とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。   作:SUN'S

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第13話

⊆月※日

 

ようやく動かせるようになった利き腕を揺らし、軽く手を握ったりする。やっぱり、すこし握力が落ちてるけど、さほど問題じゃない。

 

よし、さっそくゼノヴィアさんに家庭の味ってやつを教えてあげようじゃないか。私の料理は一味も二味も違うわよとフライパンを構える。

 

私の言葉に「おおっ!それは楽しみだ」と笑みをこぼすゼノヴィアさんが可愛い。もう、結婚できなくてもゼノヴィアさんがいればいいや、なんてことを考えてしまうほど可愛い。

 

ゼノヴィアさんに学校のことを聞けば兵藤さんの友達は面白い変態だと教えてくれた。うーん、ゼノヴィアさんは純粋だから変態に関わってほしくないけど、彼女が笑ってくれるなら私は黙って見守ろう。

 

さあ、たっぷりと食べないな。

 

⊆月%日

 

早朝、ゼノヴィアさんを起こす。

 

お弁当を作っていると伝えて、彼女の跳ねまくった寝癖を直し、モソモソと朝ごはんを食べるゼノヴィアさんを写メる。

 

よし、これで今日もがんばれる。

 

そう言えばグレモリーさんが生徒会に会ってほしいって言っていたような気がする。なにかゼノヴィアさんが悪さを、いや私のかわいいゼノヴィアさんに限って悪さするとは思えない。

 

うーん、うーん、どうしようか。最近は有給を使いきれって言われてるけど、一ヶ月くらい休んでしまおうか?なんて思う。

 

よし、そうと決まれば明日にでも学校へ行こう。ふふ、ゼノヴィアさんの驚いた顔を見るのもありね。私の完璧な変装と声帯変換があれば気付かれまい。

 

誰のコスプレしようかなぁ?

 

いっそのことゼノヴィアさんの姿を真似ようか?それもせれで面白くていいかもしれない。うん、そうしよう、それでいこう。

 

⊆月《日

 

うむむっ、どうしてなんだ。

 

私の真庭忍法"骨肉細工"は完璧なのに髪の毛の長さと胸のボリュームが違う。あと若干の小皺、いや、そんなものはない。

 

これは、ただの引き釣った肉だ。…その例えだと私が贅肉まみれみたいだな。よし、生徒会室に着くまでにべつの何かに例えよう。

 

そんなことを考えながら廊下を歩いているとアルジェントさんを見かけ、塔城さんと木場さんを見かけ、未だに話せていない姫島朱乃とグレモリーさん、それと兵藤さんが詰め寄ってきた。

 

まさか、一瞬でバレちゃったか。

 

私の変装のどこが可笑しかったのかしら。そう塔城さんに聞けば「…においで…」と言われ、誰なのか直ぐに分かるほど臭いのかと泣きそうになった。

 

それでもゼノヴィアさんは気付いておらず、ずっと首を傾げながら私を見ている。とりあえず、こう、ここの関節と筋肉を動かせば元通りよ。

 

あとでゼノヴィアさんの授業も見に行くから宜しくね。そう伝えたらアルジェントさんと兵藤さんに慌てたように話し掛けている。

 

そういうところも可愛くて素敵だ。

 

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