9-nine- ここのつはるそらゆきのみち。   作:紅葉555

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いつもは最後の方に載せてますが、都合により最初にご報告致します。

今回のアンケートですが、日曜or月曜の投稿時に終了させて頂きたいと思います。尚、同率1位のキャラクターに関しては、今回のアンケートを終了させて頂いた後に、約三日間程の延長戦を行います。

今のところ可能性が高いのは……みゃーこ先輩VSデスカレー先輩ですね。二人ともおっぱい大きいですよね。

はいごめんなさい。

ということですので、上記の事をご理解の程お願いします。


都の能力

 

「竹内くん……?」

 

 暗闇の奥から姿を現したのは、まさかまさかの九條さんだった。きっと小走りでやってきたのだろう、やや息を切らしながら片手で胸を抑えて不思議そうに俺を見て驚いていた。

 

 まぁ……驚きますよね。片腕を怪我してる男が夜中に公園で倒れるように寝てるんだから。

 

「……はい、竹内です」

 

「ど、どうしたの!? 血が……!」

 

 俺の腕を見るや否や、九條さんは慌てて俺に駆け寄ってきて俺の上体を起こし、腕を始めとして改めて俺の身体を確認する。

 

「ユーザーが現れたの!? もしかして、能力を使われて襲われたり……!」

 

「あ、いや、襲われたのは襲われたんだけど……」

 

 ユーザー。ユーザー…………。あぁ……、能力所有者(ユーザー)って事か? 

 

「と、とにかく手当をしないと! ここからだと……ナインボールが近いね、あ、歩ける!?」

 

「えっ、いや……別に大した怪我じゃ──」

 

「ダメです! 止血だけでもちゃんとしておかないと……!」

 

 と俺を見て顔色を変えた九條さんは、俺の腕を自分の肩に回し、ゆっくりと起こそうとする。

 

「あぁ……別にそこまではしなくてもいいから。別に歩けるって」

 

「無茶はしちゃダメだからね!」

 

「わーったわーった…………」

 

 

 …………

 

 ……

 

 ……

 

 

 喫茶店ナインボール。今の時間は既に営業時間を終えているが、緊急事態と言うことで九條さんが鍵を使って扉を開けて、裏口のスタッフルームの方へと入る。

 

 そして俺を椅子に座らせると、バタバタと急いで薬箱を取り出して、様々な道具を取り出す。

 

「ちょっと滲みるよ……」

 

 清潔な布に消毒液を付けて、切り傷が酷い箇所にそれが当てられる。九條さんは優しく押し当ててくれているんだが……

 

「痛っててててててててててッッッ!!」

 

「ごっ、ごめんなさいっ……! じゃなくて! 我慢してね」

 

 最初はちょんちょんっと、つつくように消毒してくれてたのに、俺が痛がるときゅぅぅぅっと押し付けるように消毒液を付けてくれる。

 

「ちょっ!? 待っ!? 痛い痛いって!」

 

「がーまーんー」

 

「痛っっっっ!!」

 

 なんて鬼のような時間を過ごし、怪我が比較的大きいところには包帯を、小さいところには絆創膏をぺたぺたと貼り付ける。

 

 まぁ…………不慣れなのか結構何度もやり直してるんだけどね。さっきから。

 

「………………よしっ」

 

 出来た! と言わんばかりにパッと俺の腕から手を離すが、その包帯はややダルダルになっており、ちょっと腕を動かすと、スルスルと包帯が解けてしまう。

 

「あらら……」

 

「ま、待ってね! もう一回してみるから」

 

 そしてもう一度ガーゼを取り出し、くるくると腕に巻き付けるように包帯を巻き……手を離す。

 

「出来──」

 

「てないな」

 

 またもやスルスル〜っと脱力でもしたのかのように解けていく包帯。心做しか九條さんが涙目になってる気がする。

 

「九條さん、ちょっとここを抑えてて」

 

「こう……?」

 

「そう。そんで、こうやって折り返しながら……」

 

 と、結局自分でやった方が綺麗だし一発で終わるんだよな。…………とは言わないけど、半分包帯の巻き方を教えるつもりで説明をしながら巻いてみる。

 

 そして少しだけやってみせると、後は九條さんにお願いすることにした。すっごい申し訳なさそうな顔してたから。

 

 

 

「…………」

 

「…………」

 

 ゆっくりと慎重に包帯を巻いているだからだろうか? 真剣になっている九條さんはともかく、俺も特に話すことがないため二人とも無言になる。

 

 だが、その空気感を破ったのは九條さんだった。

 

「酷い怪我だね」

 

「そうでもないだろ。ちょっと切り傷が目立つくらいで」

 

「ユーザーに襲われたんだよね」

 

「まぁ……な」

 

 事実襲われたしたな。俺も結構ノリノリで抵抗しちまったけど……本当にヤバかったな。

 

 本当に……色んな意味で。

 

「人を襲うなんて……やっぱりそんな人が実際にいるんだ……」

 

「……そうだな。力ってのは人を狂わす……いわば金みたいなもんさ。持たざる者がそれらを手にした時、人は予測できない行動をするもんだ」

 

「…………そうなのかな」

 

「一応言っとく。この街には人殺しがいる。それだけじゃなく力を試したいって理由だけで俺みたいな人を襲うやつもいる。襲われやすい夜道とかは気をつけとけよ」

 

 あの女も、もし戦闘がしたいだけの奴でも、ユーザーである以上は九條さんも狙われるかもしれない。

 

 何かしらの能力を持ったユーザーでないと、戦うことが………………

 

 待てよ……。なんでアイツは俺がユーザーだって事を知ってたんだ? 

 

 能力の事は九條さんにしか話していない……内容はともかく、ユーザーであることは九條さんしか知らないはずなんだ。

 

 だとしたらあのフードのアイツと九條さんが仲間? 友達とか? 俺を売った? ……としてもあれだけの生粋の戦闘狂なんだ。本気で俺を殺すつもりだっただろうし……そんな奴が仲間を作るか? 

 

 ……それに、こうして応急手当をしてくれる理由が……怪我を早く治してまた再戦する為? 

 

「私ね……許せない」

 

「……え?」

 

 唐突に九條さんが言葉を漏らす。それは怒りのような……悲しみのような……どちらにも取れる声だった。

 

「何の罪もない人達が、突然現れたアーティファクトのせいで傷ついていく……。当たり前の日常を壊された人が私の知らないところで何人できてしまったのか……」

 

「……そうか」

 

「これからも沢山出るかもしれない。その度にその人の普通の幸せが崩れていく。そんなの……許せない」

 

「だったらどうするんだよ。俺でも勝てなかったような能力があるんだ。勿論、歯が立たない圧倒的な力を持った奴もいるだろう。そんな奴に説得でもするのか? そりゃ、はっきり言って無謀だぜ」

 

 鏡に触れたものを反射する力。いわば如何なるものも弾き返す防御の力でも死にかけたんだ。しかも……能力は何らかの方法で複数個所有することも出来る。九條さんじゃあ……どうも出来ないだろうな。

 

「迷ってるの。アーティファクトは所有者を選ぶ……アニメではそうだった。だとしたら、私の本心ってこんなにも醜かったんだってショックで……でも、だからこそ正義の為に使いたいって思った」

 

「醜い心?」

 

 

「うん。私の能力は…………《盗人》の能力だから」

 





「上手くいってるわね…………この調子でどんどん狂ってほしいわ。傷が癒えるまでに時間もかかるし、何より《オーバーロード》を封じた事に成功したから時間も稼げる。傷が癒え次第複製してみようかしら」

「殺しても殺しても死なないなんて……やる気も冷めちゃう。でも……《世界の眼》の欠片に干渉できてよかった。だって……」







「鬱陶しい9人目を引きずり出せたのだもの」

















「そうよね?さっきから私のことを見ているアナタ……?アナタは《オーバーロード》の所有者じゃないから放置しておくけど、人の言葉を盗み聞きだなんていい趣味ね」

「え?いつから気がついていたのか…?そんなもの最初からに決まってるじゃない。私が初めてレンタに接触した時から知ってたわよ。違う異世界から私達の行動を見てる人がいるなんて」

「一応アイツの真似をしていたのだけれど……アナタは見てるだけのようだから、警戒する必要がないと思ったのよ。それに…1度も言っていないわよ?」




「私がソフィーティアだなんて」

校内火事事件の際、九條 都を助けますか?

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