劇場版 僕のヒーローアカデミア×Fate Grand Order   作:小野屋陽一

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第3話

side立希

自分と緑谷君はメリッサさんにI・エキスポ内を案内してもらっている。今は最新のヒーローアイテムを展示しているパビリオンに入り、見学をしていた。

「―すごすぎる!」

「ここにあるのはほとんどパパが発明した特許を元に作られてるの!」

「へぇ、すごいですね。」

展示物を使った体験コーナーを緑谷君と自分は体験し、十二分に楽しむ。

「ここにあるアイテムひとつひとつが、世界中のヒーロー達の活躍を手助けするの」

「お父さんのこと尊敬してるんですね」

「パパのような科学者になるのが夢だから」

「…僕もオールマイトのようになるためにもっと努力しなくちゃ……」

そんな会話をしていた時だった。

「楽しそうやね、デク君、藤丸君」

「うお!?」

「う、麗日さん!?どうしてここに?」

聞きなれた声に呼ばれ、振り向くと麗日さんがいた。ただいつもの笑顔とは違う、どこか平坦な笑顔だ。

「楽しそうやね」

「「(二回言った…) 「コホン」!」」

「あ、八百万さん」

「とっても楽しそうでしたわ」

「緑谷、聞いちゃった」

「恐るべし…耳郎さんの『イヤホンジャック』…」

更に八百万さん、耳郎さんも現れた。何故か3人の視線は何かやましい事がないか詮索するような視線だった。取り敢えず何かしらの誤解を解くため、3人にメリッサさんを紹介しつつ、カフェでお茶する事にした。

「ふぅ…何とかなった」

「そ、そうだね…」

少しぐったりする自分と緑谷君。なんやかんやでメリッサさんと仲良くなった女子3人。そして休憩していると

「お待たせしました。」

「え!?電気君!?」

「オイラもいるぜ!」

「峰田君!?」

ウエイター姿の電気君と峰田君が現れ、自分と緑谷君は驚く。話を聞くとエキスポの間だけバイトを募集していたらしく、応募してここに来たとの事。

「休み時間にエキスポ見学できるし、給料もらえるし、来場したかわいい女の子と素敵な出会いがあるかもしれないしな!」

相変わらずのぶれない峰田君だ。そして…

「(おい立希!あんな美女とどこで知り合ったんだよ!紹介してくれ!)」

「(いや無理だよ…)」

電気君もだ…

「彼らも雄英生?」

「そうです!」

「ヒーロー志望です!」

メリッサさんに話かけられた電気君と峰田君はカッコ付ける

「何、油を売っているんだ!!バイトを引き受けた以上、労働に励みたまえー!!」

「「ギャアアア!!!」」

「い、飯田君!?」

そこに飯田君が登場。『エンジン』を使って猛ダッシュで峰田君と電気君に迫った。

「来てたん?」

「家はヒーロー一家だからね。I・エキスポから招待状をいただいたんだ。来たのは俺一人だが…」

「飯田さんもですの?私も父がI・エキスポのスポンサー企業の株を持っているものですから、招待状を頂きましたの。」

「で、ヤオモモの招待状が二枚余ってたから、厳選な抽選の結果…」

「ウチらが一緒に行くことになったわけなんよ!」

ブイと笑顔で耳郎さんと麗日さんが報告してくる。

「…そういや藤丸弟がいるなら藤丸姉もいるのか?」

「そういえば立香ちゃん抽選にいなかったね」

と、皆が自分を見てくる

「実家がこのI・エキスポに一枚噛んでたから、自分はペアチケットで社長と一緒に来た…で、姉も来るよ。というかもういる時間だし、別の方法で来てるから。」

「では藤丸さんも夜のパーティーに参加するのですね!でもどうやってここへ…」

「…まぁ後で必ず分かるから。」

そんな時、遠くから爆発音が響いた。

『!!』

衝撃が来た方向を振り向くと、そこにはアトラクションがあり、大きな煙が舞っていた…

 

 

side立香

「―じゃあ行ってくる」

「うん。頑張って!」

爆発音がした所に行くと、そこは『ヴィラン・アタック』というアトラクションだった。それは敵を模したロボットを“個性”を使って次々と倒し、タイムを競うアトラクションだった。何となく面白そうだなと思い、焦凍君に「参加してみたら?」と提案したら乗ってくれた。私は直ぐに会場の観客席に座り、彼が来るまで待っていると…

『さぁさぁ!次のチャレンジャーは!!』

「うっしゃあ!行くぜぇ!!」

「え!?切島君?」

クラスメイトがI・エキスポにいて、しかも参加してる事に驚いた。切島君は体を『硬化』し、ロボットを殴り壊していく。

「オラァアアア!!」

最後の敵に、盛大な大振りの拳を当て、土煙が舞った。

『クリアタイム、33秒!第8位です!』

「切島君!?」

「!!」

更に私が座ってる席の近くから緑谷君が出てきて尚驚く。緑谷君以外に飯田君、麗日ちゃん、ヤオモモ、耳郎ちゃん、立希、あと知らない金髪の女性が現れる。

『さぁ次なるチャレンジャーは!?』

「デク君!あれ!」

「か、かっちゃん!?」

麗日ちゃんの指さしで会場のスタート地点を見ると、クラスメイトの爆豪君がいた。

「死ねぇ!!」

スタート直後“個性”の『爆破』で縦横無尽に動き、圧倒的速さでロボットを撃破した

『これはすごーい!クリアタイム、15秒!トップです!』

「ふん…「あれ?あそこにいるの緑谷じゃね?」…あ?」

「あはは…」

ここで切島君と爆豪君が緑谷君達に気付く。すると爆豪君は『爆破』で吹っ飛んで来て、険しい顔で緑谷君に吠える。

「何でここにいるんだぁ!?」

「切島さん達もエキスポへ招待受けたんですの?」

「いや、招待されたのは雄英体育祭で優勝した爆豪。俺はその付き添い。何?皆でアレ挑戦すんの?」

それから、強制的に緑谷君が挑戦。記録は16秒と二位という結果だった。相変わらずの身体能力…そして…

「(来た!)」

突如として会場内に『氷結』が現れる。『氷結』はフィールドごとロボットを覆う。そう、スタート地点にいたのは白い息を小さく吐き出す焦凍君がいた。

『ひゃー!すごい!すごーい!』

「(ひゃー!カッコイイー!)」

MCとほぼ同じ感情になった。

『記録は…14秒!現在トップです!!』

遂にトップが現れ、観客席は盛り上がる。私も焦凍君に拍手を送る。

「………(フ」

「!?」

一瞬…私の方を見て…笑った…?気のせい?

「てめぇ!この半分野郎!」

「爆豪」

「いきなり出てきて俺スゲーアピールか、コラ!「緑谷達も来てんのか」無視すんな!大体なんでテメーがここにいんだよ!」

「招待を受けた。親父の代理…立香を誘って来た」

『え!?』

「(やべ…ここは姿を隠し―) 「立香ちゃんいたー!」 見つかった……」

「やっほー姉。」

「藤丸クンもいたのか!」

立希、飯田君は私見て普通に接してくる。問題は…

「え…え!?」

「藤丸もしかして…」

「藤丸さん…!」

「ちゃ、ちゃうねん!」

麗日ちゃん、耳郎ちゃん、ヤオモモから暖かい眼差しが来る。ちがう、決してそういう事じゃない…っ!

「彼女が立希のお姉さんなの?」

「…ええ、そうです。藤丸立香です……どちら様?」

「メリッサ・シールドです!貴方の弟さん達を案内してたの!よろしくね!」

「はい…「立香ちゃん轟君と来たの!?」待って下さい。別にそういう事ではないのです」

「でも轟から誘われたんでしょ?」

「いや…まぁ…そうなんだけど……そうじゃないの!」

「ではどういう事ですの?私、気になりますわ!」

女子メンバーからの眼力が強い…男子側も何か爆豪君絡みで騒がしい……

「雄英高校の生徒さんって楽しい人ばかりなのね♪」

メリッサさんが何か言ってたけど今は女子メンバーを落ち着かせるのに必死で聞こえなかった…

 

 

side三人称

エキスポのメイン通りから外れた埠頭にある倉庫。顔に傷のある男の部下たちが船舶で運ばれてきた荷物を受け取る。それを確認した傷の男が携帯の向こうの相手に仕事を一つ終えた事を報告した時、ある情報が伝えられる。

「―何?オールマイトが……狼狽えるな。それはこちらで対応する。」

そう言って電話を切り、傷の男は呟く…

「……この島にオールマイトが……」

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