バナージ・リンクスの受難【完結】 作:PureFighter00
「ギレン伯父様ー機械貸してー」
「まず、彼氏の紹介から頼めるかな?」
「……バ、バナージ・リンクスです……この度はどうも……」
別に威圧している訳では無いのだが、ギレンが仕立ての良い背広を着てスッと立つと普通の人間は気圧される。ドズルに隠れて目立たないがギレンも身長190cmの長身であり、大体の人間はあの顔に見下ろされる方になるのだ。見上げる方は下からアオリで見る事になる。
「ガンプラバトルを始めると聞いた。経験はあるのかね?」
「小中学校の頃に少し」
「楽しめたかね?」
「余り勝てませんでした……安いHGの素組だったもので……」
「ふふっ、素組か」
「ダメですか?」
「素組を理由にしてはダメだな。シャア課長を呼べ。ザク付きでな」
「弘法筆を選ばずという。ゲームの腕が上がれば素組だなんだという話など些細な事……トレーニングしたまえ!」
バッと白布を取り除くと、ガンプラバトルシステムの上にミニ四駆のコースが組んであった。
「伯父様? 今日はミニ四駆じゃなくて……」
「先ずは射撃の練習だよ。ガンプラでフィールドに入ってミニ四駆を撃ってみるといい」
「社長、お呼びですか」
「この少年に赤い彗星を見せてやってくれ。ミネバの良い人だ」
「君が噂の……。シャア・アズナブルだ。課長をやらせてもらっている」
「ハマーンさんの旦那様よ☆」
「ほぅ、妻をご存知で?」
「はい、ヤマダ電機のPC売り場でバイトの際に……」
「ははっ、今度ヘルシオを買う時にはお邪魔させてもらうよ。さて、ガンプラバトルか……懐かしいな……」
「恥をかかせんでくれよ」(ミニ四駆投下準備中。尚ギレン自ら組んだ模様)
見たことが有れば分かるが、コースを走るミニ四駆はメチャクチャ速い。
「直線を狙う!」
複雑に曲がりくねった所で狙っても当たりはしない。シャア課長が操るのは素組のザクIIであるが、スラスターに加えてコースを蹴る力を利用しミニ四駆に肉薄する!
「ちぃっ! ブラックモーターか!」
「簡単に撃たれてはつまらんからな(ククッ)」
「だが特別回避をする訳でも無い!」
3点バーストで叩き込まれたザクマシンガンがミニ四駆の後部バンパーに命中するが、スピードに弾の威力を削がれて破壊には至らない。
「
「社長も人が悪い……次は行かせてもらう!」
コースに着陸して真正面からミニ四駆を狙う!
「轢かれちゃうわ!」
「あのスピードじゃあ!」
「当たらなければどうという事はない!」
右前輪に斉射! ザクマシンガンがカーボン製のバンパーを揺らし、コースアウト!
「肉抜きが災いしましたな……」
腹を見せてザクを追い越すミニ四駆の電池内蔵部、肉抜きにより電池が丸見えの箇所をザクマシンガンが貫くと、流石に金属なので破壊は出来ないが、電池がズレてモーターが停止する!
「流石だ課長。赤い彗星は錆び付いてはいないようだな」
「ハマーンという潤滑油に甘えさせてもらっております」
「……すごい……」
「あれ、トランザムより速くない?」
ぶっちゃけガンプラバトルで縦横に走るミニ四駆狙い撃てたら、大抵の機体には当てられると思います。
「回避は後回しだ。今のゲート処理も完了していないバナージ君のザクでは荷が重かろう。先ずは着実に動体目標を狙える練習から始めようか。シャア課長はこちらへ」
「はっ!」
なお、全く当たらない模様。ギレンチューンもあるが、あの狭いフィールドでミニ四駆ギュンギュンしてるの撃ち抜くのはアムロ並みの反応速度無いと無理や……(1週間程度で当てられる様にはなった模様)
修正 ヘルシア→ヘルシオ 検索確認重要!