名探偵コナン~転生者のハチャメチャ人生~   作:ルオン

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お待たせいたしました!

今回は短めで、前編と後編に分けます。
それでは本編をどうぞ!


Memory4:墓参りと再会と不穏な影(前編)

あの爆弾事件が起きてから1年が経とうとしていた。

あの後、爆弾犯の1人が見つかったが、逮捕する寸前で車と衝突。病院に搬送されたものの、当たりどころが悪く、意識不明の重体となり、警察病院で入院中である。

犯人の自宅周辺の聞き込みの結果、犯人の部屋に出入りする男性の目撃情報が上がった。

その男性の特徴は、ショッピングモールで竜司が目撃した不振人物と同じであった。

しかし、誰も顔までは見ておらず、特徴のみで捜索している状態である。

 

一方竜司は、あの爆弾事件から忙しい日々を過ごしていた。

あの事件をきっかけに有名となり、T.R.Y.が経営するレストランやスイーツ店にはお客が定休日を除いて、連日行列ができる程である。

芸能界では、連日番組出演依頼のオファーが来ていたり、医療、ゲーム、音楽に関しても、連日新規の契約が入ったり、売行きやアプリゲームのダウンロード数が増えている。

一番変わったのは、探偵業である。

事件をきっかけに、あらゆる企業からの調査依頼、有名な資産家の護衛依頼が入ってくる。

同時に、警察から捜査協力を頼まれる事が多くなった。ある日、事件現場に居合わせた竜司は、冤罪で捕まりそうになっていた人物の無実の証明を、現場に来ていた目暮警部に、2人きりの時に話をし、自身の推測を話した。

目暮警部は竜司を信用し、美和子と白鳥に調べさせた。その結果、逮捕されそうになっていた人物には犯行はできず、真犯人がいる事が分かった。

その日を境に、警察から捜査協力を要請されるようになった。

それにより、照井探偵事務所は警察からの協力要請を受け、事件を解決していき、警察からの信頼を得るようになった。今では、事件現場に居合わせたら、必ず協力するようになっている。

 

そんな忙しい日々を過ごしながらも、懸命に働いている社長兼所長を務める竜司はというと

 

「······················」

 

「······················」

 

お墓の前で手をあわせる萩原の横で、物悲しげに微笑みながらお墓を見ていた。。

そのお墓に掘られているのは【照井家ノ墓】。そのお墓には、竜司の曾祖母、照井(てるい) 雪子(せつこ)が眠っている。

雪子は生前、警察学校の教官をしていた。

その時の教え子が萩原松田、その同期達である。

本来なら駄目な筈なのだが、照井竜太郎に仕込まれ、人間離れの強さを身につけつついた竜司を特別講師として呼び、組手をさせた。

その時に、萩原と松田は竜司と再会した。

そして2年前、雪子は寿命によりこの世を去ってしまう。

今日は雪子の命日であり、先程まで竜司は家族と共にお墓参りをしていた。竜司は残り、萩原と松田、その同期達からお墓参りに向かうと事前に連絡を貰い、待っていた。

最初に着いたのは萩原で、お線香をあげ手をあわせていたのだ。

 

「·············教官。お久しぶりです。萩原です。先生のおかげで俺、立派な警察官になれました。と言っても、半年前に警察辞めて、今は竜司んとこの探偵事務所で雇ってもらってます」

 

そう笑顔で報告する萩原。

半年前、萩原は警察を辞めて、宣言通りに株式会社T.R.Y.に入社し、探偵事業である照井探偵事務所の職員として配属され、様々な依頼をこなしている。

 

「曾祖母ちゃん。研二には色々助けてもらっている。研二のおかげで、最近忙しくなった探偵業もいくらか楽になったよ。まぁ、会社(うち)に所属する女性の職員やタレントにナンパして、困ってはいるがな」

 

「おい竜!先生に余計な事、言うなよなぁ!」

 

竜司の発言に抗議する萩原。

その時だった。

 

「おっ?なんだ、萩原が1番か」

 

「意外だな?」

 

「合コンの時は遅れてきたのにな」

 

「なんだよ?久々にあったのに、そんな事しか言えねぇのか?班長?諸伏ちゃん?(ぜろ)?」

 

3人の男性、伊達(だて) (わたる)諸伏(もろふし) 景光(ひろみつ)降谷(ふるや) (れい)だった。

この3人は、萩原と松田の警察学校時代の同期で、竜司とも面識があり、友人関係にある。

特に諸伏と降谷の2人とは、幼少期からの付き合いであるのだ。

 

「久しぶりだな?班長、景、変態シスコン」

 

「おう!久しぶりだな竜司!」

 

「元気そうで良かったよ、竜」

 

「待て竜司!?何故俺だけ、変な呼ばれ方されなきゃいけないんだ!?」

 

「自分の胸に聞いてみろ。心当たりあるだろ零?」

 

「ぐっ!?」

 

竜司に言われ、何も言えなくなってしまう降谷。

竜司が降谷を酷い呼び名で呼ぶのには、理由がある。

降谷には1人の妹がいる。妹を大事に思っているのだが、勝手に交遊関係やプライベートを調べたり、スマホに本人の承諾無しでGPSをつけたりと、やり過ぎてしまっている部分がある。

竜司は以前、その妹から相談を受け、降谷意外の同期メンバーと一緒に、降谷を説教したのだ。

だが、本人は反省はしても、妹の交遊関係やプライベートを調べるのをやめずにいると、竜司は諸伏から聞いていた。

 

「確かにな。妹さんが心配なのは分かるが、流石にやりすぎだぞ?」

 

「GPSはまぁ、大目に見るとしてだ、勝手に交遊関係やプライベートを調べるのは良くないよ?」

 

「ぐっ!!し、しかしだな?俺は兄として心配で!」

 

「気持ちは分からないでもないが、だったらちゃんと妹さんと話せよ。妹さんが竜司に相談してなかったら、今頃、犯罪者になってたぞ?」

 

「そ、そんな事ない!」

 

「そうは言うがな?お前、彼女が俺に言わなかったら、彼女に告白してきた男の子、部活終わりに脅してたろ?」

 

「そ、それは············」

 

「「「「はぁ········シスコンめ」」」」

 

「全員で言わなくていいだろ!?」

 

4人にシスコンと言われ、抗議する降谷。

その時だった。

 

「おいおい、先生の墓の前で、何騒いでいるんだよ?」

 

「陣平か」

 

松田が数珠を持って、やって来た。

助かったと思った降谷は「さぁ、先生にお線香あげよう!」と言って、その場をやり過ごした。

雪子のお墓にお線香をあげた4人は、それぞれの報告を始める。

 

「先生、お久しぶりです。先生のおかげで俺、刑事やってます。彼女とも上手くやれてて、今度から警視庁の捜査一課に転属する事になりました」

 

「先生、俺と景は公安になりました。皆がいるので詳しくは言えませんが、なんとか頑張っています」

 

「先生、零の言う通り、俺たち公安で頑張ってます。ただ零の奴、勤務中に妹さんの近辺調査しだそうとして、止めるの大変です」

 

「余計な事言うなよ景!」

 

「シスコン零の事はさておき「変な渾名つけるな!」先生、今俺、警視庁の捜査一課で頑張ってるよ。あんたのひ孫を巻き込んだ爆弾犯、必ず捕まえてみせる!」

 

それぞれの報告を終えた4人。

その様子を、暖かい目で見ていた竜司と萩原は笑みを浮かべていた。

 

「そういや、明日で丁度1年だったな?竜司が爆弾事件に首を突っ込んだの?」

 

「突っ込んだんじゃない。巻き込まれたんだ」

 

「そうは言うけど、事件に遭遇する確率、あまりにも異常すぎるよ」

 

「だな?お前、変な宗教やってんじゃねぇだろうな?」

 

「そりゃねぇぞ陣平ちゃん。以前聞いてた通り、コイツ、ホントに週に1回しかまともに休んでねぇぞ?しかも、レストランやスイーツ店で、限定とはいえ調理してるしよ」

 

「マジかよ!?おい竜司、せめて2日は休めよ」

 

「俺が頑張れば、他の皆に迷惑はかからないし、そこまで苦労せずにすむだろう?」

 

「ブラック企業に務めてる人が聞けば、神様みたいな社長兼所長なのかもしれないけど·······」

 

「しっかり休めこの馬鹿!」

 

「解せぬ」

 

他愛のない話を始める竜司たち。

数分後、竜司達は少し話をして、その場を後にした。

 

「そういや、この後何か依頼あったか?」

 

「いや、ないな。強いて言うなら、書類仕事だな。研二、こないだの依頼報告書、提出明後日までだからな?」

 

「へいへい。分かってますよ~」

 

竜司の愛車である【GT-R】に乗りながら、この後の事について話す、竜司と研二。

すると、竜司のスマホに着信が入り、繋げているインカムを耳につけ、通話をONにした。

 

「もしもし?」

 

『社長、友里です』

 

「どうかしたか?」

 

『先程、警察から連絡がありました。先日購入したビルで、暴れている人がいると通報があったらしく、関係者かどうか確認しに来てくれとの事でした』

 

「先日購入したビル·········そういえば、この近くだったな。分かった。今から向かう」

 

『分かりました。警察の方には、私の方から連絡しておきます』

 

「分かった」

 

そう言い、あおいとの通話を切る竜司。

 

「という訳で、付き合ってもらうぞ?」

 

「おう!任せとけ!」

 

萩原の了承を貰い 、竜司はビルへと向かって車を走らせる。

 

to be next memory




今回はここまでです!

次回は後編になります。
次回も是非読んでください!
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