更新お待たせしました。
時系列的には第5話の直後のお話です。
人は何故、知性を持ちながら同じ過ちを繰り返すのだろう?
人は何故、善意という名の悪意を振り撒くのだろう?
奴らは何故、私達を「崩壊液」の実験台に使ったのだろう……?
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ギムレット達がニュースの映像を観ていた日から4日前、R08地区での鉄血スカウト出現から3日前――。
――T04地区・廃墟
かつてこの地はそれなりに繁栄していた街であった。しかし、世界は北蘭島事件を機にコーラップス液流出によって汚染が広がり、多くの産業が大打撃を被り、人口が激減してしまった。
この街も例外なくその煽りを受けたが、汚染状況はまだ浅く最低限の対策を以てまだ存続が出来ていた。だが、その後世界中を再び巻き込んだ三回目の世界大戦が勃発し、コーラップス汚染の拡大も災いして衰亡の一途を辿っていく羽目となった。
さらに大戦の終結後、本格的に人類の日常生活の中に自律人形の数が多く占めてきた所へ、最大手であった鉄血工造が人類に反旗を翻した【胡蝶事件】が発生。これにより、T04地区と名付けられたこの街は隣のT01地区同様に鉄血人形の襲撃によって残っていた住民達は殺害され、後から駆け付けたグリフィンの人形部隊との交戦も相まって建物も一部を除いてほとんど原型を留めることなく崩れ、完全なる廃墟と化してしまったのだ。
そんな廃墟となったこの場所で、青い制服を着た女性指揮官と小柄な銀髪の人形が静かに「何か」の調査をしていた。
「指揮官、この一帯の調査終わりました。」
「ありがとうThunder。何か見つかった? 」
「何も見つかりませんでした。あるのは此処に住んでいた人達の生活品と人骨くらいですね。」
「そっか……こっちも何も無かった。鉄血とグリフィンが交戦した跡地だから残骸くらいは簡単に見つかると思っていたのだけど……、さすがに甘かったか。」
「向こうの方を探してみましょう。」
「そうしようか。」
指揮官とThunderは互いの成果を報告し合い、捜索場所を移すため荷物を持って移動を開始した。
「ところで、どうして鉄血の残骸を回収なんてするのですか? グリフィンの人形のものなら理解は出来るのですが……。」
「それはね、鉄血人形をうちの組織に迎えるためだよ。」
「えっ!? 」
「まだ推測と可能性の段階だけど、グリフィンが鉄血の『エルダーブレイン』と呼ばれているAIを打倒した時、その下にいる人形達はどうなるのだろうか? 残党すべてをスクラップにして鉄血工造を完全に無かったことにするのか、それとも彼女らをグリフィンまたはI.O.Pが管理し、戦力として利用するのか? 今はまだ先の未来の事だから判らない。
だが、現時点ではグリフィンが一部の鉄血ハイエンドモデルを捕虜にして協力を得られたり、とある研究機関が残骸になった個体を再利用して新たな戦術人形を作ったり、妖精ドローン技術へのさらなる発展を見出したりと、敵の技術を利用して味方の戦力にしている。私達はグリフィンの傘下ではないが協力関係にある。彼らより先に鉄血人形を味方として戦線で使うのも悪くはない。」
歩きながらThunderの質問に淡々と指揮官は答えた。真剣な眼差しで話をしているが、Thunderの目線では指揮官の喋っている口は僅かに口角が上がっている様にも見え、そしてこの先の未来で起きるであろうことを楽しみにしているような口ぶりに聞こえた。
あれこれ話をしながら歩いているうちに少し開けた場所に着いた。辺りを見回すとグリフィン人形や鉄血人形らしき残骸がそこらに転がっていた。
「ここがこの街での主戦場だったのかねぇ……。」
指揮官はぼそりと呟くと、一番近い残骸の傍にしゃがんで両手を合わせて軽く黙祷した。Thunderも彼女に倣って同じ動作をした。指揮官がこういうことをするのには理由がある。
それは、相手が自分達と同じ人の姿をしてる事と、自分達が「盗賊」ではない事を死者に解かってもらう為だ。たとえ人形であろうと、その素体に組み込まれた部品を頂こうとしているのだから、何の行動も無くただ漁るのは賊のやる事と変わりない。そして何より、一部を除けばほぼ人間と変わりない見た目をしている。だから彼女は手を合わせる。
敵であろうと味方であろうと、バックアップがあろうが無かろうが機能停止するまで戦い、散って逝った兵士達へ手向ける花は無くとも、合わせる手はある。送る敬礼もある。
指揮官とThunderは立ち上がってその場で辺りをぐるっと一周見回してから、静かに敬礼をし、部品の回収作業を開始した。
大抵、戦術人形達は相手の頭と胸――電脳チップとコアを破壊する。無論それが戦場では当たり前だ。だが、偶にどちらかが破壊されないまま機能停止しているものも存在する。その場合破壊されなかった部位の部品は無事だったりする。さらには、運良く破壊されず、そのまま充電切れとなってオフライン状態になった人形も稀に見つかる。
指揮官達……いや【LAZGARD】という小さな組織は、その非破壊の電脳チップやコア、生体部品、生存した人形を回収し、それらを転用して自分達の戦力や修復用の資材に充てているのだ。
2人は手分けして残骸たちから回収作業を進めていく。
北東の空が謎に紅く染まり始めているのにも気付かずに――。
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作業開始から一時間が過ぎようとしていた。
辺りは日が傾き、西日が廃墟となった建物の間から眩しく差し込む。
指揮官とThunderは互いに麻袋の中に入った回収部品の成果を報告し合っていた。三つあるうち、新たに此処で回収した二つの麻袋は満杯になっていて、中身が人形の部品であることから持ち帰るには苦労しそうな感じに詰まっている事は容易に想像できる。
しかし、2人はその麻袋を持たず、指揮官が背中側に差している方の革筒から薄灰色の杖を抜いて、それで麻袋の周囲の地面に円を描く。そして今度は左手首の腕時計型デバイスを操作してその画面を麻袋の方へ向けると、画面から緑色のスキャン光波が照射され、そのデータがホログラムモニターに映し出された。それを彼女は操作してパネルをタッチした。
すると、地面に置いていた麻袋が緑色の光に包まれ、物体が電子化され何処かへと転送された。
その光景にThunderは驚いた。
「指揮官、今のは……? 」
「『遺跡の力』……かな。」
詳細を話すことなく、ただ『遺跡の力』とだけ言う。
『遺跡』というのはThunderでも知っている。
Thunderはこの指揮官と知り合ってまだそんなに月日が経っていない。彼女が元グリフィン指揮官であったのは本人から聞いているものの、グリフィンに入る前はどういう人物であるかについて一切知らない。
先のエクスキューショナー戦でもそうだったが、この指揮官には謎が多過ぎる。
あれこれ疑問に思うなか、Thunderは北東の空に異変が起きているのを見つけた。
「指揮官! あれは……!? 」
「ん? 」
指揮官は彼女の叫ぶ声に反応し、彼女が見上げる方を見た。
「あれは……くそっ、私としたことが何故気付かなかったんだ! 」
彼女は見上げた北東側の空が現時刻の空模様に対して明らかな異変が起きている事に気付かなかった自分を責める。同時に、彼女の隠れていない青い右眼には、紅い空の中に飛行機雲の様に尾を引きながら飛翔する物体を捕らえていた。
その飛翔体は段々とこちらに接近して来ていた。
「Thunder! 身を屈めろ! 」
「 !!? 」
キィィィィィィィィィィン……………
飛行機の離着陸時のような音が近づいてくる
指揮官の指示に従ってThunderは身を低くし、その上に指揮官が覆いかぶさるように彼女を守る。
キィィィィィィィ……
ドゴォォォォォン!!!!!!
「くっ! 」「うっ…! 」
十数メートル離れた所で飛翔体が衝撃波を伴って落下――周囲を吹き飛ばす。
衝撃波と風圧に耐え、それらが収まった所で指揮官はゆっくりと立ち上がって、左腰側に差している杖を抜いて警戒態勢に入った。
落下地点の土煙が段々と晴れていく、それと同時に人影が徐々に映し出されていく。
そしてその中から――、
「久し振りだなぁ……」
「…………」
馴れ馴れしい口調と共に土煙が晴れると、そこには黒いスポブラの上にボロボロの白い上着、下はデニムのショートパンツを穿き、傷だらけの肌を露出した暗い緑髪の女性が立っていた。不敵な笑みを浮かべながら指揮官達の元へ近づいてくる。終始睨み付けるオッドアイは緑色の右眼よりも赤色の左眼がより威圧感をこちらに与える。
「オウマ………! 」
作業をしていた時の穏やかな口調から一変、怒りに満ちたようなドスの効いた口調でその名を呼ぶ。
「はっ、久々に再会したと思ったら、こんな所で今度は『人形』と家族ごっこかぁ!? なぁ、フキヨ! 」
「人形狩りしているお前には関係ない事だ。消えろ。」
「けっ! そいつはオレも同じだ! そこを退けよ、その人形をぶっ壊してやる。」
「『嫌だ』と言ったら? 」
「てめぇを殺すまでだ! 」
「なら丁度いい……。私もお前を殺したいところだ……! 」
少しの会話を挟んだ直後、話が決裂したように両者は何の動作も無く人形狩り・オウマは右拳を、指揮官・フキヨは右足をかち合せる。その際、かち合った所から衝撃波が発生し、地に亀裂を入れ、空気を振動させた。
「けっ、相変わらず足癖が悪ぃなぁっ!! 」
「ふん、お前こそその暴力的な拳をしまう事を知らないのか? 」
「言ってくれるじゃねえかよぉっ! 」
「!? 」
オウマが力をさらに加えて受け止めているフキヨの右足を押し返した。押し返されてバランスを多少崩しながらも後退りするフキヨは、正面のオウマの動向に注意しながら後ろで屈んだまま状況を理解できないままのThunderの方に向かって「走れ! Thunder! 」と指示を飛ばした。
それに反応したThunderは直ぐに立ち上がってフキヨの方を見ながら数歩下がったが、指示に従って彼女に背を向けて走り去っていく。
「それで護ったつもりか? 」
「何もせずにお前に壊されるより、少しでも時間を稼ぐ方がマシだ。PMC所有のものならともかく、何も関係ない一般人たちの所有人形にまで手に掛けやがって! 」
「知るか! 一般用だろうが戦闘用だろうが関係ねえ! 人形は全て壊す! それがオレのやり方だ! 」
「ならば私はお前に壊される人形を1体でも多く護る。昔からお前はそうやって排斥の道を進んでいた。今更お前の考えが改まる事なんて無きに等しいのだからねぇ……! 」
「はっ! よ~く解かってんじゃねえかよ。お前とオレとじゃ同じ方向に意見が一致する訳がねえって事をよぉ!」
さらに会話を挟みながら両者は一進一退の攻防を繰り広げる。フキヨは得物を持っているとはいえ一度もそれを振るって攻撃に転じておらず、何も持っていない右手で向かってくる攻撃を受け流しながら反撃する。対してオウマは徒手空拳でひたすらにフキヨの攻撃を攻撃で相殺し、手数で押していく。
すると、激しい攻撃をしていたオウマの方が一度フキヨから間合いを取って飛び上がり、崩れ落ちた建物の上に着地した。。
「!? 」
フキヨにとってオウマの行動は予想外のものだった。
驚きの表情をする彼女に、オウマはニヤリと嗤う。
「昔のオレのままだと思ったか? 甘ぇんだよ。」
そう言ってオウマは右手を正面に翳すと、紅黒い瘴気が掌から棒状に伸びていき、何も無いところから黒い刀剣を生成し逆手で持った。それに対しフキヨは左手に持っていた杖を右手に持ち替えて相手の次の攻撃に備えて構える。
「あんだけ痛え人体実験やられて、その上コーラップス耐性まで付きやがって――。オレ達を実験台にした機関の馬鹿共は先に汚染で死にやがったが、オレ達はどうだ? 『もう一つの力』のせいで満足に死ぬことも出来なくなった! それが今のオレ達の姿だ! 」
「…………」
声を荒げて語るオウマとそれを黙って聞き続けるフキヨ。
彼女の話に一切の矛盾は無い。自分達は半世紀前に秘密裏で行われた崩壊液実験の被験者だった。当時はまだ北蘭島事件の前で【ELID】という名称は事件の約1年前から(謎の奇病への呼称として)使われ始めたばかりで、自分達が実験台となっていた時期にはその名称は使われていなかった。つまり、私達は「崩壊液」という未知の物質が人体に齎す影響を調べる為の実験台だったというわけだ。
その最中に北蘭島事件が発生し、その崩壊液汚染の影響で研究機関の人間達は全員死亡し、その時点で免疫――もしくは
いや、オウマの言う通り、私達の中に存在する「もう一つの力」の影響もあったから汚染状態の世界を生き延びれたのかもしれない。
どの道、死んでも生きていても地獄には変わりない。ELID感染者となってただ死ぬのを待つ他以外にない難民達とは別のベクトルの地獄に変わっただけだ。
「確かに、『今の私達の姿』になったのは彼らのせいだ。だが、お前個人の怒りやストレスを何の関係も無い人形達に向けるのは違うだろう? 」
「黙れ。ならお前は『誰』のせいでこの世界がこんな惨状になっているか解っているのか!? こんな世界の殆どを汚染区域にしたのは紛れもなく人類側の責任だろうが! 手前らで手前らの生活を脅かしておいて、不自由被ったから自分達の命令に忠実な人形達を作って、生活支援させます、治安維持させます、戦争参加させます……――ふざけんじゃねぇ! 人類の尻拭いは人類がやれってんだ! 挙句の果てに鉄血だかの人形は暴走したんだろ? 馬鹿も良いところだ! 」
「その人類だって、全員が全員こんな状況を望んだわけじゃない。一部の利権と金と地位、そして好奇心に溺れた阿保共が招いた結果がこれなんだ。ただ巻き込まれた一般人に対して人形が支援するのは別に構わない事じゃないか? 人形を壊したところで製造元はさらに人形を製造するし、その分の利益を得る。ただの鼬ごっこにしかならないよ。」
「だったら黙って死ぬまでの永い余生を過ごせってのか!? 」
「そうじゃない。ただ人形を壊し続けるよりも先に――、無駄な理想を掲げ、偽りの声明で恰も感染者や難民を救済するなんて戯言を発している国のトップ共を潰す方が幾分かマシ、そう言いたいだけだ。」
「けっ…! くだらねえ…。」
フキヨの話を煩わしく思ったのか、オウマはとある方向へ身体を向かせた。生成した黒い刀は紅い瘴気を纏い始め、ギロリとフキヨの方へ視線をやり、切先を彼女の方へ向け……――、
「そんな話をしたところでオレの考えは変わらねぇ。」
「? 」
「お前の理想や夢なんざオレがぶち壊してやる。『人形を護る』ってんなら――、護ってみやがれ……! 」
そう言った後、オウマは紅黒い瘴気を両足に纏い、向いていた方に急加速して去っていった。
フキヨが逃がした……Thunderが走って行った方に――。
「しまっ……! 」
奴の言葉と向けられた切先に集中し過ぎた。オウマの様に「あの力」を纏っても追いつけない。不覚を取ったフキヨの表情に僅かに怒りが滲み出る。それでも平静を保ちながら持っていた杖を革筒に戻す。それと同時に、彼女の足下に青白い光が点った――。
「(間に合え……)」
――side・Thunder
白銀の髪を揺らしながら彼女は瓦礫と化した廃墟の中を走る。半身であるThunder.50を抱え、指揮官の言う通りに走る。何処へ逃げろとも言われてないが、ただ彼女の事を信じて従うだけだ。
キィィィィィィ…………
あの音がまた聞こえる。
遠く小さな音がだんだんと近づいて大きな音に変わっていく。
ドゴォン!!
「……っ!? 」
地面が抉れ、その衝撃で転倒してしまった。
そして振り向くと、指揮官と対峙していたあの女=オウマがこちらを見下ろしている。
「……………死ね、人形。」
冷たく、無慈悲に突き刺すような言葉を放ち、オウマは右手に紅黒い瘴気を纏ってその拳を振り上げ、少し間を置いて一気にThunderに振り下ろす。
Thunderはぎゅっと半身を抱きしめて眼を閉じる。
その瞬間……!
「サンダァァァ!!」
ズドォン!!
「ぐぅっ……!」
「指揮官!!」
「てめぇっ……!!」
オウマの拳とThunderの間に割り込むようにしてフキヨの姿が突然現れた。そしてほんの僅かな時間でThunderを抱きしめ、オウマの拳を背中で受け止めた。
だが、オウマの力はただThunderを庇っただけで止まらなかった。その勢いで、直に食らったフキヨの身体は抱きしめたThunderもろとも大きくぶっ飛ばされた。
一直線に飛ばされている中でフキヨは体の向きを横回転させ、何かにぶつかった時に自らがクッションとなってThunderを護る為だ。
直後、壁にぶつかったかと思えば、今度は何処かの建物の堅いドアを突き破り、屋内の壁でドカンッと当たってようやく止まった。
「し…指揮官? 」
「………………。」
衝撃が収まってゆっくりと顔を上げてThunderは彼女を呼ぶが、フキヨはぐったりとしたまま俯いていた。恐る恐るThunderはフキヨの首に手をそっと当てると、幸い脈はしっかりとあった。
しばらくしてフキヨは意識を取り戻した。少し辺りを見回し、目の前にいるThunderを見ると穏やかに微笑んで無言のまま静かに立ち上がった。そして、二つの革筒からそれぞれの杖を引き抜いて傍に置き、ベルトを外して制服であるコートと手袋を脱いで薄灰色の半袖ワイシャツに黒いスカートとニーハイ、そして黒い左義腕の状態になると、コートをThunderに掛け、左腕のデバイスを操作する。
すると、何も無い空間から金のラインが縁取られた黒いコートが現れ、それを彼女は身に纏って傍に置いていた二本の杖を手に取った。そして最後に眼帯を外すと、振り向くことなく彼女はThunderに向かって――、
「完全に物音がしなくなるまでここから出てはいけない。」
そう告げて、フキヨは外へ出て行った。
その時、Thunderは極寒の地にいるような「寒気」を感じ……、
立ち去っていく指揮官=フキヨという「存在」に……
戦慄いた。