劇場版 僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第11話

side立希

一夜明けて、I・アイランドの中にある湖の側のテラスに、自分を含め、Aクラス全員集まっていた。そして目の間には美味しそうな肉、野菜が鉄板グリルの上で焼かれている。そして―

「さぁ!食べなさい!」

『いっただっきまーす!!』

オールマイトの合図で全員声をあげる。

 

「あー美味しー!!」

「うめぇ~!」

昨夜の事件で、今日予定されていたエキスポ一般公開は延期。そして自分達がシステム復旧の為に敵と戦ったことは公表しない事になった。自分達の将来の為とかで…で、その代わりにこうして戦闘の疲れを労う事と、イベント延期の代わりにバーベキューを皆で開催する事になった。

「HAHAHA!このバーベキューは私と―」

「―このダ・ヴィンチちゃんの奢りだからジャンジャン食べて行ってくれ!お腹いっぱい食べてくれると嬉しいかな?」

『誰ーーーーーー!?!?』

「立希君と立香ちゃんのヒーローコスチュームを提供したCDF社長!レオナルド・ダ・ヴィンチさ!改めまして、よろしく。」

「社長ってマジかよ!!」

「HAHAHA!!社長さんの粋な計らいだ!さぁ!食べなさい少年少女達!」

『ありがとうございまーす!』

「うんまー!」

飛ぶように鉄板から消えていく肉たち。そして飛ぶように鉄板に肉と野菜がジャンジャン置かれる…よく見たら中々の高級肉が串に刺さってる…

「通りで美味いわけだ……うめぇ……」

「立希よく食うな!!てか喰い過ぎじゃね!?」

電気君が自分の隣にある皿の山を指摘して来た。だってお腹空いてるし…

 

 

side立香

「うう~ん!美味しいね!梅雨ちゃん!」

「ええ、青空を見ながらだと余計美味しくなる気がするわね!」

「仲いいなぁ…」

私の近くで麗日さんと梅雨ちゃんがお互いに「あ~ん」と肉を楽しそうに食べさせ合っている。

「バーベキューなんて初めてですけど、中々いいものですわね!お肉もお野菜もとても美味しいですわ!」

「うん。そうだね。」

私もヤオモモに習って食べる。それはもう…食べ終えた皿と串が大量に積み重なる程…それもお互い同じぐらいの高さ。

「無限……」

「そんなに腹減ってたのか」

そんな私達を見て、驚いている常闇君と焦凍君。

「ええ、昨日ずいぶん脂質を使い果たしてしまいましたので補給しないと……あら、このラム肉イケますわ!」

「私も…昨日の魔力を補充しないと…というか今も消費してるから…あ、このソーセージ美味しい…」

私もヤオモモも美味しく食べる。

 

 

side三人称

バーベキューで盛り上がる中、峰田は嘆く

「―ちくしょ~両手いっぱいの肉祭りくらいやらせろよ~オイラの『美女でハーレム』の夢が無くなっちまったんだから!」

「仕方ないでしょ。無免許で戦ったこの公表するわけにいかないんだから」

耳郎は呆れた顔をする。

「いくら人救けのためといえ、真相を明かすわけには行かない!」

「でもまぁ…『ハーレム』ってならあそこに一人、なってる奴がいるぜ~」

「あ゛ぁ゛?」

上鳴が指さす方向を峰田は見る。そこには―

「はいマ・ス・ター♡あーん♪」

「あーん…これご褒美になってるの?」

「クフー♪当然ですぅ~良妻たるもの、殿方に『あ~ん』させるのは夢のシチュエーション!マスターといえど、今だけは対等に。一人の女性として、エスコートしてくださいますか?」

「……はいはい…戦いご苦労様です…」

「キター!ナデナデターイム!!あ、意外とコレええやん。鼻血でそ…」

立希に玉藻(水着) が料理を食べさせ、撫でられている。更に―

「セ・ン・パ~イ♪そ~んな『撫でポ』で魅了されちゃってる女狐なんかより私にも構ってくださ~い♪」

「んぐ!?BBちゃん!?」

BB(水着) も乱入。褐色かつ、ビキニで迫るため立希もタジタジ。今回の戦闘の労いとして、立希は『レオナルド・ダ・ヴィンチ』、『玉藻の前』、『BB』を召喚していたのだった。

「ふむ、ここは私も入った方が面白そうかな?」

更にニヤニヤしながらやってくるダ・ヴィンチ。

「いやダ・ヴィンチちゃん!?アンタ元男―「ぢぐじょ~~~~!!!あんなに頑張ったのに~~~!!」峰田君!?」

立希に美女三人(一人元男) が寄り添ってる所を見た峰田は号泣しながら走り去る―

 

 

side立香

「何やってんだか、あのバカ弟…」

肉を食べながら、立希の様子を遠くで眺め、ため息をつく。

「まぁまぁ、マスター。男とは、『英雄色を好む』と言うじゃないの♪」

「えぇ…アイツが英雄になるわけないじゃん…というか意味が違うでしょ…」

隣で優雅に紅茶を飲んでいるマリーちゃんにツッコむ。私も今回の戦いで頑張った『燕青』、『諸葛孔明』、『マリー・アントワネット』を召喚してバーベキューを振舞う。というか孔明先生スーツ姿で暑くない?

「藤丸さん?その女性は一体どなたですの?」

「なんか回りに薔薇咲いてね?」

「マリーちゃんの事?」

『マリーちゃん?』

「マリー・アントワネット」

「ヴィヴ・ラ・フランス♪」

『お姫様ー!?』

何か全員が叫ぶの久しぶりに見るなぁ…

「ハプスブルク家の系譜にあたるフランス王妃!!十八世紀、ルイ十六世の妃。儚き貴婦人。欧州世界の『高貴による支配』を象徴する存在ですわ!」

そして久しぶりに博識のヤオモモも見るなぁ…

「アレか!『パンが無いのであれば菓子を食べればいい』って言ってた…」

「そんな事私は言ってないわ。誰かが言ってそれを私が言った事になったのよ…」

「しかも実際は『ワインを飲むのにパンがないので、あの夫人の言葉に倣ってブリオッシュを御供にしたら意外に美味しかった』だし、全然違うよね」

「何かスゲー事聞いたぜオイ…」

「じゃあ夏なのにスーツ着てるあの男性は誰!?」

「フン……」

麗日ちゃんに指さされた孔明先生は無視して肉を食べている。

「先生だよ。諸葛孔明先生」

『三国志ーーー!!』

「三国時代に謳われた天才軍師!!お会いできて光栄ですわ!!」

驚き連発すぎない?

「じゃあ何か声が爆豪君に似てるお兄さんは!?」

「おやぁ、俺を知ってるかい?」

「燕青。」

『………誰?』

「あらら…「中国四大奇書「水滸伝」に登場する天巧星を背負いし男ですわ。架空の存在ですが中国拳法の流派のひとつ『燕青拳』の開祖と言われてます」おお~嬢ちゃん、詳しいねぇ~嬉しいこったぁ~」

「いやヤオモモ博識すぎ…マイナーでしょ最後の人…」

改めてヤオモモの博識の凄さを知った。

 

それから、事件の件は…デヴィットさんは自分がした事を全て話した。今は重症で入院し、治療中。治り次第、取り調べ始まるという。その間はずっとメリッサさんが看病してるとか…

「―ふぅ……疲れた…焦凍君もお疲れ様」

「ああ。立香もな…」

既に私と焦凍君はI・アイランドを出て、小型ジェット機に乗っている。他の皆も既に出て行ってるはずだ。

「…どんなスゴイ功績を持った人でも…簡単に悪に染まっちゃうんだね…」

「…ああ…けど俺達はヒーローになるには、こういった哀しい事件に遭う……それをどう解決するかは、ヒーローとして頑張らなきゃ行けねぇよな…」

「うん……ふぅ、あー止め止め!こんな悲しい気分は終わり!こうして無事に皆救けれたし、皆無事だった!」

「立香…」

「無事解決したからもう過去の事は振り返らない!それに、私達は過去より未来の方が大事でしょ!だって私達は…ヒーロー何だから!」

「……ふっ…そうだな」

 

 

二羽の鳥が空へと羽ばたく。輝く夕日の空へ―

 

未来へ―




次の劇場版も書きます。ゆっくりとお待ちください。
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