FAIRY TAIL〜Reverse Of Demon〜 作:暁桃源郷
てか、普通に地の文が難しい。
騒ぎが落ち着いてきて先程までとは別の騒々しさがギルドを包んでいた。
ルーシィはミラジェーンに
そんな中やはり気になるのはあの少年のことだった。
「どうかしたの?」
「え?」
「考え事?」
皿を洗っていたミラジェーンが笑顔を崩さずに首を傾げてルーシィに質問する。
それでもなお皿を洗い続けている。
ルーシィは離すべきか少し迷ったが意を決したようにミラジェーンに顔を向ける。
「そのレイ・・・さんの事で」
「レイ?」
「はい。レイさんって何時から
まずは初歩的な質問。
レイが加入した時期だ。
入った時期が分かれば何かを絞り込めるかもしれない。
その何かはルーシィにも分からないがおそらく女の勘と言うやつである。
「えっと、
「17年前!?そんなに!?」
と言うことは自分と遊んだときは既にギルドに入ってたのか、と思いつつ情報を頭の片隅に留める。
「じゃ、じゃあレイさんの魔法ってなに?」
「それは・・・私にも分からないの。ごめんなさい」
申し訳無さそうな顔をするミラジェーン。
慌てて訂正しようとしてよく考え直す。
はたしてミラジェーンですら分からない彼の魔法とは何なのだろうか?
そもそも知っている者は居るのだろうか?
「・・・・・・」
ルーシィはしばらく沈黙して考える。
もし仮に誰も知らないんだとしたらそれは本当に偶然なのか?
もし偶然でないのならレイが意図的に隠していると言うことだ。
そう頭の中でも推理している時だった。
「父ちゃんまだ帰ってこないの?」
今にも泣きそうな弱々しい声が聞こえてきた。
見てみるとそこに居たのは声通りの今にも泣きそうな子供だった。
ハコベ山・・・・。
夏季でも吹雪が吹雪く超が何個もつく程ヤバい山(レイ談)。
ウワサでは生きている洞窟なども存在しているらしい。
しかし、そんな一般人では到底来れないような所だからこそ溶けない氷などの希少なものも存在する。
もちろん、凶悪なモンスターもまた然り。
だからこそ、そんな物を求めたり、モンスターを退治して欲しい者が魔導士ギルドに依頼するのだ。
「溶けない氷は何処でしょう!」
そんな山の中で一人叫ぶ変態がひとり。
周りから見たら只の頭が可笑しな変態だが昼間からずっと歩き回り挙げ句夜になり吹雪まで吹雪いている。
頭が可笑しくならない方が土台無理な話だろう。
「腹減った。眠い。クソ、何でこうも見つからねぇんだ?後行ってないしのは・・・・・」
そう呟いて今は吹雪で見えないが晴れていた時に確認したバルカンの住みかとなっている。
バルカンとは先程も述べた凶悪なモンスターで猿のような見た目であり、魔導士の間ではエロザルで通る程の女好き。
だが凶悪なモンスターであることに代わりは無く、気を緩めなくても命の危険がある程でなめて掛かると命を落とすのは必至。
しかもバルカンは基本群れで居るため一匹でもヤバいのに何体もなると更にヤバい。
だから現在進行形で叫んでいる少年はバルカンの住みかだけには近づかなかった。
しかし、残る場所がそこしかないため行くしかない。
仕方がない。
これも仕事、ひいては明日を生きる為のお金の為だ。
そんなことを考えながら腰に差した木刀の位置を調節して一歩一歩吹雪いて視界が悪く、当然雪が積もって歩きにくい雪原を歩いていく。
(・・・・・・・そういやぁ、『マカオ』の奴バルカンの討伐にここに来てんだよな。もう一週間だが・・・)
見つけたら様子見て大丈夫そうならほっとこう。
ヤバそうなら助けよう。
そう思いながら更に進む。
ザク、ザク、と鳴る度に足が重くなる。
出来れば戦いたくない。
別に相手をぶっ飛ばすのが嫌いな訳じゃ無く痛いのが嫌いなだけなのだ。
それがレイ・ヴァーミリオンと言う魔導士なのだ。
「『キャーっ!助けてーェ!』と、申しております」
「待ァァァァてェェェェェェェェ!!!!!」
「あ?何だ?」
レイにとって聞き覚えのない声と、聞き覚えのある声が背後から聞こえてきた。
何事!?と思いながら振り向くとルーシィが入った振り子時計を担ぐバルカンが走ってきた。
急いで右に避けようとするが雪が深いせいで中々避けられない。
「うぇ!?ちょ!来るな来るな!ギャァァァァァァァァァァ!!!!!」
もうダメだと思い身を屈めて目を瞑る。
ぶつかるまであと数秒だ。
もう少しだ。
まだ来ないのか?
・・・・・・てか、遅すぎない?
レイはそっと目を開けて勢いよく頭を出す。
すると見事ジャストヒット。
少年の頭は見事桃色髪の少年の股間にクリーンヒットしたのだ。
「ナツー!」
「ナツ!?ハッピー!?何でここに!?」
「あい!ちっとも帰ってこないマカオを探しに来たんです!」
悶絶するナツの代わりにハッピーが手を上げて説明する。
ハッピーの説明が終わったあたりでナツはワナワナと立ち上がりレイの胸ぐらを掴む。
「何すんだテメェぇぇぇぇぇ!!!!」
「知るかァァァァァァ!!!!いきなり現れやがって!」
負けじとレイがナツの胸ぐらをつかむ。
こうなればもうギルド内での喧嘩の再来だ。
「もう!喧嘩してる場合じゃないよ!このままじゃルーシィがバルカンのお嫁さんに・・・・!!!」
ハッピーの言葉にレイとナツがルーシィとバルカンの夫婦生活を思い浮かべる。
朝はバルカンの身支度をルーシィが手伝い、昼は子供たちのお世話。
晩には家族団らんのバナナディナー。
「普通に幸せそうじゃね?」
レイの言葉にナツはウンウンと頷く。
しかしレイはだが、と話を切り替える。
「両親に紹介なしなんて許しません!ルーシィが許してもね、お父さんは許しませんよ!」
「ヤロウにマカオの居場所は聞き出さなきゃなんねぇんだ」
お互いが顔を見合わせて頷きあう。
互いが互いを知っているからだろうか。
今まで共に戦ったことは無い二人だが何故か不安には思わない。
ハッピーはそう思った。
「決着は・・・・」
「仕事が終わってギルドに帰ってからだ!」
「いよぉし!燃えてきた!」
ナツが炎を纏う握った右手を勢いよく左手で包み込む。
二人はまた、勢いよく走り出した。
「走りづらッ!」
「ハッピー飛んでくれ!」
「二人は重くて無理です」
積雪に足を取られながら・・・・・・。
書くのだ!
とりあえず書いてみる!