クソニブ神父とメスガキ敬語シスター   作:悲しいなぁ@silvie

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これは本編とは全く関係ないんですが、ミッフィーの本名はナインチェ・プラウスです。


愉悦「俺、消えっから」

「アザト、今日は何の日か知っとる?」

 

「……何の日?んー、2月……あっ、バレンタイン?」

 

アザトは顎に手を当ててうんうんと唸った後にポンと手を叩いて笑う。

かわええなぁほんま…

 

「そう、そんでシュトちゃんチョコレート作って来たんやけど食べへん?」

 

「わぁ、友チョコってヤツ?僕、憧れてたんだ…

ふふ、シュトレーンと二人で食べると…フツーの友達みたいだね!」

 

「えらい嬉しいこと言ってくれるなぁ…シュトちゃんも腕により掛けた甲斐あります。」

 

小皿とフォークを出して、その上に作ってきた生チョコを乗せる。

アザトは目を輝かせながら笑う。…ほんまに、こうして見るとかわええただの女のコやね。

 

「すごーい!生チョコだ!

生チョコって手作り出来るの!?」

 

「それが案外簡単に出来るんよ。

良かったら今度一緒に作ろか?」

 

アザトは少し頬を赤らめて照れたように言う。

 

「えへへ…シュトレーンと二人で居ると、寂しく無いよ。

僕は、一人じゃないんだって思うんだ。

良いことも、悪いことも、全部はサイコロの出目みたいなものだから…悪いことでも裏を見たら良いこと(反対のこと)があるのがサイコロだもんね!」

 

「…サイコロなぁ、シュトちゃんはあんまし好きやないけど。」

 

「どうして?」

 

「だって…ええ事の後ろに悪い事なんてあって欲しぃないやん?

シュトちゃん、ええ事の後ろにはもっとええ事が控えてて欲しぃわぁ…」

 

「ぷっ…あっはっは!!シュトレーンでもそんな風に思う事あるんだね!」

 

噴き出すように笑うアザト。

かわええけど、ちょっと失礼ちがう?

 

「イヤやわぁ…シュトちゃんかてええ事一杯の方が好きよ?

好きなコと楽しぃお喋りしたり…お菓子作ったり、そんなちっちゃなええ事がずっと続いたらええのにて思うんがそんなに変?」

 

「ごめんごめん!そうじゃなくて…シュトレーンって大人っぽいから、そういうのも割り切ってるんじゃないかなって思ってさ。」

 

「ふぅん…でも、割り切るのと諦めんのはちゃうよ?

しゃあないから割り切ってるだけで…ホンマにイヤな事はイヤって突っぱねやなアカンよ?」

 

言いながらアザトの口にチョコを入れる。

そして、アザトに良く見えるように指に付いたココアパウダーを舐め取る。

ふふ、またちょっと顔赤なったな。

 

「…美味しいけど、そういうのは友達同士でやらないんじゃない?」

 

「シュトちゃんはアザトの事友達なんて思てへんもん。

何時も言うてるやろ?シュトちゃんはアザトの事嫌いって。」

 

「………じゃあもっとしないんじゃないの?」

 

「さぁ…どやろね?」

 

むぅと唸って黙り込むアザト。

耳まで赤くなったアザトを見ながら、思う。

…あと、ちょっとしか居れへん。

この娘が大事にしとる物の為に、シュトちゃんが一番大事にしとるアザトが居なくなる。

………止めたら、止まってくれへんやろか。

いや、なんべんも言うてるもんな。

いまさら人の言葉で変わる覚悟と違うんやろね。

…なら、シュトちゃんも一緒やから。

…………一人ぼっちは寂しいもんな。

 

 

アザト編終

 

 

「メチャクチャとドチャクソだと、ドチャクソの方がエッチに聞こえるよね。」

 

「……急にどうしたんだ姉さん、頭でも打ったのか?」

 

やけにキメ顔でそういう姉さんに、俺も読みかけの本を置いて向き合う。

もし頭を打っていた場合はすぐに病院に来てもらわなければ。

 

「頭なんか打ってないよ…まぁ心なら打たれたかもしれないけどね!」

 

キメ顔がドヤ顔に変わる。

やっぱり姉さんは美人だな。

 

「例えばだけど…この後メチャクチャセッ○スしたとこの後ドチャクソセック○したならドチャクソの方がより激しそうでエッチじゃない?」

 

「……ホントだ…」

 

「恐らくは、メチャクチャという言葉は日常的に聞く表現だからこそ脳内で日常=エッチじゃないという式が成り立つんだろうと私はおもうんだ…」

 

深窓の令嬢もかくやという憂えた表情で語る姉さん。

…成程、確かに滅茶苦茶という単語は日常的な単語でありエッチという非日常性が求められる場面と直結しにくいのだという主張は頷けるものがある。

更には、ドチャクソのドというのも良い。

ドチャクソのドが超弩級の弩から来ているであろう事は最早論ずるまでも無い事でだが、この強い言葉が使われているのが非常に非日常的でありエッチさに拍車をかけていると思われる。

日常的に使われる事が少ないいわゆるパワーワードというヤツは基本的に人間の気分を高揚させるような響きや字面であることが多いのは諸般の事実であるが、エッチ漫画に代表されるようにエッチさとは時としてインパクトの強さが直結する場面というものが往々にしてある。

例えば、女性に対して死ね等の罵倒を浴びせるケースが散見されるがアレもその類であることは想像に難くない。

エッチ漫画において、女性と竿役(この場合多くが男性ではあるが時として女性同士、ショタ、非人間、無機物等も考えられる為本来は適した表現ではないがわかり易さ重視であるので許して欲しい)とは時として互いの愛を確かめ合う情熱的な詩人であり、時として追う追われるの原始的な捕食者関係である。

しかしながら共通する点もある。

彼、彼女らは性行為の最中もしくはその過程において文豪もかくやと言わざるにおえない語彙力にてその高揚や快楽を表現する。

その詩的表現こそが行為のひいてはその状況、場面の非日常感を演出する一助となっているのだ。

つまり、長々と考えてしまったが…ドチャクソはエロい。

しかしながら、俺としては更にもう一つ…

 

「ドチャクソという言葉における頭の悪さがエロさに直結しているのでは?」

 

「頭の悪さ…!お姉ちゃんに詳しく聞かせてくれるよねベッ君!」

 

「勿論だとも姉さん。

確かに、姉さんの言うように非日常感はエロさには必要不可欠であろう事は疑いようのない事実だ…しかし、俺はそれに加えて頭の悪さというエレメントもまた重要なファクターと考える。」

 

「ふむ……例えば行為の最中に小難しくペニ○と言うよりもおち○○んと言う方が快感に脳が融けてきているという表現になり興奮する、という感じかな!」

 

キメ顔でそう言う姉さん。

あぁ、本当に…姉弟の以心伝心というやつだな。

 

「あぁ……本当に、姉さんは正しい事しか言わないな。」

 

「ふふーん♪とーぜんだよベッ君!

お姉ちゃんは(ベッ君)のお手本だからね!」

 

「……そうか、こんな手本が居てくれるなら頑張らないとな。」

 

「…大丈Vぃ!ベッ君がいつも頑張ってるのはお姉ちゃん、ちゃぁーんとわかってますので!」

 

そう言って背伸びをして頭を撫でてくれた姉さんの優しい顔を…俺はきっと生涯忘れる事は無いと思う。

きっと…

だから、優しい貴女がせめて…ゆっくりと眠れるように

貴女を害する全てを、貴女とは別の場所に送ろう

貴女の目に美しいモノしか映らぬように

貴女の周りに優しいモノしか近寄れぬように

それ以外の全てを

俺が引き摺っていこう

俺はきっと、貴女とは別の場所に行くから

だから…一つでも多く道連れにしよう

だから…ゆっくりと眠って下さい

 

 

ベツへレム編終

 

 

「よくぞ強大な魔物を討ち斃したの…褒美をとらせようぞ。」

 

玉座にて鷹揚に宣う女。

腰まである長い虹霓(こうげい)の髪を後ろで一本に結わえ、扇で口元を隠したこの女こそが【サン・テレサ】の王女、ヨグ=テレサその人である。

……ちなみに、俺はこの王女サマがあんまし好きじゃねぇ。

 

「ふむ…面を上げる事を許そう。

そら、その可愛い顔を妾に見せておくれ。」

 

王女サマは玉座から立つとイオリの前に立ち扇をイオリの顎に添えて無理矢理に上を向かせた。

 

「…っ!そ、その……ほっ、褒美なら…俺達をこの国の国民にして戴きたく!」

 

「ふむ、酷く細やかな願いよの。もっと他にないのかえ?国を救った英雄に対する褒美がソレでは妾の沽券に関わろうぞ…

しかし、妾個人としてはその謙虚さは嫌いではないが。」

 

べろ…と上を向かせたイオリの頬を王女サマの長い舌が這う。

長い睫毛に髪と同じ色の双眸、息を呑むってのが過言じゃねぇ王女サマがするからこそエラく絵になるが……

 

「!!??なっ!何してんですか!?そっ、そもそも俺には…!」

 

デレデレしてんじゃねぇよ、顔赤くしやがって…

チッ

 

「…スンマセン、コレ…俺んなんで。」

 

立ち上がってイオリの襟を掴んで引き寄せる。

カエルみてぇな声でうめいてたが…良い気味だぜ。

 

「クスクス…わかっておるぞ。

勿論、(なれ)も好いておる…妾の側に置きたい程にな。」

 

王女サマはそう言うと俺の腰に手を回し首筋に甘く噛み付く。

別の生き物みてぇに動く舌は塗りたくるように唾液で俺の首を濡らす。

 

「…王女サマが言うんなら俺が相手しますよ。

コイツじゃなくてね。」

 

「これはこれは…魅力的な提案よの。

しかし良いのかえ?妾と褥を共にすれば…男なぞでは満足出来ぬようになってしまうが。」

 

俺の耳元で囁やきながら、腰に回された手が徐々に下へ下りる。

 

「別に構わねぇですよ。

それに…アンタが満足すりゃあ終わんでしょう?」

 

「……クスクス、これは…楽しみよの。」

 

「わっ、ワーワーワー!!!駄目だ駄目!!

絶っっ対!駄目!!」

 

俺の足元でうめいてたイオリが立ち上がって叫ぶ。

うるせぇな…ほんとに。

 

「おっ、王女様もナナシも何言ってんですか!?

そ、そのっ…女同士なんて……駄目ですって!!

そ、それに……ナナシは俺の…大事な…」

 

王女サマはどもるイオリを見て口元を歪めると俺を更に抱き寄せた。

 

「大事な…?この可愛らしい娘が何ぞ、英雄殿。」

 

「あーっ!!そ、それ以上近付かんで下さいっ!!

ナナシは……ナナシは俺の…大事な、その……あっ!相棒!!

俺の大事な相棒なんで!!

 

真っ赤になりながらイオリが俺の手を引いて王女サマから引き剥がす。

……なんだ?別に相棒で合ってる筈なのに、なんかモヤっとする。

 

「相棒…相棒……相棒のう。

クスクス、苦労するの…ナナシちゃん。」

 

「………別に、そんな事ねぇです。」

 

「クスクスクスクス。

良い、汝等に戸籍と報奨金をとらせようぞ…手元に置くのは無しとする。」

 

「あえ…?あっ、ありがとうございます!!」

 

「……良いんすか?」

 

王女サマは再び玉座に座ると扇を広げ口元を隠す。

 

「良い。

汝等は手元に置くよりもこうして眺める方が美しい。

美しきモノを歪めるなど…妾の意に反する。」

 

「………そっすか」

 

後ろでやったやったと跳ねてるイオリを無視して、俺は王女サマの前に立つ。

 

「…一応、これからは俺らがこの国護りますんで。

恩ぐらい返します。」

 

「要らぬ、汝は妾の国の民ぞ?民を護るが国と王の役目…民に護られる程度の王なら玉座に座る価値も無し。」

 

王女サマはそう言うと扇を閉じてゆっくりと立ち上がり俺に近付く。

 

「ナナシちゃん…妾は美しきモノが解らぬ阿呆が嫌いぞ。

……いつか、汝と英雄殿の子が見たい。

妾はその為ならば、王として力を振るおうぞ。」

 

「…そりゃどーも」

 

優しげなその笑顔が、俺が見た最期の王女サマの顔だった。

 

 

ナナシ編終

 

 

「アザト、今日は何の日か知っとる?」

 

「………下らな〜い、シュトレーン…お前さ邪神のクセに人の暦なんか気にしてんの?」

 

アザトは床に寝転がりながら視線だけをこっちに向けてくる。

 

「あー……せやね、確かに変かも知れへんね…」

 

「おいおいおい…シュトレーン、これ以上僕を失望させないでよ。

そもそもがお前なんかに期待もなんもしてないってのに、0をマイナスにするとか…お前ってホント僕を不快にさせる為だけに居るのかよ。」

 

向けていた視線すら外してアザトはゆっくりと座り込む。

 

「シュトレーン、お前は邪神だろ?

僕はちゃあんとお前を邪神柱として創ったよな?

じゃあなんで人のフリをする?お前は人になれないしなる必要もない。

人間ごっこが楽しいならそこらで一人でやってろよ…僕を巻き込むな、不愉快だ。」

 

「……ごめんな、アザト…シュトちゃんアザトとお茶でもと思て…」

 

「お茶?なんだよシュトレーン…お前、まさか僕と楽しくお喋りでもしよーっての?

笑わせんなよ、冗談にしても出来が悪いぜ。」

 

べェと舌を出しながらアザトは首を締める。

 

「そもそも、お前さぁ…気持ちわりーんだよね。

そんなに構ってきてさ、僕が好きな訳?」

 

「そんな事…無いやろ?

シュトちゃんは、アザトの事が…嫌いなんやから…」

 

「ふーん……なら、精々僕の役に立て。

それが出来なきゃ、お前なんか要らないんだからさ。」

 

アザトはそう言うとスタスタと歩き去る。

 

「勿論…頑張るよ。

シュトちゃん、ちゃんとアザトの役に立つから…

だから……せめて、側に居らして…」

 

誰にも聞かれず、そう呟いた。

 

 

アザトホート編終

この小説のヒロインは?

  • ライザちゃん
  • シュライゼルちゃん
  • メアリーちゃん
  • ガルガくん
  • ロミィさん
  • 恋ちゃん
  • ナナシちゃん
  • アザトホート
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