劇場版 僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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場面転換多くてすいません…


第5話

side三人称

「お姉ちゃん!ヒーローに敵の事知らせなきゃ!」

「携帯通じないんだから、しょうがないじゃない!」

敵を漁港近くの公園から見た真幌と活真は敵が来た事を連絡しようとしたが島にある電波塔が壊され、通話が途切れてしまう。そのため2人は避難する。真幌は弟の活真の安全を一番に考え、家へと帰る。その時だった。家が大きな音を立てながら崩壊。

「きゃああ!」

「うぁああ!」

爆風が2人を襲い、転んでしまう。それでも何とか起き上がり、目の前の状況を理解する。

「「家が…」」

一瞬にして無くなった我が家を見て呆然としていると、崩壊した家の中から人影が現れる。

「見つけたぞ。B型の細胞活性。」

「「っ!?」」

その人物はナイン。瞳を光らせ、“個性”『サーチ』を使い、ナインは活真を捉える。

「少年、君の“個性”を奪う」

そう言ってナインは真幌と活真にゆっくり近づく

「こ、来ないで!」

真幌は個性を使い『幻獣』をナインに見せるが、掻き消される。

「幻なのはわかっている」

「お姉ちゃん!」

「っ」

2人はもうダメだと思った時だった。

「「!?」」

「………!」

真幌と活真は浮遊感を持った。2人がハッと目を見開くと

「二人共!助けに来たよ!」

「デク!」

「デク兄ちゃん!」

ナインの前に出て、二人を掻っ攫ったのは緑谷だった。『フルカウル』で跳躍し、そのまま近くの森へと逃げ込む。

「早くここから離れて」

「う、うん!」

森へと着地した緑谷はそのまま真幌と活真を逃げる様に指示する。そして、その二人を追おうとしているナインの前に立ち、追跡させないように阻止する。

「―退け」

「退くわけないだろ!」

「―邪魔をするなら殺す」

「っ」

ナインが動き出す

 

 

side立香

漁港にて、私はスライスと対峙する。

「―はぁっ!!」

「そんな弱い突きでこの髪が斬れるとでもっ!!」

ワルキューレに憑依している私は白い槍を構え、突きを放つ。スライスは“個性”で髪を『鋭利』にし、私の持つ槍を完全に防ぐ。

「私だけ集中していいの?」

「―痛みは一瞬です」

「!ちぃ…!」

私とスライスの真上から蒼炎を纏った槍が降ってくる。流石の威力にスライスは私を後ろに押し、その勢いで後退して回避する。

「邪魔ね!食らいなさい!」

後退しながらもスライスは髪を『針』に変化させ飛ばしてくる。

「はぁ…」

しかし、その髪は先程上空から攻撃してきた槍の一振りで掻き消される。

「ありがとう。ブリュンヒルデ」

「ありがとうだなんて…マスター、優しくしないでください…優しくされると、私、困ってしまいます…」

私はランサー『ブリュンヒルデ』を召喚した。北欧の大神オーディンの娘、戦乙女ワルキューレの1人。巨大な槍を携え、鎧姿の紫水晶の瞳を持つ女戦士。

「厄介ね…貴女が呼んだその女性は…!!」

「来るよ!応戦!」

「ご命令を、マスター。私はあなたに従います」

私とブリュンヒルデは再度、スライスと対峙する。スライスは自身の髪を『刃物』にし、斬り掛かる。私はそれを数か所肌の表面を掠りつつ盾で防ぎ、槍で軌道を反らす。

「―はぁっ!」

「っ!?」

スライスの攻撃が終わると同時、私は槍と盾を振るい払い、背中の翼を展開。白く発光させる。似的な閃光弾。一瞬だけスライスの動きが止まった。そこに

「痛くしないようにしますから……できれば、じっとしててくださいね」

「くっ!!」

ブリュンヒルデが特攻し、槍を振るい、掌から蒼炎を放つ。スライスは仕込み武器で槍の軌道を反らし、降り注ぐ蒼炎を髪で防ぐ。スライスの髪がほんの数センチ、燃え短くなった。

「ちっ…髪を燃やすなんて…女の敵ね…」

「髪なんて、直ぐに伸びるんだから。ここで散髪していかない?」

軽く挑発しつつも槍を構える。スライスは忌々しげに私を睨んでくる。そして―

「…ここでやられたら計画に支障がでるわ…残念だけど勝負はお預けよ!!」

そう言ってスライスは逃げようと動いた。

「逃がすわけ…っ!!」

当然見過ごすわけにはいかない。直ぐに私は動いたが…一瞬スライスの方が早く、彼女が取り出し、地面に叩きつけたものから勢いよく煙が舞い広がる。

「(煙玉…っ!?) ケホッ!ブリュンヒルデ!」

「はい…」

ブリュンヒルデに槍を大きく振るってもらい、煙を消してもらう。しかし既にスライスの姿が無かった。

「(逃がした…けど彼女が言っていた計画って…?) お疲れ様。ブリュンヒルデ」

「えぇ…では―」

一旦ブリュンヒルデを退却させる。魔力消費で少しふらつきたけど、まだ動ける。取り敢えず状況が知りたい。でも連絡手段は絶たれ、通信が出来ない…事務所に一旦戻るべきか考えていた時

「立香ちゃん!無事!?」

「藤丸さん!」

「!麗日ちゃん…口田君…」

ようやく応援が来た…けど、ちょっと遅かった。

「敵は!?」

「逃げた…何か計画があって、この島に来たらしいよ…流石にその計画の内容は分からなかったけど…今の状況は?」

「僕達全員で対応中!ここ以外だと浜辺と商店街に敵がいて、島民たちを避難させてる!」

口田君に教えてもらい、整理する。

「なら…私達も動かないと…近くなら浜辺に行って避難の手伝いを…!」

「「!!」」

麗日ちゃんと口田君と話してると、突如として島の奥の方から、『デフォルメされた緑谷君のバルーン』が現れた。

 

 

side三人称

時を遡る。砂浜、漁港にて戦闘が激しくなっている頃、村役場近くでは、ミイラ化した爆豪が切島、上鳴、風魔に襲いかかっていた。爆豪の容赦ない攻撃に、3人は避けるので精いっぱいだ。

「やめろ!爆豪!」

切島が声をかけるが聞こえていないように爆豪は切島に襲い掛かる。

「くっ!危ない!」

爆豪の攻撃を風魔が苦無を使い、軌道を反らす。爆豪の腕は地面を抉る。

「うぉっ!助かりましたぁ!」

「完全に操られてる…どうするよ!」

「どうするってっ…」

困惑する上鳴と切島。その時、隙をついたマミーが切島、上鳴、風魔に包帯を巻きつける。

「しまった!」

「くそっ!」

「くっ…不覚…」

「選べ。ここまま拙者の傀儡となるか…仲間に倒されるか…それともこのミイラ達の餌食となるか…」

「「っ…」」

包帯で身動きが出来ない切島、上鳴、風魔の周囲にミイラ達が配置される。切島と上鳴が唇を噛み締めた時、風魔だけは笑っていた。マミーはその風魔を見て訝しげる

「何が可笑しい」

「ふっ…前に主が言っていた。敵の前で笑う時は…勝利を確信している時だと!」

刹那、包帯で拘束されいてた風魔が大木へと変化―変わり身の術だ。

「なっ―「では切り札を―」!」

マミーから少し離れた場所にて、風魔は印を結び、『宝具』を発動させる。そして現れるは大群の風魔の部下。風魔とその部下たちは特攻。マミーを中心に円を描く様に走り出す。

「―すなわちここは阿鼻叫喚。大炎熱地獄─『不滅の混沌旅団(イモータル・カオス・ブリゲイド)』!!」

「なっ!?」

「「うぉおお!?!?」」

炎の竜巻が発生。それにより切島と上鳴を拘束していた包帯は焼き千切れ、周囲にいたミイラ達は竜巻の起こす風で吹き飛ばされ、炎によって焼き尽くされる。

「ではここまで……皆様……主を、任せた……―」

ここで、魔力を使い切った風魔が消える。

「くっ…よくも拙者のミイラ達を…しかし厄介者は消えた」

炎の竜巻の中、マミーはミイラを使い、自身を守っていた。炎の竜巻が消えると自身を守っていたミイラは焼き消える。しかし風魔が消えた事をマミーは安堵した。

「―な・め・て・ん・じゃ……ねぇえええ!!!」

「!?…な、にぃ…!?」

その直後、ミイラ化した爆豪の右側が膨らみ、爆発。爆豪を繋いでいた包帯は焼き斬れていた。先ほどの『宝具』によって爆豪に巻き付いていた包帯は大半を焼き削り、尚且つ爆豪が自身の右腕の籠手を自ら爆破させ、拘束を解いた。これにマミーは動揺する。

「「爆豪!」」

「オラァアアア!!!」

「っ―」

距離を取ろうと後退するマミー。しかし爆豪は瞬時に『爆破』で距離を詰める。マミーは時間を稼ごうにもミイラの大半は風魔の『宝具』によって焼き尽くされ、何も出来なかった。

「このっ「たっぷり溜めておいたぜ。爆線マックスだ!!」」

向かってくる爆豪にマミーは装備していた刀を降り抜く。だが爆豪は寸前で急旋回し回避し、マミーの顔面をつかんで近くの建物の壁に激突させる。そして『爆破』の元になる汗を溜めた左腕の籠手のピンに指をかけ、引き抜く。

「死ねぇええ!!」

「―」

大爆発。壁が吹き飛び、大爆発を浴びたマミーは遠くで気絶する。炎で焼け落ちたミイラ達は元の自販機や車などに戻った。マミーを倒し、見下ろす爆豪に切島と上鳴が駆け寄る。

「おお!流石爆豪!」

「建物への被害も最小限かよ…」

敵一人をようやく鎮圧する事が出来た後、八百万と耳郎が来て、島民の避難を終えた事を知らせる。それを聞いた爆豪は速攻で飛び出す。

「どこ行くの、爆豪!?」

「救援は任せた!」

驚く耳郎にそう答え、更に『爆破』で加速する。

「残りの敵をブッ潰す!」

爆豪が飛び出した暫くした後、緑谷の姿を象ったバルーンが現れる。

 

 

side立香

突然、緑谷君の姿を象ったバルーンが現れた。私含め、麗日ちゃんと口田君も驚く。

「何…あれ…」

「デク…君?」

誰かの個性…?けどアレはピンチだという事が分かる。なぜなら、その緑谷君のバルーンは、血を流している姿だった…なら

「行くしかない!」

「ウチも行く!」

「僕も!」

私達は直ぐにバルーンが現れた所まで行く事にする。麗日ちゃんが自身と口田君を『無重力』で浮かし、軽量化。その二人を私は掴み、飛翔する。

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