とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。   作:SUN'S

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第11話

∨月∪日

 

先日のエクスカリバー事件を解決して、平穏な日々を取り戻せたと思ったのに、まさかゼノヴィアさんが追放されるとは思わなかった。

 

いや、確かに神様がいないのはビックリしたよ?それで追放されるのは可笑しいと思うのよ。そして、なぜに私のところにやって来たのか。

 

その理由を問えばグレモリーさんのところで悪魔になってしまおうかと考えたけど。私というエクスカリバーその物のような人の近くにいれば生きる意味が分かるかもしれないとやって来たそうだ。

 

そこまで大それた存在じゃないのよ?と諭そうかと思ったけど。ゼノヴィアさん、かなり精神的にキツい状態なのは丸わかりだ。

 

ああ、もう、仕方ないわね。

 

ゼノヴィアさん、今から貴女の立場は私の養子ってことになるわ。みっちりと日本語は叩き込んで、兵藤さんたちと一緒の学校に通ってもらう。

 

それと悪いことはしちゃ絶対にダメよ。

 

∨月Ы日

 

私の家に押し掛けてきた塔城さんたちを掻い潜り、グレモリーさんにゼノヴィアさんのことを頼む。明らかに一般常識が欠けてるけど、彼女は優しい女の子だからフォローをお願い。

 

あとゼノヴィアさんは悪魔に誘うのはやめてね?彼女が自分で見極めて、しっかりと選んでほしいと私は思ってるわ。

 

そう彼女に伝えると「えぇ、わかったわ。私はゼノヴィアを勧誘したりしない。ただしオカルト研究部の部員にしてもいいかしら?」と言われ、私の隣にいるゼノヴィアさんを見る。

 

ほんの少しだけ考えて、何度か唸ったかと思えば「私は好きな時間に帰ってもいいだろうか?」と条件付きを提案していた。

 

なにか用事でもあるの?とグレモリーさんが問いかけると気恥ずかしそうに「少しばかり母親というものを長く味わいたい」と呟き、私の萌えメーターがMAX振り切って天元突破しちゃった。

 

はぁーっ、うちの子が可愛すぎる。

 

∨月∥日

 

おかしい、私は一般人のはずだ。

 

それなのにグレモリーさんサイドの偉い人と会わなくちゃいけないんだ。ゼノヴィアさんサイドも会わ聞いたけど、そっちとはハッキリと言えば会いたくない。

 

私がなにをしたって言うんだ。

 

確かに偉そうな堕天使を倒したり、よく原理は分からないけど。アニメや漫画、ゲームに出てくる必殺技やアイテムを使えるわよ?

 

それでも天使や魔王と関わるほどすごいものじゃないでしょう?とゼノヴィアさんに言えば「赤龍帝、若手の悪魔、その他にも沢山の関係者にヘンテコな力をつけさせているじゃないか」と言われた。

 

う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ、そんなこと聞きたくなかった。もうゼノヴィアさんにもヘンテコなことが起こるように願ってやる。

 

せいぜい恐れ戦くがいいわよ。

 

あ、あれ?可笑しいな。

 

なんかスペリオルカイザーがいる。えと、あーっ、ゼノヴィアさんに何でも良いので素敵で素晴らしい加護を授けてください。

 

ふふん、これでいいはずだ。

 

わあ、本物の黄金の騎士だ。

 


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