劇場版 僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第4話

side三人称

敵が来た時、事務所に真幌から電話が来たが、直ぐに通話が途絶える。その電話に出ていた爆豪と緑谷。爆豪は昨夜の悪戯の続きだと思い、真に受けずに対応。緑谷は直ぐに事務所から出て行く。それから少し時間が経過した時、麗日がスマホを見て気付く。

「あれ?携帯が圏外になっとる!」

その声で事務所にいたメンバーが自身のスマホを見て圏外だと知る。

「どうなってるんだ?」

各々首を傾げる。その時、爆豪はさっきの真幌からの電話を思い出す。

「(まさか…)」

爆豪が眉をひそめた時、バイクに乗った島民が切羽詰まった声で叫んで来た。

「大変だぁー!ヴィ、敵が出た!!」

「敵が!?」

全員がその島民に駆け寄る。

「商店街で暴れ回ってる!ヒーロー達が戦ってくれてるけど…!」

そして上空から常闇が戻ってくる。

「報告!海岸に敵が出現!」

「何だと…!?」

「浜辺にも敵出現!尾白達が防戦!応援を請う!」

「んだと!?」

「…!立香も危ないですわ!通信が途切れる前に『漁港』と言っておりましたわ!」

常闇、八百万の報告に皆驚く。そんな中、飯田は全員に指示をする。

「ここにいるもの四班に分け対応する!爆豪君、切島君、上鳴君は商店街へ敵を迎撃!八百万くん、耳郎くん、芦戸くんは商店街にいる島民の救助と避難を!轟君、砂糖君、瀬呂君、常闇君は俺と一緒に浜辺に!麗日くんと口田君は漁港に行き藤丸くんの援護を!」

皆の顔には非常事態への覚悟が浮かんでいた。

「雄英高校ヒーロー科1年A組!出動!」

『おう!』

その想いを胸に、全員が事務所を飛び出す。

 

商店街。迫りくるマミーの『木乃伊化』に操られる木乃伊化達相手に峰田、青山、葉隠、そして風魔が応戦し、じりじりと村役場の前まで後退させられていた。役場には多くの住民が避難しているため、これ以上は後ろへ行く事が出来ない。

「も、もう…お腹…限界…」

ここで腹痛に耐えながら『ネビルレーザー』を発射していた青山が崩れるように蹲る。

「オイラの頭皮も限界だぁ……!」

青山の隣で峰田も『もぎもぎ』をもぎり過ぎ、頭から血を流していた。そんな限界な二人に容赦なくミイラ達が襲い掛かる。

「峰田君!青山君!」

「させない!アタック!」

そこへ風魔が割り込むように青山と峰田の前へと乱入。鎖鎌でミイラ一体を切り落とし、更に―

「発破!」

苦無を地面に突き立て、ミイラが立っている場所を爆破し、撃退する。その隙に葉隠れは青山と峰田の元に向かう。

「ありがとう!忍者さん!「今の内に二人を中へ!」はい!」

「うぅ…すまねぇ…」

「メル…シィー…」

風魔の指示に葉隠は青山と峰田を担ぎ、役場の入り口前まで避難させる。マミーはゆっくり役場へと向かう。道中にある車、販売機などを『木乃伊化(ミイラ)』でミイラにしながら…大量にミイラが風魔を取り囲む

「この数相手に貴様一人で立ち向かうのか?」

「ふっ…この程度の相手、忍びとて苦ではない…そして誰が一人で立ち向かうと言った?」

「何―「はっはー!雑魚共が!よってたかってんじゃねぇえ!!」―!」

突如、数体のミイラが爆散。爆発の煙の中から現れたのは爆豪だった。

「オラ!烈怒頼雄斗!参上!」

「同じく、チャージズマ参上!」

更に、爆豪の後ろから、『硬化』した切島が襲い掛かるミイラを吹っ飛ばしながら、その近くでポインターを使ってのピンポイント『放電』でミイラを撃退する上鳴の二人が現れる。

「仲間か…!」

マミーは包帯を操りながら忌々しげに呟く。そして3人だけでなく、役場の後ろの道から八百万、耳郎、芦戸がやって来る。

「皆さん!」

「ヤオモモ!皆!」

「無事!?」

安堵する葉隠。耳郎達はぐったりした青山と峰田を支える。

「時間稼ぎ…貴様と戦いながらもこちらに来る足音が聞こえてた故…間に合ってよかった」

風魔は苦無を構えながらそう呟く

「この忍者っぽい人は誰だ!?」

「風魔小太郎。主殿―藤丸立希の指示の元、助太刀致す」

「立希が呼んだ人物か!そりゃ心強ぇ!」

「はっ!足引っ張んじゃねーぞ!!」

爆豪、上鳴、切島、風魔が動き、次々とミイラを撃退していく。

「さすが風魔一族であり、第五代目頭目。北条早雲の後継者氏綱に仕えた人物ですわ……っ!私達は島民の皆さんの避難と救援を!」

「うん!」

「わかった!」

その間に八百万、耳郎、葉隠が役場に避難した人達を誘導するために駆け出す。ミラーはそうはさせないと八百万達に大量のミイラを襲い掛かせようと操る。

「せいっ!させない!」

それを風魔が察知し、苦無を使った乱舞により、ミイラは斬り崩れる。

「『徹甲弾機関銃』!!」

その間にも次々とミイラを撃退する爆豪。その爆豪の背後からミイラが襲い掛かる。

「オラァ!!」

それを察知した切島は飛び蹴りで撃退

「そこだぁ!」

隙を伺っていたミラーが動く。爆豪を助けに動いた切島の腕に包帯を巻き付ける

「しまっ「何してんだぁ!」わり―」

引っ張られる切島。だが爆豪が『爆破』で引きちぎる切島は謝罪しようとした時、先程爆豪がちぎった包帯の先が爆豪の腕に素早く巻き付いたのを見た。

「ダッ…この……!」

「爆豪!」

包帯に巻き付かれ爆豪が持ち上げられる。引きはがそうと暴れる爆豪だが、包帯はすばやく巻き付く。

「この…くそ!どわぁ!!」

上鳴が『放電』で助けようとしたが、襲い掛かってきたミイラに邪魔され、避けるのが精いっぱいだった。

「なんだんだこりゃ…!」

マミーが見上げる前で、爆豪の全身に包帯が巻き付く。その光景をみた切島は冷や汗をかきながら言いこぼす。

「包帯に巻き付かれたものは拙者の意のままに動く。生物に効果は無いが、お前が身に付いている物質…プロテクターや衣服は拙者の想いのままとなる。」

「爆豪!」

「おわっ!」

完全に包帯が巻き付かれた爆豪はミイラとなり、マミーに操られ、切島と上鳴を襲いかかる。とっさに二人は避け、ミイラ爆豪の拳が地面を大きく抉る。

「っ!遅かったか!」

風魔もミイラ爆豪の前に現れる。先まで八百万たちの避難を妨害してくるミイラ達を迎撃していたのだった。爆豪が包帯に巻き込まれているところを視認し、助けに行こうにもミイラに妨害され、動く事が出来なかった。

「仲間同士で潰し合うがいい」

マミーはほくそ笑む。

 

 

side立希

浜辺にて自分、マルタさん、尾白君でキメラに対抗する。

「女の癖に…やるじゃねぇか!!」

「甘く見るなっての!!」

「(『幻想強化』してるのに互角!?)」

現在、マルタさんとキメラがお互い両拳をつかんで拮抗状態となる。自分はサポートでマルタさんを強化しているが…まるで戦況が変わらず、戦慄していた。

「そろそろ強化状態が解除される…っ「おおお!!」…尾白君!」

尾白君が腕と尾を使い、キメラへと接近する。

「ああ゛!?邪魔すんじゃねぇ!!」

「ぐっ!」

「きゃっ!」

キメラは力を込め、マルタさんを放り投げ、そのまま尾白君の方を向き、容赦ない力で弾き飛ばす。

「尾白君!マルタさん!」

「ガハ!」

「きぃ……たぁ!」

尾白君は砂浜に激しくバウンドし、不時着。自分はちょうどマルタさんが放り投げられた場所にいたため背中から受け止める。

「マルタさん大丈夫!?」

「ええ、問題無いわ…いいわ。ノッてきたわよ…っ!」

マルタさんは瞬時にスキル『天性の肉体(海)』で回復し、自分の前に立つ。まだまだ動けるマルタさんは不敵な笑みを浮かべながら拳を構える。

「藤丸!尾白を頼む!『オクトブロー』!!」

「障子君!?」

後ろから障子君が『複製腕』を大量に生やし、キメラに向かっていった。自分は直ぐに止めようと動いたが遅かった。

「そのなり、お前…」

「ガッ…」

キメラは障子君が攻撃を繰り出す前に、片手で顔をつかみ上げた

「…相当虐められた口だろ…両親を恨まれるなかったかぁ!?」

「う゛…ぐぐ……」

キメラの顔には怒りが浮かんでいた。そして障子君の顔をつかんでいる指に力を込めていた。マズイ!

「マルタさん!」

「鋭くいくのね!わかってるわ!!」

自分はマルタさんに指示を飛ばし、キメラに向かわせる。と、その時―

「おおおお!!せりゃあ!!」

キメラの後方から流れるような砂煙が舞い、近づいてくる。

「飯田君!」

『エンジン』を加速させた飯田君だった。そのスピードのまま、キメラの顔面に強烈な蹴りを浴びせる。

「ぐっ…」

不意打ちだったため、キメラは体勢を崩す。その隙に、飯田君は障子君を掻っ攫い後退。だがこれで終わりじゃない。タイミング良く、マルタさんがキメラの懐に入った。しかも飯田君の蹴りで体勢が崩れたため、隙が生まれる。

「スキル発動!!」

「こうしなくちゃ分からないようね…ハレルヤ!!」

ここ逃すわけにはいかない。自分は『水辺の聖女』を発動させ強化。マルタさんの拳はキメラを捕えた!

「ッ―!?」

ズドンという重低音が響く。入った!と自分は思った。

「まだ…終わらねえぞぉおおおお!!!!!」

「なっ!?」

キメラが吠えた。その余波でマルタさんが吹き飛び、自分は再度マルタさんを受け止める。

「鈍ってるわね……情けない……」

「マルタさん…お疲れ、今は休んで」

自分はマルタさんを退却させる。ビーチにいた人達の避難誘導の為、ここまでずっとキメラと近接戦闘させていた。回復させていたとはいえ、さっきの攻撃で終わりだ。魔力が消費され、疲労が一気に来る。

「立希!ここは俺らに任せろ!」

「尾白達を頼む!」

「!」

刹那、キメラの足元に『氷結』が放たれた。氷結の根元には手を翳した焦凍君、キメラを『テープ』で拘束しながら走ってくる瀬呂君が来た。

「今だ!常闇君!砂糖君!」

「行け!」

「おおおっ!『シュガーラッシュ』!!」

間髪入れず、飯田君の指示で上空から砂糖君を抱えた常闇君がキメラへと急降下。糖分接種で強化した砂糖君が雄叫びを上げながら向かっていく。

「図に乗るなぁ!!」

『なっ!?』

だがキメラは一気に『テープ』と『氷結』を引きちぎり、砕き、破壊する。そのまま向かってくる砂糖君に向けて拳を振るう。

「ぐっ―あああああ!!」

「砂糖君!!」

砂糖君は咄嗟に防御したが、吹っ飛ばされ、岩礁に直撃。

「砂糖く―っ」

「立希!無理するな!」

自分は駆け寄ろうとしたとき、膝を付いてしまう。魔力消費が激しく、体力低下をしてしまった。この感じは…風魔の魔力消費だ!商店街の方でもギリギリだったか…っ

「立希ちゃん、ここは下がりましょう。後は飯田ちゃん達が…」

「ごめん…皆…」

梅雨さんに肩を貸してもらい、下がる。悔しいけど、ここは飯田君達に任せて自分が出来る事―避難誘導をするしかない…

「おいおい…ガキばっかとはいえ、ヒーロー増えすぎだろ」

後退しているとき、キメラの声が聞こえ、自分は息を飲んだ

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