ギャル&パンツァー/ガールズ&パンツァー   作:ミハイル・シュパーギン

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おはようございます、こんにちは、こんばんは。
そしてページを開いてくれた全ての方、有難う御座います。

これからガルパン二次創作小説を投稿していきたいと思います。

ツッコミどころ、ストーリーとしての破綻等があるかもしれませんが、そこはどうぞ広い心でお付き合い願いたいのでございます。




第1話 戦車道仮承認
チャプター1 フロンティア学園


 洋上を進むクラシカルな見た目の巨大な船。

 全長5.5kmになるこの船は、フロンティア学園と呼ばれる高校のプラットフォーム、即ち学園艦になっていた。

 当初は「開拓高校」という名前だったが、戦後にフロンティア学園に改名した経緯を持つ。

 戦艦三笠が属していた敷島型戦艦をモチーフとした船で、100年以上の歴史を持つ古参艦だが、何度も近代化改修を重ねた事で、パッと見ではモチーフの敷島型戦艦とは思えぬ姿に変貌している。

 神奈川県横須賀市を母港とし、同県の飛び地とされ、人口は2万人程度だ。

 この学園艦の校舎、1年6組から物語は始まる。

 

 

 

 20XX年8月31日

 

 時計の針は12時をちょっと過ぎたところである。

 

「あー終わったぁ」

 

 1年6組の教室の中で、塚野スズネは大きく伸びをした。

 今しがた、孤独の緊急特別追試を終えたばかりで、担当教諭が彼女の答案用紙を回収して教室を退室したところだった。

 

「にしてもどうすっかなぁ…」

 

 塚野は椅子の上で反り返りながら、けばけばしい化粧で覆われた顔を少ししかめた。「またノイジーに殺されちゃうよぉ…」 

 天井を眺めながら数秒間考えたが、何も良い考えは浮かんでこない。

 

「…ま、いっか」

 

 塚野はそう呟くと、体に反動をつけて立ち上がった。 

 鞄を手に取り、自分も教室の扉をスライドさせて出て行き…

 

 またすぐに戻って来た。

 

「あっぶね」

 

 塚野はエアコンの操作パネルに歩み寄ると、きちんと停止ボタンを押し、それから照明のスイッチも切ると、今度こそ教室を後にした。

 

 

 

 教室を出た塚野が向かったのは食堂だった。

 昼食の時間なので、中はおにぎりや丼やカレーライスや麺類を注文する学生でごった返している。

 

「おーい、ノイジー!」

「だからノイジーやめろよ」

 

 塚野を待っていた2人組のうちの片方が言った。

 ノイジーこと野島カエデもまた、塚野と同じギャルだが、けばけばしい化粧の塚野と違い、こちらは目立つ化粧はしていない。

 

「まあいいじゃん別に」

「それで、追試どうだったの?」

 

 もう片方の土橋アンナが聞いた。

 土橋の方はギャルでは無く、いわゆるごく普通の生徒だが、塚野と野島とは友達でよく一緒に行動している。 

 土橋が質問してから30秒も経たない内に野島が塚野の胸ぐらを掴んだ。

 

「…おいてめえ、あれだけ教えたのに、ふざけんなよ…!」

 

 塚野が前年度の成績不振から留年が決定した後、野島が勉強を教えてくれる事になったのだ。

 因みにこの頃から口やかましく小言をくれるようになったので、ノイジーと呼ぶようになったのである。

 

 しかし塚野は悪びれずに肩をすくめた。

 

「いやぁ、分かんないもんは分かんないしさぁ。も~お手上げ」

「あ?」

 

 野島が塚野の胸ぐらを掴む手に力を込めた時、土橋が周りを気にしながら間に入った。

 

「えっと、カエデちゃん。周り見てるし、ね?」

 

 野島は「けっ」と舌打ちして塚野を放したが、険しい目つきは塚野に据えられたままだ。

 

「…で、どうすんだよ?それ駄目だったらマジで終わりだぜ」

「まぁまぁ、何とかなるって」

 

 楽観的な答えをする塚野に、野島の鼻息がまた荒くなり始めた。

 

 と、そこへ連絡のチャイムが鳴り響いた。

 

「1年6組の塚野スズネさん、1年6組の塚野スズネさん。至急生徒会室まで来て下さい」

 

 

 

続く

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