とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。 作:SUN'S
イッセー、小猫、祐斗、彼らはオカルト研究部のお得意様の二人であるお姉さんとミルたんを巻き込んでエクスカリバーを破壊しようと考えていた。
その過程でイッセーたちは最高位の堕天使コカビエルと出会ってしまい、私達は仕方なく傍観を止めて教会のエクソシストと共同戦線を組んだ。
おそらくコカビエルの狙いは魔王の血縁であり、人界の土地を間借りして仕切っている私かソーナ・シトリーの命を奪うことだ。朱乃とアーシアは部室でお兄様へ取り次ぎの連絡を送っているけれど。
オカルト研究部と生徒会の二つの組織が総出で何重にも結界を展開している。しかし、古の堕天使からすれば紙も同然だろうと話し合った上で、結界の維持は生徒会に任せて私達は魔王様を呼ぶために時間を稼ぐこと。
こっちは悪魔が六人に人間の助っ人は三人だけという穴だらけのチームだ。私は結婚したばかりなのにとペンダントを開け、ガチガチに固まっている新郎姿のライザー・フェニックスの写真を見る。
「コカビエル、私達が貴方を止めるわ!!」
ビシッとコカビエルに指差す。
高位の堕天使は総じて自己顕示欲が強いと聞いたことがある。予め考えておいた陣形となり、イッセーが牽制としてドラゴンショットを放ち、朱乃が雷撃をイッセーの魔力弾に纏わせる。
「この程度の砲撃で倒せると思っているのか?」
そのままイッセーの魔力を打ち消そうと手を翳したところを狙う。すでに駆け出している祐斗と小猫、それとお姉さん達に合図を送る。
「小猫!祐斗!」
「…王虎…」
「不動剣翼"比翼刃"っ!」
私は呼び掛けとともに祐斗たちは飛び上がり、ミルなんが二人をコカビエルのところまで投げ飛ばし、お姉さんがゼノヴィアを放り投げる。確かに一撃一撃は質量で負けるかもしれない。
「それでも左右前後真上からの同時攻撃に対応するのは難しいでしょう!!」
「天剣武陣斬っ!」
「轟獣撃っ!」
「デュランダルっ!」
祐斗が出せる最高速度の斬撃はコカビエルを切り裂き、小猫の放った闘気がコカビエルを吹き飛ばす。私の後ろでアーシアと朱乃の治癒を受けながら限界以上に倍加するイッセーに赤龍帝からの贈り物で魔力を底上げしてもらう。
そして、これはお姉さんが教えてくれた大魔王の使ったとされる究極の必殺技。それを私に合わせて更なる改良を重ねた破壊の権化になった。
「
私の叫び声を合図にコカビエルを取り囲んでいた数百を越える魔法陣が直線を穿つ滅びの魔力を止まることなく放たれる。
かなり殺りすぎてると思うけれども最高位の堕天使が相手なのだから仕方ない。イッセー、そんな近くで「怒らせないようにしよう」なんて言っても意味ないわよ?
「本当に倒せると思っていたのか」
私がコカビエルから目を離した。
それが敗因だ。
ぎゅっと目を瞑っているのに一向に衝撃が来ない。うっすらと目を開けるとお姉さんがコカビエルの片腕を切り落とし、私たちを守るように立っている。
やめて、逃げて、ただの人間の貴女じゃ勝てないと叫びたいのに声が出ない。ゆっくりとコカビエルに歩み寄るお姉さんが小さな声で、本当に聞こえるか聞こえないか分からない。
そんな小さな声で「聖剣具現、我が腕は聖剣なり」と呟いた。ねえ、いまのは、どういう意味で、あの人は教会の人間だったの?
「
その一撃は神聖な強さを持ち、コカビエルの生み出した光を飲み込みながら彼を切り裂き、何事も祐斗へ歩み寄り、一切の躊躇なく左腕を捨てた。