スパークドールズがライダー世界に流れ着いたら (チラシの裏ver) 作:Mak
原作:仮面ライダー
タグ:オリ主 クロスオーバー オリジナル仮面ライダー ウルトラマン ウルトラシリーズ スパークドールズ ギャンゴ
そんな人形が版権というなのユニバースを超え、全く違う宇宙、仮面ライダーが実在する世界に流れ着いてしまったことから始まるお話である。
学校ではとある噂で持ち切りだった。
まことしやかにその存在が囁かれている仮面を付けたヒーロー、仮面ライダーの噂である。
彼らは基本人前に現れることはなく、時偶に週刊誌や個人SNSなどでその姿が確認されるとたちまちに話題となる。
この世界にとって彼らの存在は現実の、リアルのヒーローとして人々に受け入れられていた。
今日も生徒が持ってきたライダーの近影 をスクープした雑誌を囲うように集まるクラスの集団、それを横目に一人の男子、オタク君は興味なさげにスマホを操作していた。
彼が読んでいたのは特撮愛好家たちがあつまり編集に編集を重ねて知識を蓄積していったネットページ、特撮Wikiのであった。
別世界では特撮作品のビッグタイトルの一つとして君臨する仮面ライダーが実在するこの世界においても特撮作品というものは存在し、空想上のヒーローという存在は人々に感動を与えていたのだ。
そんな作り物のヒーローだけじゃなくてリアルのヒーローもみようぜ、と誘うクラスメイトたち。
オタク君も仮面ライダーのカッコよさは認めているが、彼にはもっと好きな物があった。
それは、怪獣である。
彼は怪獣、特にウルトラシリーズに登場するバラエティー豊かな怪獣たちが好きだったのだ。
そう、この世界は仮面ライダーが実在し、ウルトラシリーズは架空の存在、お茶の間を楽しませる娯楽番組として存在する世界である。
ある日、彼は学校からの帰り道で昼間にも関わらず点滅する何かが空から降ってくるところを目撃する。
もしかするとUFOかもしれない!
年甲斐もなく宇宙からの来訪者の存在も怪獣と同等に好きだった彼はその落下地点へと向かう。
しかしUFOなどは何処にもなく、代わりに2体の怪獣の人形を発見する。
一つは定番ソフビとしてもお馴染み、ウルトラセブン、第3話「湖のひみつ」に登場した宇宙怪獣エレキング、もう一つは大きな口とその横に飛び出すアンテナのような大きな耳、細長い体にはまるでトーテムポールのようなエキセントリックな色で彩られたその怪獣は初代ウルトラマン、第11話「宇宙から来た暴れん坊」で登場した脳波怪獣ギャンゴの人形であった。
なぜこんなところにギャンゴとエレキングのソフビが、疑問に思うオタク君だったが怪獣好きとしてそのまま放置する訳にもいかず、いつごろから放置されているのかは不明だが新品のように綺麗なため彼はそのソフビを持って帰ることにしたのだ。
だが、そんな彼を阻む者たちがいた。
その人形を渡してもらおうか。
そう叫ぶのは全身緑色の甲冑、左手には大きなはさみを持つサソリのような怪人、毒サソリ男が髑髏を模した全身タイツの男たちを引き連れて現れたのだ。
政府による情報統制や、ライダーの活躍しか報じず、肝心の仮面ライダーは誰と戦っているのかを報じないマスコミ各社の報道姿勢により、怪人の存在はあまり世間には知られておらず、かく言うオタク君もその一人であった。
彼がライダーのもう一人の主人公ともいえる怪人に興味がない理由の一つである。
突然の怪人の来襲に腰を抜かすオタク君。怯える彼に怪人の魔の手が迫ろうとしたその時、遠くから明らかに人には扱え切れない大馬力のエンジン音な空を轟かせながら現れたのは仮面ライダー、しかも伝説と名高いライダー1号が駆けつけたのだ。
猛スピードでオタク君と怪人の間を走り抜けるサイクロン号、ライダーはすれ違い様にバイクから飛び降りると毒サソリ男をライダーパンチでオタク君から距離を離すことに成功する。
君、大丈夫か? オタク君の安否を確認するライダー。
栄光の1号に声を掛けられたことに興奮する間もなく、彼は1号の言葉に素直に従い、近くの芝に身を隠す。
それを見届けると1号は怪人たちへと立ち向かう。
1号の戦闘能力は噂に違わぬものであった。
彼はあっとういう間に戦闘員を片付け、毒サソリ男すらも寄せ付けず、必殺のライダーキックが炸裂した。
1号の必殺技を受け大ダメージを受けた毒サソリ男。
しかし、怪人もただやられる訳では無かった。
毒サソリ男は何処からともなく怪獣の人形を取り出す。
なんだ、あの怪獣は?
それ以前に傍から見れば怪人がおもちゃの人形を取り出したようにしか見えないことへのツッコミではなく、怪獣オタクを自負する彼でも見たことの無い怪獣に対して反応するオタク君。
それとは逆に1号は驚愕していた。
すぐさま駆け出し、怪人の目論見を阻止しようとする、が、それはあと一歩のところで叶わなかった。
毒サソリ男が人形を自身のベルトにかざすと周辺に暴風が巻き起こる。
それに巻き込まれ吹き飛ばされそうになったオタク君を1号が間一髪救出した。
2人して毒サソリ男のいた場所を見る。
煙が晴れ、そこに立っていたのは最早毒サソリ男とは言えない存在であった。
毒サソリ男…! まさか怪獣の力を取り込んだのか。あの時のように!
そうだ。この世界には貴様一人…光の巨人の助けもなく、改造人間と怪獣の力を併せ持つこのオレ、毒サソリガドラス男に勝てるかな…仮面ライダー!!
毒サソリガドラス男が吠えると同時にライダーに肉薄する。
迎え撃つ1号、しかし怪獣の力をも手に入れた怪人の猛攻の前に防戦を余儀なくされる。
ライダーが危ない!
しかし力の無い自分に何が出来る…ふと彼は鞄を開けギャンゴの人形を取り出す。
怪人が狙っているということはただの人形ではないはず…!
そう信じ彼はギャンゴの人形に語り掛けるように願う。
ギャンゴよ! お前がもし本物のギャンゴなら、俺の願いを聞いてくれ! ライダーを、仮面ライダーを助けてくれ! お前の正体が願いを叶える緑色の石なら俺の願いを叶えて見せろ!
ギャンゴの人形が光り輝くと大型のベルトに変形しオタク君に巻き付く。するとより一層光は強くなった。
何だあれは!
突然の光に気を取られる毒サソリガドラス男、その隙をつき首に巻き付いた怪人の尻尾から脱出に成功するライダー。
光が収まるとそこにはギャンゴをそのまま人型にしたような仮面を付けた男、仮面ライダーギャンゴが居た。
その人形を寄越せ! と迫りくる怪人、訳も分からず破れかぶれで手を突き出すと怪人が吹き飛ぶ。
ギャンゴの持つ象を1000頭持ち上げることの出来る腕力により、たとえラッキーパンチでも怪人にはその腕力は脅威であった。
舐めるな!
ライダーどころかウルトラマンたちですら苦戦する怪獣特有の武器、長くしなやかな尻尾がギャンゴを襲う。
ギャンゴは辛うじてそれを避けることに成功する。
しかし、怪獣オタクである彼は怪獣の尻尾攻撃の厄介さを熟知しており、近接先頭は不利であることを理解していた。
だが彼が変身したギャンゴには遠距離攻撃はなく、尻尾も極端に短いためどうすれば悩んでいた。
そんな彼の脳裏に、もう一つの人形の存在が浮かぶ。
1号さん! すこしだけ時間を稼いでくださいと頼むギャンゴ。
大ダメージにより膝をついていた1号ではあったが彼のお願いに答えるべく最後の気力を絞り毒サソリガドラス男へと立ち向かう。
その間、ギャンゴは彼のカバンからもう一体の人形、エレキングの人形を取り出し、ベルト中へと入れた。
音楽が鳴り響き、人形を読み取ったベルトから高らかにエレキングの名前が叫ばれるとギャンゴの姿がエレキングを人型にした姿へと変化。
彼の右手に備え付けられたエレキングの尻尾を模したムチが毒サソリガドラス男の体に巻き付け強力な電気が怪人を苦しめる。
電流攻撃により体の自由が聞かなくなる怪人、その隙を逃す仮面ライダー達ではなかった。
ギャンゴの姿に戻った仮面ライダーギャンゴと仮面ライダー1号による誰もが知る技、ダブルライダーキックが炸裂し、怪人、毒サソリガドラス男は爆発した。
爆発後にはガドラスの人形だけが残されていた。
変身が解除され、高揚感から醒めたオタク君は三体の人形を手に疑問を持つ、そんな彼の疑問に答えたのは1号であった。
それはスパークドールズ。
別宇宙の存在である怪獣たちが人形になった物だ。
ホンモノのスパークドールズと並行世界には本物のウルトラマンがいることを知るオタク君。
驚きを隠せない彼に1号は彼に仮面ライダーになることを提案。
じつは、まだこの世界には本物のスパークドールズが流れ着いており、敵はそのちからを悪用しようとしていることを知る。
オタク君はそれを許諾、提案しときながら何故承諾してくれたのかを聞くと彼はこう答えた。
僕は怪獣が好きなんです。確かに彼らは作劇上では敵役ですが悪ではありません。
彼らはウルトラマン以上に主人公で、ヒーローでもあるんです。
そんな怪獣たちを、悪のために利用なんて許せません!
こうして、彼は仮面ライダーの称号を受けた。
目には目を歯には歯を、数多くのライダーがそうであったように、同じ力には同じ力で対抗するしかない。
怪獣を利用する敵には怪獣の力でもって制する。
ここに、ギャンゴとそのほかの怪獣たちの力を使い戦うヒーロー、仮面ライダーギャンゴが登場した!
思いつきネタです。
いつかブラッシュアップして投稿し直すかもしれません。