FAIRY TAIL〜Reverse Of Demon〜   作:暁桃源郷

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さて、主人公の魔法を何にするか決めました。


チーム?なにそれ?美味しいの?

「あ?ナツ達とルーシィがチームを組んだ?へぇ・・・」

 

今は昼時。

レイは妖精の尻尾(フェアリーテイル)のギルドのカウンターでジュースを飲みながら何時も踊っているビジターの踊りを見ながらミラジェーンと何気ない話をしている。

チームとは簡単にいうと仲のいいメンバーで作るグループで難しいクエストなども達成できるようになる。

 

「エバルー屋敷の一冊二十万J(ジュエル)ねぇ・・・」

 

そう呟くとミラジェーンの笑みが少し困った笑みに変わる。

それに気づいたレイがミラジェーンをいぶかしみながら見ているとミラジェーンは元の笑顔に戻りてレイの持っていたコップにジュースを追加する。

 

「その依頼の報酬がね、二百万J (ジュエル)にはねあがったの」

 

驚きのあまりレイが口に含んだジュースをふく。

そのジュースがミラジェーンの顔にかかり辺りが騒然とする。

肩を震わせるミラジェーン。

その姿に身体を縮込ませるレイ。

レイに殴りかかろうとして皆に止められるエルフマン。

 

「・・・・・・・レイ」

「・・・・・・・はい」

「少し・・・・頼まれてくれる?」

「・・・・・・・はい」

 

 

マグノリアのとある商店街。

ミラジェーンにジュースをぶっかけた少年はメモ用紙とカバンを持って商店街を見渡しながら歩いていた。

 

「いや、確かに俺ミラにジュースぶっかけたけどあんな怒ることねぇのに。でもやっぱあれだな。ミラがあんなになってから怒った時の笑顔がより怖くなったと言いますか・・・。昔の怒った時の笑顔の方がまだ可愛げがあったな・・・」

 

レイは昔の不良娘だったミラジェーンの怒った時の笑顔を思い浮かべながら今のミラジェーンの怒った時の笑顔を比べてみる。

明らかに別人。

あの不良娘がどうしたらあんなギルドの看板娘になるのか。

やはり、彼女の妹の死が大きな要因なのだろう。

 

「はぁ・・・。アホらし。俺がどうこう考えてどうにかなるわけねぇか」

 

溜め息をついて再びメモを見る。

書かれているのはギルドの料理に使う材料や皆が壊した椅子や机の発注。

明らかに今持っている鞄では間に合わない。

 

「・・・・・・わざとだな。ミラの奴」

 

レイは項垂れてぶつくさとミラジェーンの文句を言う。

しかし悪いのはすべてレイ自身であり文句を言った所で意味があるわけでもない。

自分にも妹が居たらもっと別な感情を持てたのだろうか?

そんなことを考えながら曲がり角を曲がった時だった。

ドンッ!と腹になにかがぶつかりレイは腹を抑えながらぶつかってきた。

しばらくするとだいぶ痛みが収まりぶつかってきた何かを見る。

そこにあった・・・いや、居たのは青髪の少女。

 

「す、すいません!私、この街は初めてで!」

 

その時レイに衝撃が走った。

目の前の少女に保護欲のようななにかを抱いたのだ。

 

「お、俺の・・・」

「?」

「俺の妹になってください!」

「えぇ!?」

 

 

 

数分後・・・・・

 

「いやー、申し訳ない。何か初めてあった気がしなくてね」

「い、いえ・・・。大丈夫です」

 

マグノリアのとあるカフェ。

夏なのに頬に赤い紅葉を付けた少年と頬を膨らませた少女が飲み物を飲みながらお互いの顔を見合わせていた。

しかし実際何処かであったような気がする。

何なら自分が兄でしばらく一緒に暮らしてたような気がする。

そんな考えの中ストローでジュースを飲みながら目の前の少女を見る。

 

「そう言えば名乗り忘れてたな。俺はレイ。妖精の尻尾(フェアリーテイル)の魔導士だ」

ウェンディ・マーベルです。化猫の宿(ケットシェルター)の魔導士です」

化猫の宿(ケットシェルター)?聞いたことねぇが・・・・。ウェンディはどんな魔法を使うんだ?」

「は、はい!私はサポート系の魔法を・・・。レイさんはどんな魔法を?」

「・・・・・・・使えねぇんだ、魔法」

 

店の前を歩く人々を見ながらレイがウェンディの質問にポツリとつぶやいた。

ウェンディも悪いことを聞いてしまったと思い「ごめんなさい」と謝るが言われなれているのか少年はケロッとして「大丈夫大丈夫」とウェンディを落ち着かせる。

 

「・・・・・・魔力自体がねぇわけじゃねぇんだ。ただ、どんな魔法も使えないくらい俺の持つ魔力が微弱なのさ」

 

だから、と付け加え腰に携えた木刀をウェンディの前に置く。

 

「何時もコイツ一本・・・ってわけでもねぇが生身で戦ってる」

 

ギルドメンバーなら採集クエストばかり行く彼が一体何と戦うのか疑問な所だが目の前の少女はそんなことを知らない。

むしろ生身で魔導士と渡り合えるのだと勘違いして「すごい」と自然と零れた。

 

「そう言えばウェンディはマグノリアに何しに?」

「マスターに頼まれてある人に伝言を伝えに来たんです」

「ある人って?」

「それが・・・・」

 

ウェンディが眼の前を向き真っ直ぐ指を指す。

レイは身体を捻り後ろを振り向く。

しかしあるのは誰も座っていない椅子。

もう一度ウェンディを見るがやはり前を指している。

つまりは・・・・・。

 

「お、俺ェ!?」

「はい。どうしてマスターがレイさんを知っているのかは分かりませんけど・・・」

「・・・・・・・で、その伝言ってのは?」

「はい。『光と闇が分かつとき零が一になる』だそうです」

「なんだそりゃ?」

 

光と闇、零と一なにかの対比であろうか?

さっぱり検討も付かない。

そもそも化猫の宿(ケットシェルター)のマスターは何故自分を知っている?

疑問はどんどん湧いてくる。

そんなことはいざ知らず今しがた店員のお姉さんが運んできたスイーツを美味しそうに食べているウェンディ。

 

「・・・・・ま、気にしても無駄だなこりゃ」

 

それに、目の前の少女の幸せそうな顔を見ているとどうでも良くなってくる。

レイもスイーツを口に含む。

普通に美味しい。

『アイツ』の言うことも分かる気がする、とレイは今仕事に行っている自分の家の居候少女の顔を思い浮かべる。

特に仲がいいわけでもないしそういう仲でもない少女。

 

 

 

「では、私はこれで」

「おう。元気でな」

 

ウェンディがペコッと小さくお辞儀をする。

レイが手をヒラヒラと振りながらギルドに戻っていく。

地獄が待ち構えているとも知らずに・・・・。




答えは魔法が使えない!
あとウェンディ出したかったから出しました。
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