転生したらインターネットだった件   作:DUN.ネコノカンリニン

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ごめんね、投稿できてなくて。でも待ってくれていた! あぁ、これこそが、人を思いやる感情! 即ち、愛! ありがとう、ごめんね(某憤怒の大罪司教感)

はい、ごめんなさい。感想で「続きかいてくれませんか」という嬉しいこと書かれてたのでモチベになりました! みんな、こういう感想くれるとめちゃくちゃ書くよ! モチベになるよ!

まぁこんな話もここまでにして。
今回は、クレイマンが死にます(唐突)。
みんな、ワインの用意はできてるか?! 
では、いざ―――愉悦!


どんな世界でも死ぬアイツ

 “偽の原初(アナザーファーストカラー)“という謎の存在が一柱(ひとり)の魔王・キンカ=クトゥルフ=スカーレットによって召喚されてはや数分。最強の魔王、ギィ・クリムゾンがその“偽の原初(アナザーファーストカラー)“―――椛によって一刀両断された。

 その惨状を見て、他の魔王は思う。

 

(まさか、ギィが……)

 

 最強の魔王。人類と魔物の調停者として太古から活動し、“星王龍“ヴェルナダーヴァとも友誼を結んだ存在であるギィが、まさかあっさりと倒されるなど、誰も予想できなかった。

 そんな椛がギィの死体に背を向けると、余裕を残したような表情で何事もなかったかのようにギィが現れた。

 

「ギィ?! 生きていたのか!」

「ああ。誠に遺憾だがな。アイツ―――椛のやつ、因果ごと斬ってオレの死を無かったことにしやがった。チッ―――癪に障るぜ、アイツ」

 

 完全に敵意を込めた瞳で、ギィは椛を睨みつける。椛は、そんなことどこ吹く風というように、スタスタと、毅然とした姿勢で自らの主人であるキンカの低活動状態(スリープモード)の身体を担ぎ上げた。

 

「あぁ、我が主! ここに契約は成った! 私の命、技、血の一滴、爪の先に至るまで、全てあなたに捧げましょう!」

 

 狂喜乱舞。あまりにも唐突な感情の変化に、周りはついていけていない。悪魔族(デーモン)故の異常な精神構造から来るものなのか。

 

「しかし、その件の主は未だ目覚めないままですか。ふぅん……手持ち無沙汰ですね。では、あちらの我が主のご友人の手伝いでもしてあげましょうか」

 

 コツコツと、踵の音を鳴らしながら椛はリムルへと近づく。そしてミリム・ナーヴァからの一撃を円盾で防ぐと、リムルへ振り返り言う。

 

「私は椛。我が主、キンカ様により召喚された悪魔族(デーモン)です。私がこのヴェルダナーヴァ様の置き土産の相手をするので、あなたはあの程度の低い人形遣いの相手に専念してください」

「お、キンカからの増援か! これはありがたい! ミリムは任せた、椛さん!」

「お任せを、我が主の盟友殿(マイマジェスティス・フレンド)

 

 椛はミリムへ向かってその手に持つ直刀を振るう。

 それをミリムは難なくよけるが、そこに空間の歪みが発生する。これこそは、犬走椛が魔界での千年を優に超える修行の中で会得した技術(アーツ)―――『空間断絶法・修羅秋彩山』。腕に特殊な動きをつけて空間の強度が弱いところを自らが持つユニークスキル『千里眼(スベテヲミタモノ)』で視認してそこを斬る。

 空間を断つ、ということは時間をも断つことができる。即ちこれは―――知性体の手によって為された、スキルの権能ではない唯一の『時空間支配』。究極(アルティメット)の域に、この悪魔族(デーモン)は、技量だけで達したのだ。

 それを見てミリムは、相手が自分と戦えるほどの技量の持ち主であることを確認し、歓喜する。

 

「ふっふっふ、良いだろう! ワタシと戦おうではないか!」

 

 そうして、空中戦が始まった。

 流れるように美しく、燃えるように苛烈なその戦いは、見物していた魔王すべてを魅了した。それは、ギィも例外ではなかった。その戦いの様子を、じっと、その真紅(クリムゾン)の双眸に焼き付ける。自らのスキルを裏で最大稼働させながら。

 

「……もしやあなた、元から洗脳などされていないのでは?」

「む、バレてしまったのか。まぁ仕方がないな! そう、このミリム・ナーヴァは全然、さいしょっから洗脳になど掛かっていなかったのだ!」

「ま、まさか! そんなことがあり得るはずがない! あの魔道具は、あの方から頂いた宝玉(オーブ)に私が最大まで魔力を込めた絶対の支配! それが効いていないなんて、ありえない、ありえない!」

 

 ミリムは、呆れたようにクレイマンへ言う。

 

「こちらも聞くが、まさかあの程度の魔道具でワタシを支配できると思ったのか?」

「そんな、馬鹿な……」

 

 絶望に暮れるクレイマンを横目に、リムルはここで全てを終わらせようとする。

 

「なぁ、もう良いだろ? コイツ、殺しちゃってもいいよな。ギィ!」

「は、好きにしろ。あいつはもう負けたんだ。オレは魔王とは認めない」

「ま、待て、いや待ってくださいギィ! 私は、まだ死にたくない」(そうだ、この身体を捨てて新しく再生すれば!)

「この身体を捨てよう、見たいに思っているだろうが、それは不可能だ。これからオレは、お前のすべてを食らう。お前が行くのは、何もない闇だ」

 

 クレイマンは、すべてを悟った。これから自分は、格下だと侮っていた魔人に殺されるのだと。ならば、ならば一時の気の迷いとして、最後の抵抗をしてみようと決意した。

 

「そうか。だが―――私も、このままでは死ねないのだ! 中庸道化連、喜狂の道化(クレイジーピエロ)・クレイマン! ここで貴様を殺す」

 

 クレイマンの全ステータスが向上する。それは、疑似的な覚醒魔王への進化。火事場の馬鹿力、というものだろうか。

 だがそれを―――リムルは一瞬にして無に帰す。

 

「知ったことか。喰らい尽くせ、『暴食之王(ベルゼビュート)』」

 

 瞬きの間に、クレイマンの処刑は完了した。そして目覚めたキンカが全てが終わっていて困惑するのはまた別の話である。

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