とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。 作:SUN'S
◯月♯日
ふふん、私は最高にハッピーだ。
今なら三大勢力の和平条約の人間代表にだってなれるような気がするけど、私にはゼノヴィアさんとミルたんがいるので危ないことはしない。
そういえばゼノヴィアさんがバニシング・ドラゴンには気を付けるように言ってたけど、もしかして兵藤さんみたいな変態なのだろうか?
いや、兵藤さんはアルジェントさん一筋の熱血漢みたいになってるし、べつの意味で警戒しろってことなのかしら。それに私をドラゴンが狙ってくる理由も分からない。
兵藤さんへの挨拶と私のことを聞いたらしいけど、そんな特徴的なところ私にあるだろうか?なんて思いながら歩いていると銀髪の男の子がいた。
ずいぶんと派手な服着てるわね。
あんな堂々と『どらごん』って書かれた文字ティーを着こなすなんて相当の手練れに違いない。私じゃなかったら変人扱いで見逃しているわね。
◯月>日
私の警戒心の無さをグレモリーさんに怒られ、ゼノヴィアさんや塔城さんに心配されてしまった。もっと警戒しておけば良かったと反省し、心配してくれてありがとうと伝える。
なんか真っ赤になってる。はっ、これがニコポってやつなのか?と塔城さんに聞けば「…違います…」と呆れられた。
むう、それじゃあ、なにがあったんだ。
ヴラウディさんも教室だけでなく部室にも来れるようになったけど、私か塔城さんの隣を離れようとしない。一応、私の用意した魔眼殺しのメガネは着けているけれど。
ひょっとして塔城さんのことを?なんて考えたりしながら並んでケーキを食べる二人を見る。ふふん、今の私は恋人がいるから嫉妬したりしないわよ。
むしろ二人を応援するつもりでいるわ。
◯月?日
私は兵藤さんと一緒に姫島さん家の神社にいる。なんでも天界勢力、ゼノヴィアさんとアルジェントさんを追放した勢力のトップが来るそうだ。
わりと話すことの無さに困りながら姫島さんに話しかけ、私が呼ばれた理由をそれとなく聞き出そうと試みるも知らないらしい。
まあ、確かに誰に聞かれているかも分からないから仕方ないと言えば仕方ないのだろうか。ひとりで納得していると無駄に光りながら男の人が現れた。
こういう派手な演出をリアルで見ると萎えるわねと思いながら兵藤さんに竜殺しの剣を譲渡しようとする天使にドン引きした。
いくら天使とはいえど突然すぎるし、明らかに賄賂としか思えない。兵藤さんも姫島さんも苦笑いを浮かべて、私を見ているじゃない。
とりあえず、貰っておこう。あとで私がグレモリーさんに渡しておくよとジェスチャーを送る。私へと視線を移した天使と向き合う。
なんだか難しい話を始めたかと思えば単純な人員不足を補うために天界に加わり、私の技術やアイテムを貰いたいということだった。
丁重にお断りしておいた。