ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風~厄災の凡人 作:嘆きのラジオ
「どうしてこうなった」
僕、ランク8トレジャーハンターこと、始まりの足跡のクランマスター
「千変万化」の二つ名を持つ、若き天才というはた迷惑なレッテルを世界から貼られていたクライ・アンドリヒは絶賛絶体絶命大ピンチであった
四方八方、天井にまでに空間を埋め尽くす
敵、敵、敵
コカトリスやバイコーン、ミノタウロスといった幻想種に囲まれていた
「フッ、、終わったな」
これが諦めの境地と言ったところか
これだけピンチなのにも関わらず、アークどころか嘆きの亡霊のメンバーが一人もいない
正直、あんな依頼なんて受領するきなんてなかったし、筋肉達磨ガークさんから押し付けられ、逃げて来た筈なのに
結果的にではあるが知らなかったとは言え依頼を受ける結果となりピンチ
リィズは勝手にいなくなり、シトリーは研究があるとかで同行できず、アンセムは教会、ルシアは学院、ルークはボス
クランメンバーを数人護衛として連れてきた筈だったのだが
気がついたらはぐれてしまっていた
はぐれたというよりは皆が置いていった感じだが
こんなときに自分の立場が辛い
一般人程度の力やマナマテリアル吸収力をもたず、名ばかりランク8の僕にこの状況を打破することは出来ない
僕を囲む猛獣はそのどれもが僕を秒殺出来るほどの力があるだろう
当然僕にも備えというものは存在する、例えば僕の両手指全てに装備されたあらゆる攻撃を一度だけ防ぐことが出きる結界指
魔法を保存し、好きなタイミングで保存した魔法を使用出来る異郷の憧憬
他にもあるが現状僕が所持する宝具の中で役に立つものと言えばこんな感じだろう
不幸を標す羅針盤や、どんな環境でも快適に過ごすことのできるシャツなんかがある
今、絶体絶命の状況ではあるが僕は今は快適である
僕は、宝具が大好きである
過去に存在した文明、遺産、概念に至るものが一つの宝として世界各地の宝物殿に存在する
強さこそピンキリではあるが、その希少性から有用性のある宝具は数千万~数億の値になることがある
長々とこんな回想をしてはいるが宝具には使用回数に制限があり、再度使用するには魔力と呼ばれるものをチャージする必要があるのだ
だが僕には魔力はない、低ランクの宝具ですらチャージを満タンにすることは不可能だろう
僕に出来ることは諦めることだけだ
「GYAAAAAA!!!」
「GRAAAAAA!」
獣が吠えるが依然僕は快適だ
そこで僕はふと思った、どうせ死ぬなら
せっかくなので僕が今、所有している宝具を全部使ってしまおうと
運がよければこの状況を打破出きるかもしれない
さっき拾った黄金の矢の宝具を使ってみよう
何度みても美しい矢だ
矢を握り、魔力を解放しようとした途端僕の意識は途切れた