とあるオタク女の受難(ハイスクールD×D編)。   作:SUN'S

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第4話(塔城小猫)

私のお得意様のお姉さんはオタクというには多趣味で、アニメや漫画などサブカルチャーは勿論、園芸や工作にも手を出す人です。

 

それなりに私もアニメは見ます。それでもお姉さんと比べると少ない方だと思う。お姉さんといるとポカポカしたり、少しだけ眠くなったりもする。たぶん、そういう成分を分泌しているんだとイッセー先輩は言っています。

 

「小猫、そっちに行ったわ」

 

「……因果…!」

 

私のところに飛んできたはぐれ悪魔の力に合わせて右拳を突き出す。いわゆるカウンター、お姉さんに教わった零式防衛術"因果"は相手の爆発力を利用するもの。それに悪魔の駒の特性が相乗し、はぐれ悪魔の上半身を吹き飛ばす威力を持つ。

 

この技術を極めれば姉様のようにならずに、私は一瞬だけ浮かんだ認識を頭を振って忘れる。お姉さんや部長たちが居れば私は大丈夫です。

 

ゆっくりと姿勢を正して、もう一人のはぐれ悪魔と向き合う。今度はお姉さんに貰った玉璽によって召喚される天玉鎧"弩虎"を呼ぶ。

 

「星龍斬ッ!!」

 

しかし、イッセー先輩の放った斬撃によってはぐれ悪魔は真っ二つになった。むうっ、私の強さをイッセー先輩に見せつけて、お姉さんを取られないようにするという私の作戦が…。

 

 

〈オカルト研究部〉

 

 

はぐれ悪魔の討伐を終えて、私とイッセー先輩は部長に呼ばれた。どうやら私の使ったものが神器に見えたらしく、どういうことなのか、どこで手に入れたのかを問われた。

 

「えーっと、俺のはお得意様に…」

 

「…私もお得意様に…」

 

イッセー先輩は恐る恐る金色の龍の彫りが特徴的な両刃の剣を取り出す。ことり、とテーブルに玉璽を置いて部長を見る。

 

いったい、お姉さんは何者なのか。

 

そんな議題が挙がるほど私とイッセー先輩の武器はすごいもので、部長達もも肖ろうか迷っているそうです。私とイッセー先輩は、とくに問題ないと思いますと伝えた。

 

「たぶん、部長じゃなくても俺や小猫ちゃんと一緒に行ったらお姉さんなら貸してくれますよ?」

 

「……そう……」

 

少しだけ意外そうな表情を浮かべる部長は、お姉さんが堕天使なのではないかと疑心的な言葉をこぼす。あの変なところで抜けてるお姉さんが堕天使というのはあり得ないと思いたい。

 

「イッセー、今日はあなたの日だったわね」

 

「はい、そうですけど。も、もしかして、お姉さん家に部長も来るんですか!?」

 

「えぇ、そうよ。あれほど強力なものを作り出す技術者を野放しにするなんて勿体無いし、二人を気にかける理由も知りたいもの」

 

笑顔を浮かべながらイッセー先輩を引き連れ、お姉さんの家へと向かう二人を見送る。私も付いていきたいけど、今回はイッセー先輩に任せます。

 

「あらあら、どうしましょう?」

 

そっと後ろに振り向くと二つほど書類の山が出来た。私は難しいことは分かりません。そういうのは部長たちのすることです。

 

「うふふ、一緒に頑張りましょうねぇ」

 

……うにゃあ……。

 

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