたしとナンバさんのお金を合わせても五千円にすらいかない。一週間で1000円稼げるかどうかってレベルだし、あーもうどうにかなんないかなぁ。
走りたい、出来ればレースで。こう…競い合いたい。
そんなことを考えていたあたしは一つ案を思いつき、ナンバさんが寝た後。街へと繰り出し夜の繁華街を裏路地からコソコソと覗いていた。
チラリッ
ザワザワ イカガデスカー ハヤクステテコイ ヘイ
「…よし、標的はあそこ」
「…ひったくりでもしようってのか?」
「ヒョゥワァッ!!!」
背後から声をいきなりかけられ耳と尻尾がピーンっと逆立ち体を飛び上がらせる。
振り向くと黒い服に身を染めたダンディな男性がいた。右頬の傷跡が特徴的で一言でいうと堅気って感じがしないどう見てもヤクザな人だった。気配が全くしなかったし驚きで思わず身構える。
「だだだ誰ぇっ!?」
「どうにも不審な動きをしているウマ娘がいてな、声をかけさせてもらった」
そういうと男性は帽子を被りなおす。だ、ダンディ…。
だけどあたしに向ける視線はとても鋭い。というかひったくりって…
「あっ違う! ひったくりとかじゃないです!」
「…ま、それが出来そうな見た目じゃねぇな。だがこんな時間にお前さんみたいな歳のウマ娘理由を聞きたい」
嘘は許さねぇぞ、って顔だ。
正直窃盗とかに入るのかなとか思ってて言っていいのか分からないけど...
「え、えぇーっと。あそこに不法投棄されたごみがあるじゃないですか...?」
指差す先には家電から家具から様々な物が捨てられているゴミの山。ごみ捨て場ではない場所だか裏路地ということもあり色々な人が物を捨てて行っててたまにまだ使えそうな物まで捨ててあったりするのだ。
「あそこのゴミを漁って使えそうなものを質屋で売ろうかなぁ~と...」
チラリと男性の表情をみると腕組みをしながらふぅん、と言いたげな顔であたしを上から下まで観察する。そりゃ汚れた服着てるから気になりますよね。
「お前さん、家はどこだ? 親御さんも何にも言わないのか?」
「あー、あたし親も家もないんですよ…レースにも出たいからお金が必要でして…」
「レースに金?」
その時あたしは何故かこの男性に色々と話をしてしまった。なんというか…居もしない父親のような…運命的な何かを感じた。裏レースのこと、記憶がないこと、レースに出たいこと。そんなことを色々とあたしは男性に向かって話してしまった。
男性は私の言葉を遮りもせずただただ聞いてくれた、一通り喋ると男の人は封筒を取り出してあたしに渡す。
「裏レースに出たいならこれを受付に渡してみろ、レースに出れるはずだ」
「へ?」
渡された封筒にはパソコンか何かで印字されたのか『推薦状』と書かれていた。
それを渡すと男性は背を向ける。
「正直渡す奴もいなかったし受け取ってくれや、じゃあな」
「えっ! あ、あの!? あんたはいったい!?」
あたしはそう聞いたが男性は軽く手を挙げて去ってしまった…と、とりあえず。帰ったらナンバさんに話してみよう。
「親父っ!」
スーツを着た者が駆け寄り、親父と呼ばれた先ほどの男性はそう呼ばれると振り向いた。顔を確認すると溜息を吐きそうな顔をする。
「…ジョウ、親父って呼ぶなって言ってるだろ」
「す、すみません。ですがこの時間で一人でいらっしゃるのは…」
「別に命を狙われてるわけじゃねぇから大丈夫だ、何かあったのか?」
「…あ、はい。URAの会議の連絡が来ています……『荒川さんにもぜひ来てほしい』と」
「…ふぅ」
男は帽子を被り直し、近くへときた車へと足を向けた。
彼の名前は荒川真澄、URAへの多額出資者でありURAの幹部職員でもある。
ハルノヒイチバンの初期ステ
根性>パワー>スタミナ>スピード>賢さ
スタミナ10% パワー10% 根性10%
芝:A ダ:E
短:G マ:C 中:A 長:A
逃げ:G 先行:G 差し:B 追込:A
固有『龍魚疾走ノ極み』
・お見通し
・垂れウマ回避
・ふり絞り
こういうのいっぱい思いついちゃう
楽しい