とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。 作:SUN'S
₩月÷日
早朝、私は兵藤さん達と同じようにエクスカリバーを探して町を徘徊している。ただ、こんな時間に歩き回ったことは少なく、ほんのちょっとだけ物陰が怖かったりするのだ。
ちらりと右の裏路地を見ればエクソシストがいる。ちらりと上を見れば屋根にエクソシストがいる。ちらりと前を向けばマンホールに入るエクソシストがいる。どこを見てもエクソシストばかりだ。
ねえ、この町って本当にグレモリーさんの管轄なのかしら?とミルたんに聞けば「うん、悪魔さんはそう言ってたにょ!」と答えてくれる。
そうね、そうよね。こうも神父さんが多いと頭が混乱しちゃって、私は正常なはずよ。にしても、相変わらずミルたんのコスプレは完成度高いわね。
今度で良いからミシンの使い方と衣装の作り方をレクチャーしてほしい。そうミルたんに言うと可愛らしくウィンクしてオッケーしてくれた。
ふふん、持つべきものは友ってやつね。
₩月<日
昨晩、私とミルたんはエクスカリバーらしきものを振り回しているエクソシストを捕まえた。確かアルジェントさんと一緒にいたフリード・セルゼンという男の子だ。
とりあえず、ミルたんの魔法少女講座を受けさせ、この世に必要なのは愛情だとせんの、教え込んだ。ミルたんは満足げにセルゼンさんを裏路地に返し、私はエクスカリバーを拾った。
みんなにミルたんのおかげで見つかったとエクスカリバーを手渡したところ、グレモリーさん達に「あなたたちは人間なんだから無茶をしないで」と心配させてしまった。
今後は気を付けよう。
そう反省していると真っ黒な翼が生えた男の人と神父っぽいオッサンが現れた。なるほど、あの人が木場さんを苦しめた元凶か…。
私は基本的に殴ったりとかするのは嫌いだし、わりと寛容なつもりだけど。人の命をゴミみたいに使い捨てるやつは絶対に許さない。
₩月+日
はあ、本当に最悪だ。
みんなの前で、よりにもよって子供の前で怒るなんて大人失格だ。
しょんぼりとしながら堕天使のコカビエルの言っていた「その腕、まさか聖剣を内包しているのか!?」という言葉の意味を考える。
私の腕はエクスカリバー。
どう考えても
紫藤さんやゼノヴィアさんの尊敬の眼差しが痛いほど突き刺さり、木場さんの視線が腕に注がれるのがハッキリと分かった。
どうにかしないといけないのに、私はグレモリーさんたちと一緒に学校へ来ている。コカビエルって堕天使が私との戦いを要求してきたせいだ。
もう、やってやれの精神だ。
私はコカビエルをぶっ飛ばして、木場さんが望むなら片腕を差し出そう。ああ、でも、片腕だと仕事に支障を来すかもしれない。