クソニブ神父とメスガキ敬語シスター 作:悲しいなぁ@silvie
こんな評価されると思わんだから匿名投稿やったのに、どうしてくれんのこれ(困惑)
困惑してるから初投稿だけどさ…
「我が世の春がキタァァァーーー!!
……あれ?ガルガ君は??」
「ニュフフ、神父しゃまぁ…そんなにしたら壊れてしまいましゅ…
…あれ?ドレスとチャペルは??」
寝言と寝起きが特殊過ぎる…
「ロミィ!起きたのか!!」
「行っては駄目ですよガルガ君。」
ロミィさんが起きた事で駆け寄ろうとしたガルガ君を手と言葉で制する。
そう…このロミィさんは今、推定犯罪者なのだ。
子供と接触させる訳にはいかない…
「ガルガきゅん!!ガルッ!!ガルガルガルガル!!ガルルルル!!!ガルガきゅんッ!!!!」
そういう鳴き声の野生動物?
駄目ですよ、こんな危険な生物を放し飼いにしては…
「ロミィ…そんなに疲れて……」
ロミィさんの姿を見たガルガ君は眼に涙を浮かべそう呟く。
……違うとは思いますが、私もそちらの可能性であることを最後まで願っていますよ。
「ふふふ、あんなに吠えて…私はあまり鳴き声の大きい動物を飼うのは反対派なのですが…
神父サマはどう思いますか?」
べったりという擬音が似合う程に私にしなだれ掛かりながらライザ君はそう言う。
……近くないですか?
「嫌ですか…?」
「いえ、どんな事があろうと貴女を疎ましくなど思いませんが…」
「どんな事があろうと……
それは、健やかなる時も病める時もですか…?」
あれ?私もしかして今何かしらの言質を取られようとしてます?
「………………まぁ、時と場合によるかもしれません。」
「……もう、神父サマの意気地なし…」
何故か罵倒された…
「ガルガ君…いや、そこの神父さん!
私は…どれくらい寝てた…!?」
やっと落ち着いたのか人語を思い出したロミィさんはやけに焦った口調でそう尋ねてきた。
「寝ていた時間ですか?そこまで長くはありませんでしたよ、おそらくは十数分程でしょうか…」
「そ、そう…良かった…」
私の答を聞くと溜め息と共に脱力しその場に座り込むロミィさん。
…ふむ、何か急ぎの用でもあるのでしょうか?
あぁ、宿を取ったと言っていましたしそちらの心配ですかね?
「い、いろりぃ…俺様は何時まで行っちゃ駄目なんだ…?」
ロミィさんが正気に戻った為かガルガ君が私の神父服の裾を掴みながら目を潤ませて尋ねてくる。
…なんでしょう、私今滅茶苦茶悪人みたいじゃないですか?
年端も行かぬ女の子とその家族を引き離して泣かせている極悪神父みたいじゃないですか?…ちょっと否定しづらいのがタチ悪いですね…
いや…これも子供の情操教育の為…っ!
子供達の未来の為ならば…私は鬼になりましょう!!
「スゥ……ロミィさん、少しお話があります。」
「話…?私は別に無いよ、悪いけど後にしてくれる?」
「なら、ガルガ君に近寄らせる訳にはいきません。」
「……図に乗るなよ肉くれ如きが、我が偉容を解する事も出来ぬ矮小な存在が…」
空気が凍るような、身体が引き裂かれそうなほどの威圧感。
ロミィさんの全身からは魔力が垂れ流され執務室の床や壁、机に罅が入っていく。
クソッ………折角こないだ修繕したばかりなのに…っ!!
高かったのに!あの机!!
「高かったのに…酷いじゃないですか!!こないだ直したばっかりだったのに…高かったのにぃ!!」
「…我が威の前に狂うたか、弱きモノよ…」
「可哀想な神父サマ…折角頑張って直したのにすぐ壊されてしまいましたね?
賽の河原の石積みみたいですね…ふふふ、泣いている神父サマもカワイイですよ…♡
……でも、我が半身にも等しきいろりを泣かせるとは、死で償えパズロマ」
この後の修繕費を考え涙した私を慰めているのか追い打ちをかけているのかわからない台詞と共にライザ君からも魔力が垂れ流され……
「いい加減にして下さい!!暴れるなら外でして戴きたい!!!」
「この我に指図する気か…キサマのような」
「うるさい!!さっさと出ていきなさい!!」
「えぇ……」
「あ…す、すみません神父サマ…この愚図が神父サマを悲しませた事がどうしても許せず…」
「二人共速く出ていきなさい!!此処は子供達を育てる場所です!貴方達のように自分の機嫌が悪くなったぐらいで暴力に訴える人間に居ていただく訳にはいきません!!」
「いや、ちょっと待ってよ…確かに私も悪かったけどさ…」
「あ、あ……し、神父サマ…いや、イヤです…き、嫌いにならないで…な、直しますからっ…
神父サマが駄目だって言う所は全て直します!!だから…私を嫌いにならないで!!」
二人が何かをぶつぶつ言っているところに、ガルガ君が私の服の裾を再び引っ張ってくる。
「……いろり、俺様はロミィを怒って欲しく無いが…お前にも怒って欲しく無いぞ?」
………駄目ですね、子供の前で自制出来ないとは…
私もまだまだ教育に携わるものとして不出来です…
「すみませんガルガ君、みっともないところを見せてしまいましたね…」
「ハーッ!ハッハッハ!!構わんぞいろり!仲間を注意するのも勇者の…しとね?だからな!!」
「ははは…それを言うなら務めかと。」
ガルガ君の笑顔に毒気を抜かれたのか溜め息を一つ吐くと苦笑しながらロミィさんはこちらを見る。
「……で、話って何さ?」
「えぇ、ロミィさん…ガルガ君の情操教育が…」
「おかしいですよっ!!」
私の言葉を遮ったのはライザ君の叫び声だった。
「ライザ君…?」
「おかしい、おかしいです…おかしいですよね?
だって、だって私の方が…私の方がずっと前から神父サマと一緒に居たんですよ!?なのに…こんな今日会ったばかりの子供なんかが私より神父サマの近くに居て…そこは私の場所なのに!
だからおかしいんですよ…ええ!おかしい…だから、だから…
離れろっ!!神父サマから離れ…」
パンッという軽い音が響きライザの顔が弾かれるように…否、実際に弾かれた。
「……え?」
「ライザ君…少し頭を冷してきなさい。
教育に携わる者として、今のように子供に怒りを向ける事は何があっても許される事ではありません。
……今ならば、先の事は全て忘れましょう。
早く出ていきなさい。」
「いろり、俺様なら大丈夫だぞ?」
「…そういう問題ではありません。
手を出す出さないではなくそのような言動が有った時点で問題なのです…少し難しいかもしれませんが。」
ライザ君は呆然と叩かれた頬を触る。
「あ…あれ……コレは…あぁ、私…神父サマに、嫌われて……」
ツゥと頬を涙が伝う
「出て…行くんでしたっけ……?
では…失礼しました……」
ふらふらと覚束ない足取りでライザ君は執務室から出ていった。
「…………」
「良かったのか…?なぁいろり、なんでライザもいろりも辛そうなのに…なんでこんな事しなきゃならないんだ?」
「…ガルガ君、大人には責任というものがあります…
私にも良くわかりませんが…それを大事にしなければならないんですよ。」
「良くわからないって…そんなものの為に怒るのか?
…そんなのおかしい!俺様は納得出来ないぞ!!
いろり!俺様は追っかけるからなぁーー!!!
俺様が納得出来るまで二人に話して貰うぞ!!なんてったって俺様は勇者なんだ…泣いてる奴を助けるのが勇者なんだぜぇーーー!!!!!」
そう言って走り出そうとしたガルガ君はロミィさんに抱き上げられる。
「ロミィ!?邪魔するなぁーー!!俺様はあの女の人を探しに…」
「ガルガ君、それならもっと適任が居るよ…そうでしょ?神父さん。」
二人の目線が私に向けられる。
………困りましたね、私にも非が有るから何とも言えない…
「……ロミィさん、少し野暮用が出来たので席を外します。
もうすぐお茶の時間ですので子供達に林檎を剥いて出してあげてくれますか?」
「良いよ、さぁ行こうかガルガ君…林檎だってさ。」
「おう!俺様のはウサギさんが良い!」
「もち!お姉さんにまっかせなさい!」
「……あと、帰って来たらガルガ君の性別の事で少しお話が有りますので…待っていて下さいね…」
「性、別……!!!????
待っ!!違う!!それには山より深く海より高い事情がぁ!!!」
「行って来ます!」
「おう!!いろりぃーー!!絶対に仲直りしてくるんだぞぉーー!!!」
「待っでぇーー!!!ぢがうんだよぉー!!!!」
長い黒髪の修道女は山の木々に凭れ掛かりながら静かに涙を流していた。
「嫌われた…嫌われた、嫌われた…
神父サマに嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた嫌われた…」
壊れたかのようにぶつぶつと呟き続ける。
「どうして…こうなったのでしょう…?
私が本心を素直に言えなかったから…?
私が何時も酷いことを言ってたから…?
私が……神父サマに好きと言えなかったから…?
神父サマ…好きなんです…私は、貴方の事が……
今なら言えるんです…っ!
笑っている貴方が好き!困った時に首を撫でる貴方が好き!子供達を見て微笑む貴方が好き!慣れない書類仕事で眉間に皺を寄せる貴方が好き!子供達を見て優しい顔をする貴方が好き!
貴方が…貴方の全てが好き……ライザは貴方を…輪島いろりを愛しています……」
ガサリ、と近くの木が揺れる。
ライザはその音に顔を跳ね上げると叫ぶように口を開く。
「神父サマッ!?」
しかし、そこには人など居ない。
そこに有ったのは…歪み。
絵の具を塗りたくったような色の歪みが広がっていた。
「……これは…?」
「…あ゛ー、やっぱ慣れねぇ事はするもんじゃねぇなぁ…
一番強え反応のヤツの近くに出て、魔王ならぶっ殺してイッチか偽勇者ならそのまま帰りゃ良いと思ってたんだが…この場合は想定して無かったぜ。」
その歪みは急激に拡がると中から人を吐き出した。
炎の様に朱い髪を腰まで伸ばした青年はライザを見るとそう言いながら額に手を当てる。
「どうしたモンかね…?アンタはどう思う…?」
「どう…と言われましても…」
ライザは力無く答える。特異な登場ではあったが、この青年はライザの待ち人では無いのだから。
「まぁでも、人々の安寧の為には…狩っとくべきかね。
なぁ、アンタもそう思わんか…化け物さんよ。」
「何を言っているのですか…?病院ならこの近くには…」
「参考までに教えといてやるよ、次人間に化ける時は…
「っ!!」
ライザはすぐさま両手を見るがーーー
そこには、併せて十本の細くしなやかな指が並ぶのみであった。
「…?…しまっ!!?」
「嘘だよヴァーカ!!!」
顔を上げると先程まで十数メートルは離れていた青年が目の前にまで迫っていて…
ライザの顔面を尋常ならざる力にて蹴り飛ばした。
ライザの身体は風に吹かれた木の葉のように回転しながら吹き飛び山の斜面を削りながら木々を数十本薙ぎ倒しやっと停止した。
「はてさて…何だったのかねアレは。
とりあえず蹴っ飛ばしたは良いが…」
「……何なんですか…急に出てきたかと思えば、急に人を蹴飛ばして……私は!今ぁ!!とっっっても機嫌がぁ!!
悪いんですよぉ!!!!」
バキバキと折れた木々を退けながらライザは青年の元へ歩を進める。
着ている修道服こそ所々破れているものの、蹴飛ばされた顔には傷一つついていなかった。
(今ので無傷……推定魔王クラスってトコかぁ?)
青年は相手の戦力を見極める為、手近な木を引き抜き投擲する。
しかし、ライザはソレを避けること無く前進し続ける。
「この服も…神父サマから戴いたモノなのに…
私が!!神父サマから貰ったのに!!!」
ライザの絶叫と共に彼女の身体から魔力が吹き荒れる。
青年はソレに顔を僅かに顰めると垂らしていた両手を上げ、構えた。
構える必要がある相手だと判断した。
「名前…とか有るのかね?
一応聞いとくぜ。」
「ライザ…これも、神父サマから貰った私のモノです。」
氷のような返答を耳にした青年は口元を緩める。
「良いね…野の獣を殺すんじゃねぇんだ、名前ぐらい聞かねぇとなぁ。
なんせ…テメェの首につけるタグに書くんだからよぉ!!!」
「やってみろ!!人間如きが!」
木々を震わせるような咆哮と共にライザの姿が変貌していく。
全身が毛で覆われ、背中からは蝙蝠のような翼が生え、顔は黒い水晶のような光沢のある物質に置き換わり目や鼻のない滑らかな曲線を描いている。
しかし、ただ一つ…砕けたような、引き裂かれたような裂け目とその中に乱雑に散りばめられた牙だけが…大きく裂けたクレバスのような口だけが存在した。
「ククク…良いじゃんか!その方がよっぽど
「もう、それ以上喋るな…耳障りだ」
青年はその言葉を聞き終える前に、飛び掛かっていた。
「殺してやるよ…化け物がぁ!!」
転生者
Code︰熱砂 Class︰
「塵一つ残さず!消し去ってくれるわ!!」
混沌の
Code︰廃血 Class︰
異世界の最強と遍く混沌と蝙蝠の主は互いに不理解のまま、為す術無く敵対した。
現在公開可能な設定集
Class
その生命がどのように成長し、何者に成るのかを決定付けるもの。
されどそれは生まれながらにして決まる訳ではない。
人々は何者にも成れる様に生まれ、何者にも成れぬままに死を享受するのだ。
クラススキル
Class、つまりは自身の生を定めそれに邁進した者のみが辿り着く境地である。
コードとは違い誰にでも獲得する機会のみは平等に存在する。
転生者多賀城恋が数多の苦難から世界を救い続け至った境地にして人類種の最高到達点の一つ。
全ての能力が限界を超えて成長し続ける唯一のClass。
クラススキルは
自身の総魔力量以下の生物、攻撃の全てを寄せ付けない窮極の体現である。
混沌の
世界が存在する前よりカタチを持った人智を超えた存在達。
一柱一柱が自身の中に数多の世界を内包する邪神であり、あらゆる世界にて散見される時に人類を導き、時に破滅させる理外の怪物達である。
次回かその次が最終回です。
これにてメスガキ敬語シスターとのお話は終わりですが…
-
まだおわらんよ!(ガルガとロミィ編)
-
イイハナシダッタナー(終わり)
-
それよりハーレムネキカワイイ
-
メスガキ敬語シスターとは一体…うごごご