9-nine- ここのつはるそらゆきのみち。   作:紅葉555

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変わった心、世界の裏で…………

 

 プルルルルルル…………

 

 プルルルルルル…………

 

 コール音が鳴り続ける。希亜が電話に出てくれるまでの間、俺は何から伝えようかと悩んでいた。

 

 これでもない、あれでもないと頭の中で考えていると、思いのほか素早くそのコール音は終わった。

 

『それで、何?』

 

 もしもしの一言もねぇのかよ…………、いやまぁ……別にいいんだけどさ。さっさと用件を言えと言わんばかりの圧だなぁおい。

 

「あ、あぁ。そうだな……どっから話せばいいか……」

 

『どれからでもいい』

 

 とりあえずは、希亜にはゴーストの捜索を依頼していたはずだ。その件に関することから伝えるか。

 

「まず……そうだな、ゴーストの件なんだが……何とかなった」

 

『…………は?』

 

 ですよねぇ〜、そんな反応になりますよねぇ〜。

 

「えぇっと、とりあえずある程度の事までは説明するから、何とか理解してくれよ? まず────」

 

 

 

 

 

 

 蓮太説明中……

 

 

 

 

 

 

「────って事なんだが」

 

『……そう』

 

 ……? なんか……機嫌悪くない? なんか俺しちゃった? 

 

「あ、あの……怒ってる?」

 

『ええ、かなり』

 

「なんで?」

 

『何故、私に連絡をしなかったの。貴方一人で敵陣に攻め込むなんて無謀』

 

 あ、あぁ……なるほど。

 

「いやそれは、まだゴーストについては何の確証もなかったし、そもそもとして希亜を巻き込む訳には────」

 

『言い訳は聞きたくない。本物の愚者ね、石化の能力者がいた場合どうするつもりだったの。敵に仲間がいた場合何ができたの』

 

「い、いや…………」

 

『元々、幻体である彼女に貴方は勝てなかった。この事実がある以上単独で攻め込んでも、人数的不利になる事、そしてその実力の差が開いている事くらいは容易に想像ができたはず。死んでしまったら元も子もないのよ』

 

「…………はい」

 

 めっっっっっちゃめちゃ怒ってますやん!? そ、そんなに怒ることある!? 

 

 いや確かに危険な選択だったし、勝手な行動をしたことは悪いと思うけど……

 

『でも……、貴方の気持ちが分からない訳でもない。貴方が彼女を思うように、私────』

 

「ん? 何?」

 

『…………何でもないわ』

 

 ……? 途中で話すのを止められたらかなり気になるんですけど。

 

『とにかく、現段階での頼みの綱は九條さん達と言うことね』

 

「あぁ、そうだ。正直、俺たちふたりは既に黒幕から警戒されていてもおかしくはない。既にゴーストを介して接触してるからな。だからここは向こうのチームに任せようと思う」

 

『下手に動けば蓮太が狙われる。それでなくても蓮太は姿の見えない敵に命を狙われている。確定的な証拠が出てくるまでは大人しく待機するしかないわね』

 

「そうなんだ。でも、その後は別、もしも司令官の情報が手に入ったら、九條さん達に行動してもらうわけにはいかない」

 

 あくまで直接対決は俺たちがやるべきだろう。戦闘に特化した能力だからこそ、生存確率は俺たちの方が上だから。

 

「だからさ……希亜。能力について互いに教え合わないか? いざと言う時の為に」

 

『…………』

 

 ……しょうがないな。

 

「俺は希亜も死なせたくない。()()()《ヴァルハラ・ソサイエティ》がこの世界の為に戦うことを宿命づけられているのなら、手を抜く事は許されないと思うんだ。だから……」

 

「リーダー……、俺が言える立場じゃないかもしれないけど……仲間を信じてくれよ」

 

 …………

 

 ……恥ずい。

 

『…………明日』

 

「明日?」

 

『明日の放課後、公園で待ち合わせしましょう。詳しい話はその後で』

 

「……! あぁ! ありがとう! 希亜っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(視点切り替え)

 

 

 

 これで……ざっと二十人は集まったかしら。

 

 影に埋もれたアーティファクトに選ばれし者、この枝では頑張ってもらうわ。

 

《魔眼》の天敵は一つじゃない、全てのアーティファクトの天敵たる《魔境》は必ず潰さなきゃ。

 

 せっかくだから……同じ人間同士で遊んでもらう事にしたわ、そっちの方が絶対に楽しいもの。

 

 あの子の《魔眼》は……今は放置でいいわね。何よりも最優先は……やっぱり《魔境》の子。

 

 あの子は確実に殺しておきたいところだけれど…………私が動くにはもう少し時間が必要、ま、このかき集めた人間たちが上手く殺してくれればそれでいいわ。

 

 いえ、殺す事は期待できないわね、何か便利なモノは………………

 

 そうだわ、アレがあった。存在そのものを消滅させることの出来るあのアーティファクトが。

 

 あの力を持っている子は…………………………そう、あの子の妹なのね。

 

 それにしても、異常事態が発生しているわ、私の能力で別の枝が観測出来なくなってきている。

 

 こっちの問題もどうにかしなくちゃね、こんなことが出来る能力は……幻に近いあのアーティファクトくらいしか出来ないと思うのだけれど……今考えても仕方が無いわ。

 

 とにかく、保険が欲しい。もしもはどんな時にもあるから。

 

 だとすると狙うは……………………『新海 天』ね。

 

 フフフフ…………

 

 





こんにちは主です。というわけでやって来ましたナインズの皆さん。

次回アンケートですが……蓮太ではなく、翔の運命が決まります。

翔が誰と恋仲になるか……です。そしてここに関しては原作通りには行かない可能性が高いです。この物語に合うように中身を改変していきます。

選ばれたキャラを蓮太君がNTRなんてしませんのでご安心下さい。

ちなみに、自分が思うR18にギリギリ入らないなと思うライン(R15に収まる……よな?)で、そういう表現はする予定です。



ちなみにメタくなってしまいますが、蓮太の相手に関しては…………正直悩んでいます。自分が思い描いている風にするべきか、皆さんに決めてもらうか……実は連載スタートからずっと悩んでいるのですが……中々踏ん切りがつかず迷走してしまってるんです、すみません。

いつまでも悩む訳にはいかないと思い、ここにほんの少し主の心情を残します。よかったら意見下さい。

新海 翔の恋人は?

  • 九條 都
  • 新海 天
  • 香坂 春風
  • 結城 希亜
  • ぼっち
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