クソニブ神父とメスガキ敬語シスター 作:悲しいなぁ@silvie
「ちょこまかと羽虫のように逃げよって!」
蝙蝠のような姿の怪物が体躯に比して異様に長い両腕を乱雑に振り回す。
しかしてその両腕は絶死の異能、コード【廃血】を帯びた殺意の奔流。
その指先に触れた木々は内側から腐り果て瞬時に黒い液溜まりと化していく。
「テメェの無能を人のせいにしてんじゃねぇよ!!」
対するは朱い長髪を腰まで垂らした青年である。
犬歯と八重歯を剥き出し威嚇するように吼える青年は怪物に向け自身の異能を振りかざす。
コード【熱砂】、灼熱の流砂が怪物を呑み込まんと大質量で襲いかかる。
「キィィィィィィイイイ」
しかし、数トンはあろうかという大質量の流砂は怪物の咆哮によって霧散する。
それは硝子を掻くように不愉快な高音で、地の底より這い出すように悍ましい重低音であった。
「これで…どうだぁっ!!」
青年は灼熱の流砂を自身の指先に高密度で纏わせるとそのまま振り抜く。都合十爪分、破壊の乱閃が怪物に殺到する。
怪物は背に生えた薄い皮膜のような羽で自身を覆い絶対的破壊の爪痕から逃れる。
しかし、乱雑に振りかざされた爪痕は怪物の足元の地殻を抉り、刻み、破壊する。
足場を失った怪物が体勢を崩したのを見て青年は更に攻勢を強める。
「くたばり…やがれぇ!
青年の手から放たれるは黒色の炎。
其はただの業火に非ず。触れるものの存在を滅却する灼熱の劫火である。
然りとて、対峙するこの怪物もまたただの怪物に非ず。
自身の裡に数多の世界を内包する神に等しき存在である。
怪物は世界すら灼き尽くす劫火を事も無げに手で払うとそのまま青年に飛び掛かる。
「遊びは終わりだ!!」
「いいや、まだまだ遊ばせて貰うぜ!!」
怪物が振るう死の両腕を青年はことごとく躱していく。
音を超え、光にも劣らぬ速度にて振るわれる質量を持った死はされど青年にとっての日常であった。
死と隣り合わせどころでは無い。死と踊り狂う程の圧倒的窮地を居場所とし、自身の持てる全てを常に超えてきた青年だからこそ可能な刹那の攻防。
「吹っ飛べぇ!!」
怪物との攻防の間隙で練り上げた先までと違う黒い流砂。
砂鉄の塊であるソレを高速で廻転させる。
互いにぶつかり合い金属特有の甲高い音を響かせながら砂鉄嵐は赤熱し、放電現象が起こる程の電力を生み出す。
「即席必殺!ガウスカノン!!」
辺りの木々を燃やす程の超高温となった砂鉄嵐が紫電と共に怪物を呑み込む。
「この程度…何の痛痒にも成らぬわぁ!!」
しかし、怪物は羽の一払いにて赤熱した流砂を吹き飛ばす。
「一瞬稼げりゃ良いのさ!
脅威度3!
青年の咆哮と共に背後に巨大な天秤が現れ、その片側に巨大な羽根が置かれる。
(何だアレは…?)
怪物は注意深く天秤を観察しながらも再び亜光速の接近戦を仕掛ける。
死という絶対であるその腕にこそ当たらぬものの、撒き散らされる飛礫にて青年の身体が切り裂かれていく。
(チッ!俺の
直撃すりゃあマジに塵も残んねぇな……)
青年は隔絶した力量差に思わず
(ったく、ホントに贅沢だぜ…!最強だの無敵だの持て囃されて…そっからまだこんなにも挑戦できる、させて貰える!)
「感謝するぜ…お前を超えれば、俺はまだ先に行ける!」
「貴様に先など有りはしないわ!!」
互いに吠え合いながらの乱打戦は都合、十回目の飛礫が青年の頬を掠めた事により終了した。
(…!天秤が傾いている…?それも、羽根の乗っていない方に…まさかっ!)
怪物は咄嗟に距離をとり空を駆ける。
「チッ、良い勘してんなぁオイ!!
だが…もう遅ぇよ!
青年の声に反応し天秤の傾きが一際大きくなり、遂には片方が地に堕ち砕け散る。
砕けた天秤は光の粒子となり青年の身体へと還元されていく。
それは古代の審判、罪人の罪が真実の羽根の重みを超過した事を示していた。
光の粒子が完全に取り込まれると青年の魔力量が桁違いに跳ね上がり、垂れ流される余剰魔力だけで陽炎のようにあたりの空間が歪む。
「さぁ…これで届くよなぁ!!」
戦闘の余波で更地になった山の残骸が青年を中心として廻転し始める。
廻転する土砂はその尋常ならざる速度により砕け散りながらも加速度的に温度を上げ、遂には溶解し灼熱の溶岩となり青年の周りを廻転し続ける。
「呑み込めぇ!ダイダルウェイブ!!」
青年の叫びと共に紅蓮の大顎が怪物を呑み込まんと迫る。
「小賢しい真似を!」
怪物の羽による一薙ぎにてカタチを保てず吹き飛ばされる大顎。
しかし、青年の狙いはそこでは無かった。
「さっきも言ったよなぁ!一瞬稼げりゃ良いってよぉ!!」
大顎を吹き飛ばした刹那、羽の駆動により出来た死角より迫った青年の渾身の右拳が怪物の顔を強かに撃ち抜いた。
「ギイィ!?」
破滅的な速度で撃ち落とされた怪物は地殻を砕き埋没する。
「はぁ、はぁ…どうよ、これでちったぁ…」
「忌々しい…人の身で、我を…この混沌を照らせるものかぁ!!」
怪物の咆哮と同時に辺り一面の地盤が爆裂する。
先よりも長い羽と指先にナイフのような爪を伸ばした怪物は上空より青年を見下ろす。
口しか無いその顔は、しかしてはっきりと憤怒に染まっていた。
「そうかい…今のでもそのシュミ悪ーツラが小マシになっただけかよ。」
憤怒に染まる怪物の黒い水晶のような顔は青年からの一撃にて罅割れ僅かに赤黒い液体を流していた。
「無知とは…罪では無い。無力とは、無知とは蒙昧なる貴様らに与えられた罰なのだ」
怪物が自身の顔に触れると、まるで仮面のように外れ…下からは先の美しい女性の顔が現れる。
「光栄に思いなさい。私の全霊にて葬って差し上げましょう。」
外した顔は宙に浮かび、見る間にその数を増やしていく。
「……参ったね、勝てる気がしねぇ。」
青年は苦笑しながら空を仰ぎ見る…空を覆う程の怪物の群れを。
千と一つの蝙蝠は獲物を前に今か今かとその喉を鳴らす。
「今から降参…とかは、受け付けてくれないかい?お嬢ちゃん。」
青年は両手を挙げながらゆっくりと後ずさる。
「愚かな、今にそのような世迷言を考える事すら…」
ライザは言いながらふと違和感を抱く。
(…何故掌を上に向ける…?降参の格好にしては…
上に、何か…!?)
ゆっくりと首を擡げ、ライザは見た。
己を照らす
「なっ、なんですか…アレはっ!!」
「チッ、ホンットに勘の良いこって!!
消し飛べ!このアバズレ共がぁ!」
青年の腕の振りと共に、上空にて停滞していた恒星が怪物目掛けて堕ちる。
「コード【熱砂】最高出力!!
Sun Of A Bitch!!!」
先の大顎の一部を成層圏にて維持し近辺の隕石やデブリを取り込み肥大し続けた恒星は蝙蝠達を呑み込んでいく。
しかし、届かない。
「……大したものですね、人間にしてはという枕が付きますが。」
全身を煤けさせながらも宙を飛ぶ蝙蝠。
その数は目に見えて減ったものの、残り8つの蝙蝠を打倒する術は青年にはもう残されていなかった。
「お褒めに預かり恐悦至極ってか?
まさかこうまで相手にならねぇとは…ちと悔しいな。」
言葉とは裏腹に晴れ晴れしい笑顔を浮かべる青年の前に8つの蝙蝠が降り立つ。
「さぁ、終わりにしま…っ!!!??」
「あぁ?んだそのツラ…!?」
青年と蝙蝠達は同時に同じ方向を向いて硬直する。
少し遠くで佇む神父服の男を見て…硬直した。
「し、神父サマッ!!」「イッチ!??」
「「………え??」」
その瞬間、多賀城恋のスパコン並の頭脳は一瞬にして答を弾き出した。
(ええぇ……イッチの同僚ってコイツかぁ…
えぇ………ええぇぇ……えぇ……)
「何だこれは…たまげたなぁ…」
青年の反応を見てライザもまた理解した。
(し、神父サマのお知合い……?
あぁ…また、また…嫌われて…)
「ふぇ…うわぁぁぁん!!!」
8つの蝙蝠が泣き崩れ、朱い髪の青年が困惑する様を見て…
輪島いろりはその場に駆け寄った。
「ライザ君!!」
「っ!やばい!!」
困惑から立ち直った恋は現状の不味さを理解する。
(イッチのヤツ…コイツが化け物って知ってる訳がねぇ!
もし知ってたら最初から言ってる筈だ…っ!
本性を見られてコイツが錯乱すりゃイッチが……!!)
「大丈夫ですか!?こんなに怪我をして!」
「あらぁ!??」
しかし、いろりは蝙蝠達を抱き締めるとその身体を見聞し負傷箇所を割り出していく。
「えぇ…何?コレは……何??」
恋は更に困惑した。
「神父サマ…?わ、私を嫌いになってしまわれたのでは……??」
8つの蝙蝠は徐々にその姿を女性のソレへと変え今や8人のライザとなっていた。
いろりは姿が変わると共に外傷が無くなったライザ達を見て息を吐くと再び抱き締めた。
「良かった…!すみませんライザ君、私のせいで君を傷付けてしまった…」
「あ、いっ、いえ…私の方こそ…私が悪くて…私、私が!」
その続きはいろりが更に強く抱き締めた為に言えなかった。
「ライザ君、本当にすみません…まだ不慣れな人の常識を君に押し付けてしまって…」
「あぅ…近い、こ、このままでは…温かくて…ライザは、ライザは融けてしまいます…神父サマぁ…」
先まで死闘を繰り広げていた相手の蕩けた顔を見て、恋は更に困惑しながらも尋ねる。
「えぇ…いや、イッチさぁ…コイツが化け物って知ってたのかよ?」
「ん……?あぁ!親コロニキさんですか!」
「いやまぁそうだけど…てか、俺もお前も初対面なのになんでわかるんだろうなぁ…」
ひとえに、蛮族共鳴のなせるワザであった。
「驚きました…親コロニキさんがこんなに綺麗な方だとは…」
「あ゛ー…それは今置いて、イッチはコイツが化け…邪神って知ってた訳かぁ?」
化け物と言いかけて邪神と言い直す。
恋は案外気遣いの出来る大人であった。
「あはは!変な事を言いますね親コロニキさん。
この世に神なぞ居ませんよ。」
「えぇ……?いや、お前も転生者じゃん…なんで無神論者であれるんだよ……てか、だとしたらお前はソイツを何だと思ってんだよ……」
先までの戦闘のひりつきが嘘のように困惑しっぱなしの恋であった。
「…ライザ君が何か、ですか…
ライザ君は…私の大切な家族(親愛的な意味で)です。」
「かぞっ!!??わひゃひと神父シャマががじょく……
フヒ…ふへへへへ♡」
抱き締められながら鼻血を滴らせるライザとその周りで転げ回るライザ達。
端的に言って地獄絵図であった。
(なるほど~、イッチはコイツが化け物って知ってたからあんなニブかった訳だ…要は犬猫がお前に惚れてるって周りから言われてはいはいそうですかで済ますみてぇなモンかぁ……)
恋は一瞬で今までの疑問が氷解していくのを感じていた。
そして、8人の邪神の目が据わりいろりを何も言わず見続けているのにも気付いたが…見捨てた。
「イッチ…強く生きろよ…」
「へ…?一体どういう…」
「神父シャマぁ…子供は何人欲しいですか?
いえ…子供もお嫁さんも全部、ぜぇん部私がします♡
貴方の側には私が居ますので♡私が貴方の全てを受け止めますので♡」
「へ…?子供…お嫁さん…?ライザ君、一体何を…」
思わず後ずさろうとしたいろりをライザ達は抱き締める。
「逃げられませんよ神父サマぁ♡」
「折角増えて居ますので♡」
「ちゃぁんと8人分愛して戴けますよね♡」
「ふふふ、神父サマの身体…とっても逞しい…♡」
「蝙蝠の交尾は激しいですよ♡」
「神父サマもしっかりとお歌を歌って誘って下さいね♡」
「まぁ、歌わずともしっかりと鳴かせてしまうのですけど♡」
「さぁ…愛しあいましょう♡」
「あ、あはは……これは、もしかして……」
冷や汗を滝のように流しながら…いろりは一縷の望みをかけて恋の方を振り向くも…
「諦めな…俺は馬に蹴られたくないんでね。」
と、肩を竦めるだけであった。
「ラ、ライザ君…少し落ち着いて…」
「何故落ち着く必要があるのですか…?」
「神父サマ、今あの女の方を見ましたね…」
「全く…神父サマはこの世で一番格好いいんですから…」
「そんなに顔をお見せになっては要らぬ虫が寄ってしまいます…」
「ですから…私達がそんな気も沸かないくらいに…」
「どろどろに…」
「ぐちゃぐちゃに…」
「目一杯に愛して…」
「絞り取ってあげますね…?」
群がられ、服を剥ぎ取られていくいろりを見て合掌する恋。
「ちょっ!ど、どこを触って…!や、やめ…アッーー!!!」
「強く生きろよイッチ…骨は拾ってやらんでもねぇからな。」
そう言い残し、恋はとぼとぼと歩いて帰っていった。
1:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
職場の同僚に滅茶苦茶に好かれて夜も寝れへん…
誰か助けてくれぇ!!
2:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
おめでとう
3:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
おめでとう
4:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
おめでとう
5:ゆうべはお楽しみでしたね
おめでとう
6:妙だな…
おめでとう
7:ハーレム
めでたいなぁ
8:ハーレムスレイヤー
キェッ!キェーーー(猿叫)
9:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
おめでとう
10:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
おめでとう
………
……
…
996:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
おめでとう
997:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
1000ならイッチと同僚ちゃんは末永く爆発する
998:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
1000なら俺にもメスガキ敬語同僚が出来る
999:以下名無しに変わりまして転生者がお送りします
1000なら親コロニキに彼女が出来る
1000:ハーレムスレイヤー
お幸せにな
1001:微睡む神
このスレッドは1000を超えたからまた新しいスレッドを立ててね。
我が同胞とイッチよ…汝らに永久の幸福があらん事を。
設定集
多賀城恋
性別は女
全体的に出るとこが出過ぎているワガママボディのお姉様だがクラススキルのせいで他人と触れ合う事が出来ずずっと独り身である。
………実は、いろりはコード【鉄拳】により触れ合う事が出来たりする。
……………更に、実は元々男だったが女にされた設定で行こうかと最後まで悩んだがラインを超えると判断し没にした。
ちなみに、青年は男女共に使う形容である。
輪島いろり
生粋の無神論者
邪神形態のライザと初対面時にデケェ蝙蝠と信じて疑わない程度には神を信じていない。
このたび遂に美味しく召し上がられた。
ライザ/斬り
混沌の
この度無事にゴールインした。
ハーレムだろうがなんだろうが全てを一人で賄える逸材。
最近はどうにかして神父サマから襲われないかと誘惑中。
ロミィ/呑み
混沌の五柱の序列4位。
帰ってきたライザといろりの様子から全てを悟った。
色々複雑ではあったがガルガ君の性別問題が有耶無耶になったのでとりあえずヨシ!
ガルガ・ミット
帰ってきたいろりが干からびていたので死ぬほど心配した。
何故かライザがこちらをみて勝ち誇った笑みを浮かべていたが意味はわかっていない。
カワイイね。
ハーレムニキ
本名は
生粋のレズビアンである。
コードは【祝福】Classは
混沌の五柱
残りは
序列5位掻き
序列2位継ぎ接ぐ混沌のビスケル
序列1位微睡む混沌のアザトホート
の三柱である。
これにてメスガキ敬語シスターとのお話は終わりですが…
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まだおわらんよ!(ガルガとロミィ編)
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イイハナシダッタナー(終わり)
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それよりハーレムネキカワイイ
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メスガキ敬語シスターとは一体…うごごご