9-nine- ここのつはるそらゆきのみち。 作:紅葉555
あれから数日経過し……現在は5月4日。世間はすっかりゴールデンウィークという名の連休で賑わっており、様々な人が街中を行く。
そんな中で、俺と都は2人で俺の家でまったりと時間を過ごしていた。
「…………」
右腕につけていたギブスを外し、グッパッと何度か手を動かしたり、腕を軽く回してみたりして怪我の具合を確認してみる。
「どう? 痛くない?」
私服姿の都は一応医療グッズを準備して俺の横で一緒に腕を診てくれている。
「うん、割と普通に動く。こりゃ普通じゃありえないよな」
「そうね、先生に診て貰った時は1ヶ月は絶対に必要だって言っていたし……」
「ルナの奴だろうな……感覚的にそんな気がする」
「アーティファクトの気配が?」
「まぁそんなとこだな。魂を通してルナの傷があまり回復してないのが分かるから……きっと俺の怪我の分も取り入れてるんだろうよ……あのバカ」
人の心配するよりも自分の心配しやがれっつーの。
「バカなんて言っちゃダメ。蓮太くんのことを思って治してくれてるんでしょ?」
「そりゃそうだが……そのせいでアイツ自身が傷ついたらしょうがないだろ……」
「レナちゃんは?」
「ん? レナは────」
ルナの方はまだ安静にしていた方がいいだろうが、レナの方なら……もう大丈夫だろう。
そう思って能力を使ってレナを出現させる。
「おう、どした?」
「ご覧の通りに無事だ」
「んな事でいちいちオレを出すなよ……めんどくせぇ……」
はぁ……っとため息を吐きながら、レナはちょこんと俺の隣に座る。……あぐらで。
「久しぶり、レナちゃん」
「ん」
「こら、ちゃんと挨拶しなさい」
「っせぇな…………。久しぶり、都」
「ふふ、うん。久しぶり」
ポリポリと頭を掻きながら反抗期の娘のような態度を見せるレナ。
「つーかオレは別に毎日都のことを見てるし、そもそもとして久しぶりじゃねぇんだよな」
「え? そうなの?」
「なんだ? 大将は都に何も伝えてないのか? 大将が感じている景色や感情は全部オレと共有している。だから大将が都を見ている時はオレも同じ様な感覚があるんだ。ま、オレが大将の魂に戻ってる時だけだけどな」
「感覚が共有……凄いね、幻体って」
「だろ? だからこの間アンタらが風呂場でシテた時も────」
「ちょーちょーちょー! 待て待て!! いきなり何言ってんだよお前!?」
なんかこの子いきなり爆弾発言かましかけたんですけど!? とんでもないことをしでかす直前だったんじゃない!?
「お、おおおお風呂……っ!?」
「? なにテンパってんだよ……都から大将を誘ったんだろ? なんで一発で止めたのか気になって────むぐっ!?」
まずいまずいまずいまずい! こいつは俺の心を読めるから、あの時の俺の感情を言いかねない! それで、これ以上変なことを言い出さないようにするために大慌てで口を塞がないと……!
「むぐむぐむぐむぐ──っ!!」
「うるさいうるさい! もうこれ以上変なこと────」
「やめろ大将ッ!! ったく……!」
レナは口を抑える腕を振り払い、俺から離れて今度は都の隣に移動する。
「アンタが都を見る度にチラチラ胸ばっか見てることもオレは知ってんだからな!!」
「はぁっ!? 何言ってんだよお前!? 俺は別にそんなこと────」
「ほんとだからな? 都! 大将の奴、都を見る度にこの胸をチラチラと見てるから気をつけろよ!」
「ひゃあっ!?」
悪い雰囲気に追い打ちをかけるかのようにレナは都の胸をいきなり揉み始め、見せつけるかのように楽しんでいる。
しかも最初はイタズラに近い感じで始めたのだろうが、それに気に入ったのか揉み揉みとずっと触り始める。
「胸ってここまで大きいとすっげぇ柔らかいんだな……へぇ…………オレはここまでないからな……」
「レナ……ちゃん……! ダメだよ……そんなに触っちゃ…………んんっ!」
止めなきゃ……止めなきゃ……頭ではそう思っているのだが、自分の最高に可愛い彼女と、超絶に可愛いレナが頬を赤くしながら(都だけ)少し淫らなことをしているのを間近で見ていると……
「レナ、や……やめ…………やめなさ…………!」
「……ん? ……は〜ん? なるほどなぁ〜」
チラッと俺の顔を見ると、レナはイタズラな笑みを浮かべて都の右耳をぱくりと咥えながら、ひたすらに胸を揉みしだく。
「耳っ! みみぃ…………!! ダメ……だめぇ…………!」
「れろれろ…………あぁむ…………」
可愛い女の子同士の性的なじゃれ合い。そんなもの見せられたら…………止めようにも止められないんですけど……!?
「や……止めな…………」
それでも何とかレナの変態的な動きを止めようと、お叱りを与えようとするが…………
「あむあむ…………ぱぁっ、え? なに? 止めて欲しいのか? 大将」
「蓮太くん…………」
レナは口から都の耳にかけて糸を引くように唾液を伸ばして、相変わらずこの状況を楽しんでいる様な笑みを浮かべて、俺の返答を待っている。
都は瞳に涙を浮かべてひくひくと身体を震わせながら俺を見ているが…………どうも嫌がるような素振りは一切感じない。
「いで…………」
「あん? なんだよ大将、はっきり言えよはっきり」
「やめ……ないでください…………」
「そう来ると思ったぜ」
ニヤッと笑うと、レナは再び都の耳を甘噛みする。そしてまたビグッと都は身体を震わせると、消えていまそうな声でこう言った。
「蓮太くんも…………一緒に……」
R18シーン突入の為、次回は少し時が飛びます。内容は別途用意してあるR18版の方にて載せているため、続きが気になる方はそちらをどうぞ。
次回の枝は……?
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新海 天
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香坂 春風
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結城 希亜
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ゴースト