たとえ勇者に非ずとも 作:そば茶
鳴羽田市繁華街、とあるファストフードショップにて。
「んんー、何っか変だよね~」
冷めてシナシナになったポテトを摘まみながら、
視線の先には、彼女のスマホ。
そこに記されているのは、トリガーの顧客リストだった。
彼女は、この鳴羽田においてトリガーをばら撒く謎の組織──後に
力に飢え容易に暴力を振るう人間を選び、トリガーを与えてその変化を実験と称して観察する。
それが、彼女の仕事であった。
今も、彼女が個性で遣わせた”働き蜂”を通して、被験者の様子を観察していた。
それ故に、違和感に気づいた。
「オッサン、急にアタリ引きすぎじゃない?」
オッサンとは、ヴィジランテ:ナックルダスターのことだ。
今、蜂須賀の働き蜂が監視している現場では、被験者とナックルダスターの戦闘が行われている。
それは、今日で四度目だ。
これは、最近までのナックルダスターの戦闘頻度で言えば、一位二位を争う数。
一日に四度もヴィランと戦闘など、その辺のヒーローでもなかなか居ないレベルのハイペースである。
だがここのところ、ナックルダスターはそのハイペースを維持していた。
それは、殆どあり得ないことだった。
ナックルダスターのトリガー使用者の捜索方法は、怪しそうな顔をした人間の胸倉をつかみ、舌を見せてみろと脅しつけることだ。
要するに数撃ちゃ当たるのローラー作戦。
おまけに、喧嘩早そうな連中にばかり声をかけるのでそのまま暴力沙汰に発展することもしょっちゅうで、余計な戦闘がかさみ、時間的にも体力消費的にも効率のいい捜索方法とは言えなかった。
そもそも、鳴羽田のトリガーは秘匿性の高い個人郵送を利用して持ち込まれており、それを卸し売りする売人の相互関係は極めて希薄だ。
使用者を締め上げ売人を見つけたところで、他の売人の情報など知らないし、売人一人に割り当てられるトリガーは少量なため繋がっている使用者も少ない。
要するに、誰かを捕まえて芋づる式に・・・という事態はあり得ない。
にも関わらず、ナックルダスターはここのところかなりのハイペースで戦闘を繰り返している。
あてずっぽうではこうはならない。
間違いなく、何か裏がある。
そう蜂須賀が考えた時だった。
『情報提供者がいるね』
イヤホンから、”上司”の声が響いた。
それは、ナックルダスターにトリガー使用者の情報を流している人間がいることを示唆するもの。
だが、それはそれで解せないと蜂須賀は眉を潜める。
「あたしでも全体把握してないのに、そんなこと出来ます?」
トリガー使用者の販売先の情報は売人達に上げさせてはいるが、所詮は使い捨ての駒なので蜂須賀自身その活動を逐一把握しているわけでは無い。他の調整役の管轄に至っては蜂須賀でさえ一切把握していない。
つまり、情報提供を行うとなれば、トリガーの流通網に対して部分的であれ調整役である蜂須賀をも上回る情報を有していることになる。そんな存在は、それこそ今話している”上司”くらいしか考えられない。
だが、そんな蜂須賀の思考を読み透かしたように、上司の男は言葉を繋いだ。
『流通ルートを把握しているならこのペースはむしろ手温いぐらいさ。彼の協力者は別口で情報を得ているね』
「別口?」
『個性さ』
「──あー、なるほど」
そのヒントで思い至る。
探知、もしくは感知と呼ばれる類の個性。
常人とトリガー使用者の差を見分けることが可能な超感覚を所持しているのならば、確かに可能な芸当だった。
調整役同士の縄張りをまたぐほどの情報力を持ちながら、見つける絶対数が少ないのは個人の能力に依存しているからであるとすれば説明がつく。
『透視か、あるいは匂いか。仕組みまでは分からないけれど使用者とそうでないものを判別する手段はそう多くはない。ペースから考えれば日に5~6名程度。かなり優秀な感知役が彼の元に居るようだね』
「えー?でもそんな影ないですけどねー」
”上司”の言葉に、働き蜂が伝えて来る情報を精査するが、ナックルダスターは一人だ。
いつも一緒にいる”苦労マン”や””ポップステップ”すら居ない。
『協力者が常に傍に侍ると考えるのは軽率だよ。情報提供なら通話でもメールでも可能だ。表立って活動していないとなると、隠れているのか、隠しているのか・・・。少し厄介な手合いだな』
「見つけた方がいい奴です~?」
『──いや、相手の能力が読めないうちは止そう。君とてそれなりに手が入っている。嗅覚や第六感を用いるタイプなら逆に君が捕捉されかねない』
「ならしばらくダンマリ決め込むってことですか?」
『──ふむ』
姿の見えない感知能力者を警戒するのであれば、しばらく身を潜めたほうが安全である。
薬の流通自体は売人を使えば可能であるし、働き蜂を駆使すればデータの収集自体は可能だ。
であれば、ほとぼりが冷めるまで一時行動を抑止すべきか?
そう”上司”に判断を仰ぐ。
『いや、むしろペースを少し上げようじゃないか』
果たして、”上司”の判断は逆だった。
「え?マジで言ってます?」
『データの収集はヒーローや警察を巻き込まない形で集められるのが理想だと言っただろう?ヴィジランテが積極的に見つけて、秘密裏に戦闘してくれるなら願ったり叶ったりじゃないかい?』
「でもそれってあたしが見つかるんじゃないですか?」
『どんな感知系であれ、遠方の相手より近い相手によく反応する。木を隠すなら森の中というだろう?』
「えぇ・・・それ私の仕事増える奴ですよね~?」
『調整役の腕の見せ所だよ、蜂須賀くん』
「そんなん聞いてないんですけど~?」
面倒な仕事が増えた。
そう愚痴りながら、一つ、また一つとポテトを摘まむ。
『さぁ、蜂須賀くん、そろそろ仕事の時間だ。僕のために働いておくれ』
「はいはい、わかりましたよー。労働バンザーイ」
”上司”の言葉に渋々立ち上がると、残りをゴミ箱に突っ込み蜂須賀はファストフード店を後にする。
「さーて、次はどの子にしようかな♪」
スマホを弄りつつ、力を求めて居そうな人間を探す。
求めるのは自らの意思で”引き金”を引く者。
真の超人へと至る果て無き道程。
その踏み台となるべき贄を求め、”女王蜂”は街を彷徨う。
◆ ◇ ◆ ◇
とある休日の昼下がり。俺はコーイチ君の自宅を訪れていた。
あのランニングの後、本人から依頼があったのだ。
なんでも、俺のアドバイスを試してその効果のほどを確認したようで、直接見て更なるアドバイスを貰いたいらしい。かつて彼は小学生に頼るのは云々みたいなことを言ってポップステップと揉めていた気がするが、何とも現金な人である。
それだけ、”空を飛ぶ”ということが彼にとっては重要なことのようだ。
まぁ、言われた当の本人であるポップステップが甲斐甲斐しくコーイチ君のトレーニングのサポートをしているようなので、俺から言うことは特に無い。
そんなわけで、俺としてはトレーニングに付き合う気満々だったのだが、色々と都合がつかずあれ以来会うタイミングが掴めずにいた。
今日はようやくこうして時間が取れたので、コーイチ君の自主トレーニングの成果を確認した後、俺の波導を使った圧縮訓練を施していく予定である。
と言っても、流石に他人の体内を破壊するのは制御力的に厳しいので、あくまで回復のみであるが。
そして今、まさに俺の目の前でコーイチ君がその成果を披露してくれている。
「ふんぎぎぎギィィィィィ!!」
コーイチ君が、全力で食いしばりながら個性を発動している。
姿勢はいつもの滑走時のそれだが、発動している効果のほどは少し違う。
本来ならそのまま前後左右にスルスルと滑るように移動するのだが、コーイチ君は
『何㎝くらいですか?』
「うーん、一番高いところで46かな」
『46・・・』
ポップステップが物差しで測ったところ、その高さは最大46㎝。おおよそ大人の膝丈ぐらいの高さである。
浮かんではいるが、飛んでいると言うには些か低い。
なんともリアクションに困る高さ。
この程度、運動音痴の人間でもジャンプすれば余裕で届く。
一応これでも最初に試したときよりはだいぶ高くなったらしいのだが・・・困ったな。
彼の個性の原理と、滑走時の移動速度を考えると出力的に3・4mくらいは高度を稼げるはずなんだが。
「ハぁ、ハぁ──ハぁ」
しかも、それを数十秒維持しただけでかなり疲労している。
コーイチ君は時速30km程度なら数分維持できるだけの体力を有している。
50㎝程度の浮遊なら、彼の出力的にはジョギング程度の運動負荷のはずなのだ。
たかだか数十秒でここまで大きく疲労するなどあり得ない。
まぁ、一応見ていたので原因は分かっている。
これは、コーイチ君の個性の使い方。もっと言えば意識の問題だ。
荒い息を吐きながら床に転がっているコーイチ君に歩みより、しゃべりかける。
『あの、コーイチさんって自分の個性の原理理解できてますか?』
「え?・・・そりゃ、まぁ」
『では何故コーイチさんは普段滑走などという使い方を?』
「?」
「どういうこと?」
ふむ。コーイチ君もポップステップも理解できていない様子。
まぁ、予想通りの反応である。
『コーイチさんは、手足から出る反発力で加速しているとお聞きしましたが、合っていますか?』
「うん、そうだよ」
『では、加速時に体が浮き上がらない理由について考えたことは?』
「あ・・・え、無いかも」
『でしょうね』
そんなことだろうと思った。
『まぁ、敢えて言う必要もないかと思いますが、反発力で加速しているなら出力が増すごとに体は高く浮き上がるはずですよね?』
「うん」
「そりゃそうよね」
『ではコーイチさんがいくら加速しても、地面から体が離れない理由はなんでしょう?』
そう問いかければ、流石にコーイチ君も気づいたようだ。
「離れないように地面に引きつけてるから?」
『正解です』
離れるはずのものが離れないなら、それはそうならないようにしている力があるということだ。
引力か反対方向の反発力かまでは知らないが、コーイチ君は滑走時に自分を地面から離れないように押さえつける形で力を発している。
そして、返答の曖昧さからも分かるように、この地面に引き付ける力はコーイチ君にとって無意識的なものだ。
これこそが、コーイチ君が空を飛べない原因である。
『地面に対して反発しつつ、離れすぎないように引き付ける。ちょうど車のタイヤとリアウイングのような関係でしょうか?この二つの方向の力を使わなければ、コーイチさんの滑走は成立しません』
俺がそういえば、今度はポップステップが気づいた。
「ねぇ・・・それって自分の力を相殺するような使い方をしてるってこと?」
『その通りです』
コーイチ君の個性の本質は、手足から力場を放出するというその一点。
それを二方向に分け、都合8つの力場をバランスさせながら移動する必要のある《滑走》は、操作量的にかなり複雑になる。コーイチ君の個性の原理から見れば、応用に分類されるべき使い方なのだ。
普通に考えれば、一方向のみに絞って力を放出した方が遥かに楽で簡単であるはず。
にも関わらず、コーイチ君は自身の力をわざわざ相殺するような使い方をメインにしている。
この地面に自分自身を引き付けておこうとする力、その無意識の働きこそがコーイチ君を
普通の人間で例えれば、ダンベルを持ち上げようとしている右手を、左手で抑えつけているようなものだ。
圧倒的力の無駄遣い。
彼がたかだか50㎝少々飛ぶ程度でヒーヒー言わなければならないのも、これが原因だ。
『恐らく体を浮き上がらないようにするのが癖になっているんでしょう。出力を上げる上げない以前に、この悪癖を矯正しないと飛べないですね』
「えっと、重り背負って浮く奴を繰り返せばいいってこと?」
『いえ、それは出力訓練なので。無意味ではありませんが、それよりも落ちる練習ですね』
「なんで落ちる練習?」
『恐怖心を克服するためです。コーイチさんは、プロテクターを付けてから滑走の速度が上がったと聞きました。おそらくですが、コーイチさんが地面に引き付けられているのも同じように、恐怖心が無意識に制約をかけてるんだと思います。だから、高いところから落ちても平気なんだと脳に教え込むんです。そうすれば自然と上に意識が向くはずですよ』
ロッククライミングなんかをするときに、下を見てしまって全く動けなくなる人がいる。
コーイチ君の個性行使はその状態に近い。
下ばかりに意識を向けていては、何時まで経っても登れない。
上に登りたいなら、上だけを見ているべきだ。
そのためにも、下を気にする必要が無いのだと脳に教え込んでやる必要がある。
「それって、飛び降りろってこと?」
そう言いながら、コーイチ君は屋上の外を見た。
『別にいきなりここから飛び降りろなんて言いませんよ。初めはもっと下の階です』
「飛び降りはするのね」
『空を飛ぶつもりなら、落下時の対応も学んでおくべきですよ。なんなら後でお手本を見せましょう』
俺の場合、高所からの落下時には【しんそく】の逆噴射によって衝撃を和らげ着地する。
根本原理は異なるが、コーイチ君の場合も同じことが出来るはずだ。
しかも彼の場合俺のように単発ではなく、恒常的に出力できる。
なら、もっと穏やかな着地も可能なはずだ。
「なるほど・・・しかし、俺そんなことしてたのか。気づかなかった」
『《滑走》という名前のせいでしょう。個性《滑走》ではなぜ滑れるのか、なんて考えませんから』
「あー、そっか」
個性はその因子を解剖して調べてみれば、一応物理法則に乗っ取った仕組みがあるのだが、義務教育を受けた程度の人間が容易に理解できるような単純な仕組みはしていない。
それ故に、多くの人間は自分の個性で何ができるかと考えることはあっても、自分の個性がどういう仕組みなのかまでは意識しないことが多い。
”使いすぎると死ぬ”という中々恐ろしい設定のある能力を使っている俺からすると、なんでそんな原理の解らんものを気ままに使えるのか甚だ疑問ではあるのだが、彼らにとっては人間の持つ当たり前の機能なので、たいていの場合
感覚的には、スマホとかパソコンみたいな感じだ。
それでも、一度はヒーロー目指したなら、自分の個性くらい医療機関で検査してもらったほうがいいんじゃないかと俺なんかは思う訳だが。そこそこ金もかかるし、コーイチ君のお母さまは彼がヒーローになるのは反対だったらしいので、仕方のないことか。
それでも、ちょっと考えれば【滑走】はねぇだろってなると思うんだがなぁ。
もしかすると、コーイチ君のご両親がそういう使い方をしていたのかもしれない。
そんなことを考えていると、コーイチ君はしゃがみこみ、おもむろに地面を叩き始めた。
「何してんの?」
「いや、くっつくかなって思って」
「それで?」
「・・・確かに、なんとなく抵抗力?みたいなのを感じるような気がする」
真剣な顔をして地面を叩く姿は、餌を強請る犬のようだ。
姿勢も相まって、そんな印象を受ける。
思わず笑いかけたが、テレパシーの送信は任意なので、幸いそんな俺の考えは二人には伝わらなかった。
『今はまだ相殺する癖を切れてないので吸着力のほうも弱いですが、慣れれば壁に引っ付いたり、天井にくっついたりもできると思いますよ』
「え、本当?」
「・・・ますますゴキブリみたいね」
「ひどい!」
『あははは』
まぁ、確かに似てるけどね。
触覚(オールマイトパーカー)あるし。言わんけど。
まぁ、そんな戯れはさておき、これでコーイチ君の能力はだいたい把握できた。
鍛えれば自由自在に宙を舞い人々を救う、彼の夢見たヒーローになれるだろう。
ともすれば、その推進力を収束させることで【しんくうは】や【はっけい】のような攻撃手段の獲得も夢ではない。
そこまでいけば、プロヒーローと比較しても上から数えた方が早いくらいの一大戦力と言える。
・・・いや、普通に凄いな。
飛べるというだけでも圧倒的アドバンテージなのに、そこに攻撃能力までつくのか。出力次第じゃ、普通にプロでも上位の個性だ。なんか図らずも未来の戦いに向けた強力な援軍を見つけてしまった感。こういう眠れる原石みたいな人が市井にいるから、異能バトルモノは怖いんだよな。
しかし、コーイチ君を鍛えてしまえば今鳴羽田で起きている事件も結構楽になるかもしれない。
少年漫画のキャラはなにかとギリギリの戦いをしがちだが、それは逆に敵側もまたしかり。
積極的介入を選びつつも、本当にこれでいいのかな、ともしものことを考えて色々不安だったが、彼を育てておけばかなり安心できる。
彼は鳴羽田住みだし、肝心な時に居ないなんてことがないのもグッド。
となれば、より一層気合を入れて彼を育てなくては。
『では、トレーニングに入りましょう』
コーイチ君の能力はおおよそ把握できた。
出来そうなことも大体目途が付く。
後は、それを徹底的に伸ばして、彼を最高のヒーローにしてあげるだけだ。
「うん!」
コーイチ君も先の展望が見えたおかげかモチベーションも高い。
この様子なら、彼は直ぐに成長するだろう。
となれば
『では、まずは4階あたりから飛び降りましょうか』
「・・・うん?」
何を首を傾げているんだコーイチ君。さっきいったじゃないか。
『恐怖を克服する訓練です』
「い、いきなり高すぎないかな?」
『恐怖を克服するんです。ちょっと高いくらいじゃないと。それに、コーイチさんの個性で減速すれば余裕です』
「余裕、かなぁ・・・?」
余裕に決まっている。
万が一余裕じゃなくても問題ない。
「怪我とかしない?」
『僕が治すので問題ありません』
「・・・それは問題ないのか?」
なんか小言で言ってるのが聞こえたが、俺は華麗にスルーした。
『さぁ、コーイチさん!飛びましょう!市民があなたの活躍を待っていますよ!!』
「・・・ねぇポップ」
「あんたが呼んだんでしょ、自分でどうにかしなさいな」
「・・・・」
『さぁ!』
その顔に悲壮感を浮かばせながらも、コーイチ君は飛んでくれた。
俺の予想通り、一発成功である。
その後は、その感覚を刷り込むように何度も飛んだ。
流石に今日一日で飛べるようにはならなかったが、これでいつ飛べるようになっても問題なくないだろう。
後日、学校で「飛び降り自殺を繰り返す霊」がいるという噂話を聞いたが、それはほんの余談である。
八須賀九印
黒幕の手下その1。
彼女も肉体に手が入っているので、凛勇に近づいた場合普通にバレます。というか、頭の中の蜂に思考を誘導された結果、常にアウト判定がビンビンに出ているので、能動的に感知してない状態でも近づくと余裕で察知されます。
個性に造詣の深い上司の助言により、更にヴィランを増やしまくることで捜索を攪乱する方針に。これで原作に出てないヴィランも出し放題だぜ!と伏線を張っておく。
《寄生蜂》という個性を与えられたのか、誰かが蜂を寄生させる個性を持っているのかいまいち謎。明らかに遠隔操縦されてる形跡があるが果たして・・・。
上司
皆知ってるあの人。
大怪我して潜伏中?そんなこと誰が言ったんでしょうか。
見込みが甘いよ凛勇君。
凛勇君
死なないようにトレーニングを続けてきた結果、死ななきゃええやろ、みたいな感覚でいる。図らずもコーイチ君の潜在能力に気づき、ウッキウキ。コーイチ君のことを、”原作にはいない戦力”だと思っているので、「この子育てればしばらくこのイベントも余裕じゃーん」みたいなことを思っている。
なお、別に余裕ではない模様。
コーイチ君
原作の時系列だと空中歩行や壁面吸着は後々発覚する能力だが、普通に能力分析すればそんくらいわかるよね、っていう。
コーイチ君が地面に縛りつけられているのは、彼が怪我をしないようにと心配したお母さまのしつけの賜物ですが、これぞまさしくグレートマザー。慈しみをもって抑圧する母親の呪縛を打ち破ったとき、物理的にも精神的にも大きく飛躍する、というのは王道ではありますが、読んでてこういう話を書きたいと思ったものです。
まぁ、今作ではさっさと能力を覚醒させたので、この後の暴走猫バス事件は余裕で解決です。