「で、これからどうするの。」
と、侑は歩夢にいった。
「そうね、まず横浜に行って見ようか。」
「そうね。」
この日、歩夢はせつ菜と侑と一緒に修善寺で起きた事件の足取りを追うことにした。
「事件当日は、横浜から特急「踊り子」に乗って修善寺へ行ったんだよね。」
「そうよ。」
「ちょっと待って。」
「どうしたの、せつ菜ちゃん。」
「新幹線で行ったって事は。」
「うん、新横浜からは「こだま」に乗って熱海へ行って、そこから修善寺行の「踊り子」に乗ったんだと思うの。」
と、せつ菜は言う。
「そうか、熱海からは特急「踊り子」に乗り換えることは可能だわ。」
「そうよ、被害者はこれを利用したんだわ。」
「うん、きっと熱海へ行って温泉に行ったんだわ。」
「なるほど、次の日に修善寺へ行ったんだわ。」
「そうよ、そして彼女はそこで殺害した。」
「それは考えられるわ。」
と、侑は言った。
「その時に、殺害したって事ね。」
「そうよ、歩夢、すぐに南公安官に知らせておこうか。」
「うん、そうね。」
と、その時だった。
「誰かー、誰か来てくれー。」
と、悲鳴を上げた。
「何、今のは。」
「行って見ようか。」
「うん。」
と、歩夢と侑とせつ菜は横浜駅のホームへ行って見ると。
「わっ、大変だわ。」
「そうだ、非常ボタンを押さなくちゃ。」
「うん。」
と、せつ菜は非常ボタンを押した。
ピコピコピコピコーッ
と、警報ベルが鳴った。
「おい、人が落ちたぞ。」
「私、鉄道公安隊呼んでくる。」
「お願いね、侑ちゃん。」
そこへ、駅員と公安隊がやって来た。
「どこだ、人が転落したのは。」
「横須賀線のホームで、男の人が落ちたらしいんです。」
「何だって。」
数分後、救急車が到着し男は病院へ搬送した。
「で、あなたが転落を発見したんですね。」
「はい、そこへせつ菜ちゃんが非常ボタンを押して、侑ちゃんが公安を呼びに行ったんです。」
「なるほど。」
そして、侑は男に聞いた。
「背後から、私を突き落とされたんです、う、うう。」
と、苦しみながら言った。
「とにかく、搬送しますので。」
「ええ。」
そう言って、男は病院へ運ばれた。
「何か、分かった。」
「歩夢、それがね、男の人は誰かに突き落とされたって言ってるの。」
「誰かに、突き落とされた。」
と、せつ菜が言った。
「ええ。」
「相手は、わかる。」
「男か女かは、わからないって。」
「そうか。」
ピーポーピーポーピーポーピーポー
と、救急車はサイレンを鳴らして横浜駅を走り去って病院へ向かった。
「重傷か、これは病院での事情聴取は難しいわ。」
「ええ。」
「うん、これは謎になって来たわ。」
「ええ。」
そして、謎に包まれた事件
歩夢達はどうする