転生したらインターネットだった件   作:DUN.ネコノカンリニン

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居眠りしてたら会議終わってた時の絶望感

前回のあらすじ

強い。さすが椛強い。

 

 

 

 おはよう諸君、キンカです。僕は今、すごく恐怖に慄いています(?)。

 起きたら会議終わってたんだけどぉ! そしていつの間にかアイツ―――クレイマン死んでんだけど。ノミみたいな小物だったけど(謎の確信)すぐ死ぬほど弱いとは思ってなかった。だってあのいかにも強そうなミリムを従えてたんだぜ? 弱いと思わねぇだろうがよぃ。

 んで、もうヒトリいかにもな奴が。

 

「お待ちしておりました、我が主。ご無事で何よりです」

 

 ケモミミをはやした白髪の少女―――僕がギィとの戦いの中で召喚に成功した悪魔族(デーモン)……らしい。そこらへんはすごく記憶があいまいで、すごく申し訳ないが、彼女に僕はこう言わなければいけない。

 

「ごめん、誰?」

 

 その一言を言ったとき、ピシッと何かにヒビが入ったかのような音がした。

 目の前の彼女を見てみると、もうそれはそれは悲惨なほどに瞳に涙を浮かばせて、こちらへ苦痛を訴えかけていた。

 

「う、うぅ……まさか覚えられてすらいないなんて……。私です! あなたに召喚されて、名前までもらった椛です!」

「椛、モミジ……あっ! 確かに名付けしてたわ、僕」

「思い出してくれましたか、我が主! この椛、永遠にあなたへ全てを捧げることをここに誓います!」

「え、あ、うん……ありがとう?」

 

 やばい、すごい押されてる。このままだと彼女に主導権を握られてしまう……!

 

「そこまでにしとけ、”原初の金(ドレ)”」

「今何と言いましたか、ギィ・クリムゾン殺しますよ」

「おっと、よく言ったな。けどよ、次はオレ負ける気ねぇよ」

「よく吠えた”原初の赤(ルージュ)”! 今度こそ貴様は時空の彼方に消し飛ばしてやる」

「いや待て待て待てぃ! 椛もギィ……さんもストップ! 一旦落ち着け!」

 

 僕は、突然一触即発の状況となった椛とギィの間に割り込む。あそこで入らなくてはガチで危ない状況になっていたかもしれないからだ。椛が。

 

《その通りです! 一度ギィ・クリムゾンが死んだことで抵抗(レジスト)が弱まったので解析できたんですけど、アイツの持つ究極能力(アルティメットスキル)傲慢之王(ルシファー)』は一度見たあらゆるスキル、技術(アーツ)を完全にコピーすることができるようです》

 

 チートかよこいつ。てことは次戦ったらデンカさんがアーカイブに保存してたっていうあの次元断層攻撃が来るってコト? 終わりやないかいそんなの! でもまぁ、デンカさんがそこらヘんは対策してくれるでしょう。任せたぜ、我らがデンカ!

 

《はい! 任せてくださいよ()()マスター! あなたの右隣に座る者(フィアンセ)、デンカがばっちり対策してみせましょう!》

 

 うん、フィアンセは早いかな!

 

《……マスターは、私の愛が必要ないって言いたいんですか?》

 

 今までに感じたことのない―――それこそ、ギィとの戦いですら感じたことのない背筋に氷柱を突き刺されたような悪寒が全身に走る。これは……恋愛経験が乏しい僕でもわかる。ここは、ぜったにYESと言ってはいけないところだ!

 気を取り直して再び表層心理で回答する。

 いや、そんなことないよ。デンカさんからの愛だったらどんな量でも受け止めるよ!

 

《そうですよね。良かった……!》

 

 …………っぶねぇー! これ絶対選択肢ミスってたらDEADENDかBADEND直行の分岐じゃん。多分この危険状況サンドウィッチに巻き込まれてスキル発動しなくてGO TO HELLのやつじゃないですかやだー。

 ん? 僕は今なんて考えた? 危険状況サンドウィッチに巻き込まれて―――あ。

 

「オレはまだお前を魔王だとは認めてねぇ。そこを退きな、キンカ=クトゥルフ=スカーレット。オレは、あくまでもお前の従者だけに用がある」

「今、我が主のことを侮辱しましたね。その罪、万死に値すると知れ、ギィ・クリムゾン! あぁ、もう怒りが止まらない! 殺してやる、”原初の赤(ルージュ)”!」

 

 あぁ、制御しきれなかった! 終わった……。

 椛が動き始めると同時に、ギィが全く同じタイミングで動き始める。まずい、このままだと僕は二人の悪魔族(デーモン)の一撃を食らって一発KOからの臨終コース待ったなしだ! デンカさ―――ん! なんとかしてくださいよぉぉぉぉぉ!

 

《全力で演算してます、究極能力(アルティメットスキル)電脳之王(ゾルタクスゼイアン)』全力稼働……。演算結果、でました! 究極能力(アルティメットスキル)紅魔之王(スカーレット)』の権能”結界:カゴメカゴメ”を二つ個体名:椛と個体名:ギィ・クリムゾンとの間に設置し、それに対して”無条件物質破壊”を使用することを推奨します!》

 

 ナイス! とりあえずやってみるだけやってみよう。

 

「『紅魔之王(スカーレット)』! って、うおっ!」

 

 発動させた瞬間、僕はデンカさんから伝えられた手順をその通りに実行した。結界を張り、それを破壊する。手にうちに何か、()()()()()()()()()()()()()が移動してきて、僕はそれを握りつぶした。

 すると―――”結界:カゴメカゴメ”の本当の効果が発動した。これは、ただ結界を張るだけではない。それは―――中に高濃度の魔素を孕んだ純然たる魔素補給の権能。それが、一気に破壊されることで―――その高濃度の魔素が、爆弾となって炸裂する!

 

「な、―――」

「きゃっ、何が―――」

 

 椛とギィが、壁まで吹っ飛ばされる。……スーッ。僕、もしかして何かやっちゃいました?(すっとぼけ)

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