とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。 作:SUN'S
ヱ月‰日
私の娘を眷属に加えたいと宣った悪魔の家が取り潰しになったという話をグレモリーさんに聞いた。しかも魔王さまたちとグレモリーさんによる圧力らしく、なんだか申し訳無くなった。
あとゼノヴィアさんがカリンさんに夢中になりすぎて、休み時間になると写真ばかり見ているそうだ。私も同じようなことしてるからなにも言えない。
ミルたんは甘やかさずに怒ってくれる。
ただ、私が怒られるのは可笑しいのではないだろうか。ほんのちょっと喜んでもらおうと頑張ったけど、騎士ガンダムだって手伝ってくれたのよ?
私達なりにカリンさんやゼノヴィアさん、なによりミルたんへの感謝を伝えようと頑張っているだけなのに、ミルたんたら照れるんだもの。
なぜか私の話を聞いていた小猫さんはコーヒーを飲んでおり、どことなく達観したように甘えてくる自分の姉である黒歌を撫でている。
あれね、立ち位置が逆転してるわね。
ヱ月.日
なんで私を狙ってくるのかしら?と疑問に思ったことを聞いたら三大勢力の中心に立っているからだと言われたが、普通に蚊帳の外ですが?
どこで聞き間違えたら私がリーダーってことになるのよ。私はどこにでもいるような女だし、筋力なんてアルジェントさんと同じぐらいしかないのに…。
そんなことを言い付けていたら半泣きになって帰ってしまった。いったい、あの人はなにがしたかったのだろうかと考える。
まあ、変な人の考えていることなんて分からないのでやめておこう。それよりもゼノヴィアさんが帰ってくる前に焼けてしまった布団を、どうやって誤魔化すかを考えないといけない。
こんなところで火遊びしないでほしいわ。
ヱ月‡日
小猫さんがやって来るなり唐突にゼノヴィアさんへ襲い掛かった。何事かとゼノヴィアさんを庇いながら話を聞けば限定品の和菓子を食べてしまったらしい。
いや、でも、昨日のことならゼノヴィアさんはカリンさんと遊んでいたから外出してないわよ?それに小猫さんのものを取るなんてゼノヴィアさんがするとは思えない。
私の言葉に納得できるところがあったのか。
小猫さんは拳を下ろして、ゼノヴィアさんに真偽を問う。私が言ったようにゼノヴィアさんは家にいたのだが、そうなると和菓子を食べたのは誰なのか。
そんなことを話していると口元にアンコをくっ付けた黒歌さんが入ってきた。
なるほど、あなたが犯人なのかと納得し、小猫さんとゼノヴィアさんが代わりのものを用意するまで帰ってくるなと閉め出した。
ああ、かわいそうに…。
私も二人の食べ物を取らないように気を付けよ。そう思いながら黒猫になって切なそうに「にゃー、にゃー」と鳴き続ける黒歌さんを家に入れて、一緒にケーキを作りましょうと話しかける。