とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。 作:SUN'S
Ш月И日
ミルたんが女の人といた。
うそ、うわき?と絶望しながら見ている会長さんのお姉さんだ。それに、よく見ればミルキー原作者のサイン会の列に並んでいるだけだった。
私の早とちりか。
ゼノヴィアさんもミルキーのサイン会に興味を持っているものの商店街の期間限定スイーツを食べて、プルプルと震えながら「甘くておいしいぃっ」と笑みを押さえられていない。
ふふん、そうでしょう。ここは私の学生の頃からの行きつけで、いっつも一人だったせいで「今日も一人かい!」なんて言われていた場所だ。
まあ?今の私にはミルたんとゼノヴィアさんがいるから悔しくも悲しくもないのだけれど、あの時の悲しみは忘れてないからなとマスターを見たら「おう、いつものか?」とパフェが出てきた。
うっ、そんなことしても許して、私のパフェだからね?ゼノヴィアさんのじゃないからね?ちょっと待って、私まだ食べてないから、ね?
ねぇ、聞いてる?
うぅっ、ひどいよおぉぉ…。
Ш月†日
私のパフェの恨みを味わえとゼノヴィアさんにコンビニで買ってきた大量のスイーツを与えて、ぽっちゃりさんにしてやる。
そう意気込んだのに私の方が余計に増えてしまい、ゼノヴィアさんはグラム程度しか変わっていない。おかしい、なんで、こんなことに……。
ほんのちょっぴり仕返ししようとしただけなのに、このままだと私がぽっちゃりさんになっちゃう。こっそり、ミルたんに相談するとミルキーのダンスをオススメされた。
私は出来る女って感じやってきたのに、ゼノヴィアさんといると緩んじゃうのはなんでだろうか。ミルたんに合わせて腰を振り、ターンしながらミルキーの決めポーズをする。
その途中からゼノヴィアさんも混じり、三人でテレビの中で指示してくるミルキーに従って、さまざまなポーズや動きを繰り返す。
ふふん、どうかしら?とミルたんの作ってくれた衣装を着たら胸とお腹の辺りが少しキツくて泣きたくなった。
もう、こんなに太っちゃったのか。
Ш月゜日
早朝、久しぶりに兵藤さんを見た。
私のお腹を見るなり「おめでとうございます!!」と言われた。いや、まあ、うん、そうだね。私としては嬉しいけど、ミルたんがなんとも言えない表情してるから待ってほしい。
ミルたんは「妊婦さんじゃないにょ、ぽっちゃりさんなんだにょ」と兵藤さんの言葉を否定するけど、私ならマジで産めるよ?と言ったら真顔になった。
ふふん、明日になったら驚くぜ?とだけ伝えて寝室に籠る。やべーよ、どうしよう、私って臨獣オーストリッチ拳使えたっけな。
と、とりあえず、やってみるか。
あれ、なんか行ける気がする。
がんばれ、私よ。
母性本能を覚醒させればゼノヴィアさんのかわいい妹を誕生させることができるはずだ。私の母性よ、うなれえぇぇぇっ。