とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。   作:SUN'S

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第24話(ギャスパー・ヴラディ)

僕の新しい段ボールはすごく快適だ。

 

お姉さんの宝物の一つ。それも世紀の大怪盗と歌われたアルセーヌ・ルパンのコレクションを借りて、段ボールの中は1LDKぐらいになっている。

 

その宝物の名前は胸いっぱいの愛をというものらしく、魔法のランプっぽい見た目をしている。流石のアザゼル先生も知らなかったそうで、よく僕にコレクションを見せてくれと言ってきます。

 

でも、そんなことしたら僕の段ボールが狭くなっちゃいます。べつに狭くてもいいけど、いつでも使える一人部屋は手放したくないです。

 

「小猫ちゃん、どうかしたの?」

 

「…別に…」

 

なんだか元気のない小猫ちゃん。リアス部長と一緒に冥界へ帰るのは何度も経験しているのに、どうして今年は元気を無くすのか。

 

たぶん、お姉さんに会えないからだ。小猫ちゃんのお得意様で、僕のセイクリッド・ギアを抑制するメガネを用意してくれた優しい女の人だ。

 

三大勢力と禍の団、他神話の勢力もお姉さんの稀有な力を狙っている。なにより僕に時間拳と呼ばれる時その物を教えて、無駄なパワーの発散方法まで考えてくれたんだ。

 

それほどお姉さんは僕たちにとって大きな存在で、イッセー先輩やアーシア先輩もユート先輩もお姉さんに感謝している。ただ、どうしてか朱乃先輩だけがお姉さんと話したがらない。

 

それが、とても不思議だ。

 

 

〈オカルト研究部〉

 

今日の授業参観は恥ずかしかった。確かに僕は引きこもりで女装するのは好きだけど、お姉さんのいるところで発表なんて無理すぎるよ。

 

リアス部長の幼馴染みで親友のソーナ会長は魔法少女のコスプレをしたセラフォルー・レヴィアタンさまとミルたんに絶叫し、サジ先輩に手厚く真摯に介抱されていた。

 

たぶん、あれが身内ってバレたら僕は二度とお外には出ない。そして、ゼノヴィア先輩のところは特にすごかったテレビ局のカメラマンが持ってそうなカメラを持ったお姉さん、その隣の魔法少女ミルたんと普通に会話しているのだ。

 

イッセー先輩とユート先輩は他人のふり、アーシア先輩と小猫ちゃんは困惑し、リアス部長は呆れて、朱乃先輩はニコニコと、魔王様や堕天使の総督に大天使さまがいるのに平然とするお姉さんとミルたんはすごい。

 

僕はあんなところに一秒も居たくない。それなのに小猫ちゃんは動かず、僕の段ボールを抱えたままカメラで撮影されている。

 

やめてよ!はずかしいよ!と段ボールの中で訴えているのに「うるさいですよ、ギャーくん」と段ボールを揺らされ、もう無理だと段ボールから顔を出す。

 

えと、あ、あはは、すぐ戻りますね。

 

なんか、すごく死にたくなってきたし。

 

僕みたいな吸血鬼って、どうやったら死ぬのかな。あとでお姉さんかリアス部長に聞いてみよ。ああ、ホントに恥ずかしいぃぃ!!!

 

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