劇場版 僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第8話

side三人称

「-目標に向かうぞ。王となる者に、小細工などいらない…」

目的の人物が城山にいる事がわかるナイン、キメラ、スライスは真っ直ぐ城山へと向かう。3人の行動を八百万が監視し、作戦ポイントに入ると直ぐに青山に指示を出す。

「『Can't stop twinkling. Super nova』!!プルスウルトラ☆!!」

太陽に負けないほど光輝く『ネビルレーザー』をナイン達に撃ち放つ。最大出力のレーザーをナインは『空気の壁』を展開し防ぐが、連射されたレーザーがキメラ、スライスを襲う。二人は飛びのき左右に別れる。その瞬間を八百万は逃さない。

「別れた!残りの脂質すべてを使ったコレが…私の最後の一撃ですわ!」

迷彩布で隠していた『創造』した二つの『大砲』で砲撃。着弾地点はスライス、キメラがいる地点だ。

「ふ…どこを狙っ……何!?」

スライスの方に飛んだ砲弾は直撃せず、地面に着弾。外したと一瞬鼻で笑ったスライスだったが、砲撃された地面が崩落。前もって芦戸が『酸』で崩れやすいように細工していた場所だった。スライスは崩落に飲み込まれ穴の中へと消えていく。

「ちっ…」

キメラもまた、砲撃とレーザーにより崖に追い込まれ崖下へとジャンプし、落ちていく。八百万と青山の役目は敵の分断。作戦通りいったのだった。

「…第一段階…終了…」

「も…もれちゃった…」

 

 

side立希

「(来た!)」

「(ここで倒すぞ)」

「(うん!)」

鍾乳洞にて、自分、常闇君、三奈は待ち伏せていた。そして崩落が起き、見れば予定通り、スライスが落ちてきた。崩落した岩で一瞬埋もれるが個性の『鋭利な髪』で切り飛ばし復活していた。

「分断したところで…」

「(今!)」

スライスが鍾乳洞を見渡してる隙に三奈が『酸』で頭上にあるつらら型の石を溶かし矢のように落下させる。

「っ!そこ!!」

スライスは反応し直ぐに回避。暗く足場の悪い場所のはずなのに軽々動き、『刃に変化した髪』で切り防ぐ。更には『酸』を放っていた三奈に気付いて仕込みナイフを投げ放つ

「しくった!」

「(行くぞ!)」

「(『投影:-)」

回避している三奈に追撃しようとするスライスの背後から自分、常闇君が不意打ちをする。

「(-ジャック・ザ・リッパー』!)」

―解体の時間だよ―

「(『深淵闇躯』!)」

自分は白髪、紅の瞳と化し、ボロボロのローブを身に纏い、腰に装備されたナイフを抜き振るい、常闇君は『黒影』を身に纏い、八百万さんが『創造』した『鍵爪』で攻撃する。

「っ!味な真似を…っ!」

それでもスライスは自分達に気付きバックステップで回避する。

「おしい!」

「芦戸、あとはまかせろ。ここは俺…いや俺達の世界だ。」

「ここで、貴女を解体します!」

自分はナイフを逆手で持ち直し、常闇君は身構える。

「…小癪ね」

スライスは怯まず、むしろサディスティックな愉悦な笑みを浮かばせる。毛先の刃が好戦的に逆立った

 

 

side立香

崖下。砲撃音が聞こえしばらく待つと、予定通りキメラが落ちてきた。

「(よし、八百万の作戦通りだな)」

「(こっちも予定通りいくぞ)」

「(うっし!)」

「(この後は水の中にいる梅雨ちゃんが動く…)」

焦凍君、飯田君、切島君、私は近くの茂みで身をひそめる。

「チッ…体よく分断されたか…」

こっちの目論見に気付いたようだけどもう遅い。滝つぼから『長い舌』がキメラの足元に伸び絡みつき水中へ引きずりこむ。

「うおっ―」

「ケロッ!」

「今だ!」

キメラが水中へ入ると、入れ替わるように梅雨ちゃんが地上へ上がる。そして飯田君の指示で焦凍君がキメラごと滝つぼを『氷結』で凍らせあっという間に飲み込む。

「よっし!」

「藤丸ちゃんの作戦通りね」

「プランAで終わればいいけど…」

切島君、梅雨ちゃんが喜ぶけど私は警戒する…それが正解だったのか、凍った水の中から衝撃音が響く。

「…いや、まだ終わってねぇ…っ!」

「来るぞ!」

焦凍君、飯田君の言う通り、氷にひびが入り砕け、キメラが飛び出し着地する。

「冷てーじゃねーかよおい」

「また会ったな」

キメラに焦凍君はそう言う。キメラは私らをみて鼻で笑う

「ハッ、やめとけ。今日の俺は本気だぜ?」

葉巻をくわえ火をつけながらそう言うキメラ。

「奇遇だね。私達も今日は本気だよ。『降霊:エウリュアレ』」

―私に堕とされる覚悟、あるんでしょうね?―

私はエウリュアレと憑依し、紫の髪、瞳と化し、薔薇の装飾のついた黒のカチューシャ、純白の簡易的なひらひらドレスを身に着け金の弓矢をつがえる。

「俺らだって違う」

切島君が腕を『硬化』し構え

「島民が避難した今、全力でお前を止める!」

飯田君は『レシプロターボ』でふくらはぎの『エンジン』を起動。

「お前を止める」

焦凍君は右腕に『氷』を纏いはじめる。

「(プランBね)」

『擬態』で周囲の背景に溶け込む梅雨ちゃんが小声で言う。

「10分でケリをつけるぞ!」

『了解!』

飯田君の気合のみなぎる声に私達は呼応する。するとキメラは体を変化させる。服を破りながら腕から翼のようなものを生やす。

「上等だ」

キメラはにやりと笑った。

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