9-nine- ここのつはるそらゆきのみち。   作:紅葉555

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4月21日 BAD
運命の分岐、その道の先


 

 そうだな、やっぱりああして協力してくれてはいるんだ、伝えなければ失礼というものだろう。

 

 なんかずっとヴァルハラ……なんちゃら〜に入れられてるし、向こうは友好的だし。ずっと否定は続けてるんだけど、アイツそこだけ俺の話を聞かねぇからな。

 

 まぁいい、とにかく連絡をしてみるか。

 

「すんません香坂さん。ちょっと知り合いがゴーストを探してくれてるんだ。ヒントが掴めるかもって連絡してくる」

 

「ええ、承知致しましたわ」

 

「悪い」

 

 一応店員に、外で電話をするつもりだと言うアピールをして、ナインボールの外の入口横でスマホを取りだし、希亜に連絡をする。

 

 RINGだと面倒なので通話機能を使って。

 

「…………」

 

 変なリズムの音を聞きながら、希亜が応答してくれるのを待っていると……

 

『なに』

 

 と素っ気ない言葉が聞こえてきた。

 

「もしもし? 俺、蓮太だけど……、ゴーストの件あったよな?」

 

『えぇ、こっちで情報を収集してはいるけれど、今のところは有益なモノは無いわね』

 

「そうか、ならちょうどいい……のか? アンブロシアの件とは別に、偶然ゴーストについて分かりそうな事があったんだ」

 

『詳しく聞かせてくれる?』

 

「あぁ、まずは──」

 

 

 

 

 

 

 少年説明中……

 

 

 

 

 

 

「──とこんな感じ。それで香坂さんって人と神社に向かってみることになってさ」

 

『また貴方は簡単に……』

 

 これ完全に呆れられてるな。いや俺だってそう思うよ? でもその辺はもう兄貴譲りなんだって思うしかないじゃんか! 

 

「でも価値はあるだろ? もしかしたら石化のユーザーについても、何かわかるかもしれねぇし」

 

『そもそも、その香坂さんが発言した《彼女》は私たちの知る《彼女》なの?』

 

「知らん」

 

『…………愚直ね』

 

「でも時間が無いのも事実だ。例え危険だとしても、俺は神社に向かってみる。もしそこで情報が得られたらと考えると……やっぱり行きたくなるんだ」

 

 本当は21時なんて言わずに今すぐにでも駆けつけたい。さっさと神社へと向かって、その対面する予定の男と香坂さんに連絡してもらって、少しでも早くに出会いたい。

 

『はぁ…………私も向かうわ』

 

「……は?」

 

『蓮太だけだと心配。考えも無しに向かうだなんてありえない』

 

「そう思うんならダメだ! 昨日だって希亜を危険な目に遭わせてしまったんだ! ここは俺だけで──」

 

『昨日、彼女がいなかったら今頃私たちは殺されていた』

 

「──!」

 

 思わず息を呑んでしまう。あの時の状況を思い出しただけで、ゴーストが来てくれなければ死んでいたという事実に押し潰されそうになる。

 

『もうわかっているのでしょう? 蓮太は《物体が無いと能力を有効的に扱えない》そして私は《能力の発動までの時間が必要》。私たち二人は明確な《弱点》がある』

 

『誰も死なせたくないと強く願っているのは私も同じ。私も……貴方には死んで欲しくない』

 

「希亜……」

 

『もちろん傲慢もするつもりは無い。けれど、間違いなく私たちは手を組むと判断した方が賢明だと思うのだけれど?』

 

 そりゃそうさ。確かにそもそもとしてこれから出会う奴が友好的な人なのかどうかすら分からない。

 

 そもそも香坂さんを信用していいものかも分からない。

 

 事実として《イーリス》と名乗る異世界人が俺の命を狙っているし、ほかの人物にまた俺の殺害を依頼しているかもしれない。

 

 俺が死んだらゴーストをどうにかするなんて話じゃなくなる。

 

「……わかった。好きにしろ」

 

『そのつもり。そうね……約束の時間の一時間前に会いましょう。場所は──』

 

「面倒だからこのままナインボールで待ってる」

 

『そうね、その間に今できる最大限の準備をしておきなさい』

 

「そうだな」

 

 無愛想な返事を返したあと、どうしてこうなったと嘆きたい気持ちを抑えながら、香坂さんの元へと戻っていく。

 

 すると香坂さんは…………服装を崩しており、なんかこう……胸元をガバッと開けていた。

 

 ヤベェなこの人。

 

「おかえりなさいまし、蓮様」

 

「え……あ……うん……」

 

 あえてもう一回言うわ、ヤベェなこの人。

 

「それで、ご友人の方は……?」

 

「あぁ、それなんだけど、ソイツも一緒に同行したいって言ってるんだ。だから人数が増えそうなんだけど……大丈夫か?」

 

「そうですわね…………。私としては問題ありませんが……」

 

「何か別の問題が?」

 

「いえ、先程から司令官さんにご連絡させて頂いているのですが、返答がありませんの」

 

「それって……まずいか?」

 

 もしかして俺が行くことすらも伝えられていないのだろうか? そうすると事前情報無しでいきなり会うことになるが……

 

「仕方ありません、ぶっつけ本番。になりますわね」

 

「それちょっと意味が違うような……」

 

 

 

 

 

 

 

 と、結局司令官とやらに連絡の取れないまま、三人で神社に向かうことになった。

 

 ちなみに仲間になりたいと申し出したという設定は俺にのみ適用され、希亜は結構否定的だった。そのため、設定的には希亜は何も知らなくて俺に連れてこられたということにした。

 

 今の時間は………………19時50分。適当な夕食もついでにこのナインボールで済ませ、未だに妙な色気が漂う香坂さんと共に希亜を待つ。なんだかんだで色々と考えちゃあいたが……結局のところ何の対処もできない。

 

 考えれば考えるほど最高の結果も最悪の結果も思いつく。このままじゃ埒が明かないと思い、俺の中では結局ノープランで行くことになる。

 

 ソフィにもなんかそんなこん時のことを言われたし……何よりも俺たちが持っている情報が少なすぎる。

 

 とにかく希亜が到着し次第出発する準備だけを整え、約束の時間を待つ。

 

 そんな時、ナインボールの扉が開く音がした。

 





どうも、主です。
予定通りの時間となりましたので、アンケートを終了させていただきます。誠にありがとうございました。
今回の皆さんの決断で、彼らの運命が決まりました。これからどんな道を歩むことになるのか……お楽しみ下さい。

次次回アンケートは…………予定はしていますが、開始前に事前にお知らせをさせていただきます。
※次のアンケ後の予定です。意味は…………すぐにわかると思います。
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