とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。 作:SUN'S
第25話
₩月*日
早朝、グレモリーさんたちを見送る。アルジェントさんと挨拶を交わすゼノヴィアさんを見守りつつ、やたらと話しかけてくるアザゼルを睨む。
こちとら人妻(仮)ですが?元カレだからって調子に乗ってると怒りますよ?と伝えたら「相も変わらず我の強ぇやつだな、おまえは」と言われた。
それが私の美徳だ。
私を守るように前に立ってアザゼルを見下ろすミルたんにキュンとする。ふふん、どうよ、どうですか。私の旦那さまは優しいだろう。
予め互いに照らし合わせていた時間に来ず、知らない女の人たちを侍らせていたお前とミルたんは違うのだ。私は謝られただけで許すような軽い女じゃないぞ、さっさと冥界に行ってしまえ。
なんとも言えない表情を浮かべるアザゼルに、べーっと舌を出して煽る。兵藤さんが「お姉さんの精神が幼くなってる!?」と変なことを呟いた。ただ、あんまり普段と変わらないのだが?
それに私はミルたんと結婚するからアザゼルとなんか復縁してやらないもんね。ちなみにゼノヴィアさんも娘のまま天界から引き取るので宜しくな。
₩月Ю日
私って誘拐されるほど有名だったのかと驚きつつ、兵藤さんのライバルさんと着物姿の猫耳さんを見る。ちょっとだけ触ってみたいけど、私は巫女でも何でもないから無理だ。
そんなことを考えながらライバルさんの話を聞けば兵藤さんの使った玉璽を借りたいらしい。いや、それは小猫さんが持ってるし、なんなら所有権だって小猫さんが一番だと思うわよ?
私の言葉に納得して拘束を外すライバルさん。なぜかモジモジしている猫耳さんに話しかけると「あたしの妹がお世話になってるみたいで、その感謝してるにゃ…」と言われた。
いもうと、妹とは?
いったい、誰のことだろうか。この猫耳さんと似たような雰囲気なのは小猫さんしかいないけど、どうも胸が似ていない。
ちらりと猫耳さんを見れば話を聞きたくて仕方がないとしか言わんばかりに尻尾が揺れ、猫耳も狂喜乱舞しているのだ。
えと、どこか話せる場所にいこっか?
₩月⊂日
う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ、ゼノヴィアさんのアイス食べちゃった、ぜったいに嫌われるうぅぅっ。とミルたんに泣きついたら手作りアイスキットをくれた。
な、なるほど、これを使ってゼノヴィアさんと一緒にアイスを作ればいいのね。ミルたんのぶんも作るから楽しみにしててね。
いざ行かんとリビングにいるゼノヴィアさんに手作りアイスキットを見せたら面白そうだと笑顔になってくれたけど、私がアイスを作ることになった。
ひーん、なんでこうなるのおぉっ、とミルたんに聞いたら「ゼノヴィアちゃんのアイスを取るのは悪いことにょ、しっかり作るんだにょよ」と沢山のアイスの材料を持ってきた。
私もミルたんとゼノヴィアさんのアイスが食べたいのに、ふたりだけ私の作ったアイスを食べるなんてズルいぃぃっ。