ウマ娘ガンダムダービー   作:n_i_t_r_o

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第二話 ソレスタルビーイング

「今日から中央トレセン学園に所属する、刹那・F・セイエイだ、宜しく頼む」

「同じくティエリア・アーデ、宜しく」

「ロックオン・ストラトスだ、これから宜しく」

「アレルヤ・ハプティズムです、宜しくお願いします」

「歓迎!君達四人組には、チームとして行動してもらう事になる!ウマ娘をスカウトし、トレーナーとしてウマ娘の指導をしてもらいたい!詳しくはたづな!頼んだぞ!」「はい、分かりました」

そう言って理事長秘書の駿川たずなが説明を始めた。……

「というわけで、皆さんには担当となるウマ娘のスカウトを行って貰います」

「了解だ」

「分かりました」

「了解だ」

「分かった」

俺達は返事をした。

その後細かな説明を受けた後、部屋を出て寮へ向かった。…が

「道に迷っちまった…」

「大丈夫かい?」

「いや、全然分かんねぇ」

「クソっ、日本の建物っつーのはどうしてこうも複雑なんだ…!」

「お困り?新人トレーナーさん達」

そこには赤い髪をツインテールにした緑の耳飾りのウマ娘がいた。

「おいっす〜ナイスネイチャでーす」

「ああ、どうも……」

「トレーナーさん達、何処に行きたいの?案内してあげよっか?」

「本当か?助かるぜ」

「いえいえ〜」…… そう言って俺達は彼女に連れられ、何とか目的地にたどり着いた。「ありがとよ、おかげで辿り着けたぜ」「いやぁそれほどでも……」

……それから少しして、俺達の部屋に着いた。

「ここだよ、それじゃ私はこれで失礼するね〜」

「ああ、ありがとう」

そして彼女は去っていった。

次の日…

選抜レース当日になった。

「さぁ始まります、第4回選抜レースです」

実況の声が聞こえてきた。

「今回注目のウマ娘は、トウカイテイオー、ナイスネイチャ。メジロマックイーン」

そんな声を聞きながら、俺は観客席にいた。

『さぁいよいよスタートです!』

「あのウマ娘…」

刹那が呟いた。

「昨日の子だな」

「ああ」

「どうする?」

「とりあえず様子を見よう」

「各バ一斉にスタートしました!先頭はやはりこの子、トウカイテイオーです!」

「よし……」

俺はそう言いつつ、彼女を観察し始めた。

「良い走りだ」

ティエリアが言った。

「ああ、だけどあのトウカイテイオーというウマ娘は、既にギャラルホルンっていうチームに入ることが決まってるらしい。」「選抜レース前に決まっているのか」

「ああ、だから俺達が狙うのは、他のウマ娘になるな」

俺は二人に話しかけた。すると二人は黙ってうなずいた。

「昨日居た子だな」

「え?」

「ほら、あの赤髪の……」

「ああ、確かにそうだな」

その時だった。

「おっとここで、一着になったのはトウカイテイオー!しかし二着との差は僅か!これは大接戦になりました!」

「へぇ……」

「どうした?」

刹那が聞いてきた。

「いや、ちょっと気になることがあってな」

そう言って俺はウマ娘の方を見た。

「なあ、あいつの走り、何か変じゃないか?」

「ん?」

「どういうことだ?」

ティエリアが聞いた。

「いや、何て言うか、無理矢理走ってるような感じがしたんだよ」

「そうなのか?」

「分からねぇ。けど、何となく違和感を感じたんだ」

「ふむ……」

刹那は考え込んでいた。するとアレルヤが話しかけて来た。

「僕も少し気になってきた。確かめてみないかい?」

「……ああ、分かった」

「なら決まりだな」

そして三人で話し合った結果、俺達はそのウマ娘の元へ向かった。

「なぁ、君…ナイスネイチャだったか、ちょいと聞きたいことがあるんだが」

そう言って俺は彼女に話しかけた。

「…ちょっと走り方で気になった事があってな、少し話を聞かせてくれないか」

「はい?まあ、いいですケド……」

「悪いな、助かる」

「いえ、別に構わないですよ〜」

そうして俺達は、彼女の走りを見ることになった…「それでは、始め!」

合図と共に、彼女はスタートした。

「……やっぱりだ」

俺達は確信を得た。

「……おい、アレルヤ」

「ああ」

「……お前も気づいたみたいだな」

「うん、間違い無いと思うよ」

「刹那、ティエリア、俺達で確認しよう」

「……分かった」

「了解だ」

そして俺達は、ウマ娘に近づき、話を聞いた。

「なぁ、アンタ……」

「はい?」

「少しだけ、アンタの足を見せてくれないかな」

「は?いきなり何を……」

「頼む、見せて欲しいんだ」

「いや、意味が分からないんですケドー……」

「お願いします」

「おねがいしまーす」

「……分かりましたよ」

そう言って、彼女は靴を脱いだ。

「青くなってるじゃねぇか!まさかさっきのレースで…とりあえず保健室行くぞ!!」

「えっ!?ちょ、待って下さいよ〜!!」

俺達三人は、彼女を保健室に運んだ。幸い軽い捻挫だけで済んでいた。 

「いや〜すみません…新人トレーナーさんに迷惑かけちゃって……」

彼女は申し訳なさそうな顔をしていた。

「大丈夫だ、それよりアンタは平気なのか?」

「はい、私は全然……」

「良かった……じゃあ俺はもう戻る……と思ったが」

「?」

「困ったな…夕ご飯の具材がねぇ。買いに行くかぁ……」

「それならウチの商店街寄っていきませんか?」

ナイスネイチャは言った。

「良いのか?」

「はい、私もちょうど買い物しようと思ってたんで」

「そうか、んじゃ案内してくれ」

「はいっ!」……そうして、俺は彼女と商店街に向かった。

「へぇ、結構賑わっているんだな」

「ええ、ここはトレセン学園から近いですし、地元の人もよく来るんですよ」

「なるほどなぁ」

「ほら、早く行きましょう!」

俺は彼女に引っ張られながら歩いた。そして商店に着いた。

「あらネイちゃん!今日は何を買いに来たの?」

「こんにちはおばさま、今日はこの人に色々と教えようと思って……」

「そうかいそうかい。頑張ってねえ」……どうやら知り合いらしい。

「ほら、着きましたよ」「おう。サンキュー」

俺は礼を言って店に入った。

「へぇ、中々綺麗だな」

「そうでしょう?この商店街の自慢の一つですよ。ところで、どんな食材を買う予定なんですか?」

「えっと、肉と野菜と調味料と……」

「随分と多いですね」

「まあ、寮暮らしだからな、そりゃあ多くもなる」

「ふむふむ……」

そう言って彼女はメモ帳を取り出した。そして何かを書き始めた。

「何やってんだ?」

「今買うものを書いています。忘れたら大変じゃないですか」

「そりゃそうだが……」

「はい、書き終わりました」

そう言って渡された紙には買うものが事細かに書かれていた。

「……本当に全部覚えてるんだな」

「え?まあ、大体は……」

(こりゃあスゲェな)

そう思いつつ、俺達は買い物を始めた。まずは八百屋に行った。そこでネギと白菜を買った。次に魚屋に行き、アジを購入した。最後に精肉店で鶏肉を買って会計をした。そして俺達は商店街を出た。

「いや〜大量でしたね〜」

彼女は満足げに笑っていた。そして俺達は帰路についていた。

「にしてもアンタ、よくあんなに細かく書けたな」

「まあ、一応記憶力はある方ですから」「そうか……っと、もうこんな時間だ…帰らねぇとな」

時刻は6:00を下回っていた。

「分かりました〜…そういえば名前聞いてませんでしたね」「ああ、そうだったな。俺はロックオン・ストラトス、成層圏の向こう側まで狙い撃つ男だ」

「改めてこれからよろしくお願いしますね、トレーナーさん♪」「こちらこそ頼むぜ、ネイチャ」

こうして俺達の出会いは終わった。

〜〜〜〜〜〜

次の日、俺はトレセン学園のグラウンドに来ていた。そこには既に何人かウマ娘がいた。その中には昨日の彼女もいた。

「ロックオン、彼女をスカウトするつもりなのか?」

刹那が聞いてくる。「いや……まだ決めていない」

俺はまだ迷っていた。確かに彼女は才能がある。だが……彼女の目を見た時、俺は思った。彼女は……俺と同じだ、と……。

「……そうか」刹那が言った。

「そろそろ始まるみたいだな……」

「各バ一斉にゲートインしました!」実況の声が響く。

いよいよ模擬レースが始まるようだ。

『さあ始まりました!注目の一番人気ナイスネイチャ、先団につけています!』俺はその様子を見ていた。他のトウィンクルシリーズを走る子達も見ておくことにした。

「ナイスネイチャ、二番手の位置につきます!」

俺はネイチャの方を見る。するとネイチャもこちらを見てきた。その時、ネイチャはニヤリと笑って見せた。まるで、「ついてきな」と言っているように……

「第三コーナーに差し掛かり、先頭が代わってナイスネイチャ!しかし後続の子達が追い込んで来る!」

俺の心臓が激しく鼓動する。そして、俺の中で何かが変わった気がした。

 

ーーーーーーーーー

 

「第四コーナーで早くもナイスネイチャかわされました!」

「残り200m、ここで一着争いに決着がつくか!?」

…差が縮まらない!このままじゃ…!

『残り100m!ここでナイスネイチャ仕掛ける!!』……っ!! 私は必死に走った。でも、差はどんどん開いていくばかり…… そして一位に入着は私ではなくあの人だった。

「1:34.92!素晴らしいタイムです!」

「はぁ……はぁ……負けた……」

私は息も絶え絶えになりながら呟いた。

すると彼が近づいてきた。

「お疲れ様だな。いい走りっぷりだったぞ」

「ありがとうございます……」

「それで……どうする?うちのチームに入らないか?」

彼は真剣な表情で言ってきた。

「それは……アタシの実力じゃ無理だよ……見た?一位の子。トウカイテイオー。チーム入りも決まってるみたいだね…あんなにキラキラして……」「……」

「ごめんなさい。やっぱり無理です……」……そう言って去ろうとした瞬間、彼の手が私の肩を掴んだ。

「待ってくれ!!」

「え?」

「俺はお前をスカウトしたいんだ!」

「な、なんですかいきなり……」

「俺は……昔兄貴を失った。兄貴は何でも出来てな、俺は嫉妬してたんだよ。だけどある日、自爆テロに巻き込まれて死んだ」

「……」

「だから俺は誓ったんだ。俺は兄貴を超えると。どんなことがあっても前に進むってな」

「……」

「だからこそ、俺は君をスカウトしたいんだ」

そう言って彼……ロックオンは手を差し伸べた。

「……どうしてそこまで……」

「……同じ目をしていたからな」

「え?」

「俺と君は似ていると思ったんだ。だから、俺と一緒に前に進んで欲しい」

「……分かりました」

そして、アタシは彼の手を握り返した。

翌日。

「今日からうちのチームに入ることになった、ナイスネイチャだ。」

「宜しくお願いしま〜す」

アタシは軽く挨拶を済ませた。

「刹那・F・セイエイだ、宜しく頼む」

「アレルヤ・ハプティズム、宜しくね」

「ティエリア・アーデ、宜しく」

「よろしくお願いします〜」

「よし、それじゃあさっそく練習を始めるか」

「はい!」

こうして、トレーニングの日々が始まったのだった。

 

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