走ることに安心はないのだと、彼女はそう笑った。   作:サッカーボーイ

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葛藤:チームアケルナー

 

「…………どうしたんだ、それ……」 

 

 サクラスターオーが皐月賞にて圧勝し、未だその喝采止まないトレセン学園。

 

 チームアケルナーの部室にていつも通りトレーニングの準備を進めていたオレに対して、台風の目である彼女は、何でもないかのように告げる。

 

「昨日、病院に行ってきました。サクラ家かかりつけの医院で、信用は出来ると思います」

「いや…………詳しく説明してくれ。何がなんだか、わからない」

 

 松葉杖をつき右脚を庇うように歩く彼女の姿は、つい先日のレースで勝利したとは思えないくらいに不安定だった。

 

 動揺を隠せなかったが、それでも身体は動いた。

 現役の頃、試合中に負傷した選手の応急処置をしたことがある。無論簡易的なもので、患部を傷めないように処置したりするだけだったが、それでも人体構造に関しては人並み以上に備えているつもりだ。

 

「っ……ありがとうございます」

「いいさ、気にするな。……折れた訳じゃ無さそうだな」

 

 スターオーの右脚には無骨なギプスが巻かれており、決して軽い症状じゃないのだとわからされる。

 

 唾を一度飲み込んで、少しでも冷静になるために息を整えた。

 

「…………レース中、そしてレース後のインタビュー。トレーナーさんに送って頂いた時は、違和感はありませんでした」

 

 そう呟く彼女の顔色は優れない。

 

 それはそうだろう。

 だってスターオーは右脚に複雑な感情を向けているんだから。

 人生のスタート地点が大幅に遅れてしまった原因であり、こうしてオレが担当する事を決めた要因でもあり、彼女の人生にとって負担となるもの。

 

「実家に戻り、一息吐いた時でした。右脚首がズキズキ痛み始め、疲労かと思ったのですがっ、どんどん痛くなってきておかしいって思って、それで、トレーナーさんに伝えなくちゃって思ったのに痛くて動けなくなってしまい、両親を呼んで────」

「サクラスターオー!」

 

 呼吸が乱れて焦燥感が顔に滲み出ている。

 いけない兆候であり、彼女はパニック状態に陥っていることを如実にあらわしている。

 落ち着かせるためにも大きな声でオレに意識を向けさせて、強く握り締められた手を解くように絡みつけた。

 

「落ち着け、スターオー。ちゃんと聞くから」

「っ、は、はい」

 

 ソファに座らせて電気ケトルのスイッチをON、こういう時は落ち着く為に温かい物を飲むのがいい。

 

「…………すまないな。オレがちゃんとケアしておくべきだった」

「いいえっ! トレーナーの所為ではないんです、私が気を抜いてしまったから──」

 

 いや、オレの責任だ。

 

 皐月賞は中山レース場2000mを右回り(・・・)で走る。

 前走である弥生賞も同じであったがために、そこで影響が無かったから本番も大丈夫だと油断したオレのミスだ。取り返しのつかない大きなミスで、彼女に罵詈雑言を浴びせられても文句は言えない。

 

 ……元より、言うつもりも無いが。

 

「気が付いたのは昨日で、なんでオレに連絡しなかったんだ?」

「それは、その…………」

 

 怒っている訳ではない。

 ただ、一言言ってくれれば良かった。そうしたらすぐにスターオーの場所へ行き、謝罪をして共に治そうと励ます事だって出来た。

 

 そうでなくても怒りの向ける相手がいれば少しは気が紛れるだろう。オレに当たってくれれば、それで少しでも気が晴れればよかったのに。

 

 オレの質問に対してスターオーは答えない。

 ……過ぎてしまったことは仕方ないか。今追い詰められているのは彼女自身で、オレが敵に回る訳にはいかない。

 

「何か事情があったんだな。わかった」

「っ…………」

 

 先程使用したばかりだったのですぐに沸いたケトルを持って、彼女が好んで飲んでいる紅茶を用意する。

 

 ラモーヌが紅茶の入れ方くらい覚えてくれなんて言うから覚えてしまった技能だが、まさかこんな形で役に立つ日が来るとは。

 

 オレが動揺を見せちゃいけない。

 誰よりも不安で辛いのはスターオー自身だ。

 だから冷静になれ、落ち着いて話を聞け。トレーナーとして何が正しいのかを自覚しろ。

 

「はい。これ、好きだろ?」

「…………はい」

 

 ダージリンティーをストレートで二つ用意して、オレも隣に座り込む。

 

 ギプスで固定されているのだから、一ヵ月やそこらで治るようなものじゃないのかもしれない。彼女の目標であった、『クラシック三冠全てに出場したい』という願いを、オレは叶えてやれないのかもしれない。

 顔に出そうになる悲嘆を飲み込んで、意図的にやわらげた微笑みで話しかけた。

 

 たどたどしく、どこか自信を失ってしまった言葉遣いで話す内容に耳を傾けて、オレは天を仰いだ。

 

 繋靭帯炎(けいじんたいえん)

 ウマ娘にとって天敵と言える、悪魔の病。

 あの絶対的な皇帝、シンボリルドルフでさえ繋靭帯炎を発症し、海外でのレースを諦めトゥインクルシリーズ引退を表明する程のものだ。

 

 治るか治らないのかは現段階では何とも言えず、長いと一年以上引き摺った上に二度と元の脚には戻れないこともある。

 

 オレの担当ウマ娘はクラシック一冠を手にしたことを喜ぶ暇もなく、そんな呪いを背負ってしまった。

 

「…………すみません。勝てたからと言って、ケアを怠るなという貴方の教えを……」

 

 スターオーは相当参ってるようだ。

 

 オレも現役晩年の時に怪我をした。

 その後遺症は今でも引き摺っている。全力で走れば脚に痛みが奔るようになり、足首も可動域が狭まって本気で蹴る事が不可能になった。

 

 だからその痛みはよくわかる。

 怪我は選手生命を奪ってしまう最大の要因であり、それを防ぐのを最優先にしようと提唱してきたオレの教えが、ここで無に帰してしまったのだから。

 

 お前はいい子だからな。

 真面目で真っ直ぐないいウマ娘、たまに生意気だが失礼な事はしない品格を持ち合わせたウマ娘だ。負い目を感じてるのも、わかるよ。

 

 オレから言える事は…………

 

「……過ぎてしまった事は仕方ない。だから、()に向けて頑張ろう」

 

 東京優秀競争────日本ダービーには絶対に間に合わない。

 

 サクラスターオーの目標だった、『クラシック三冠全てに出場』はもう果たされない。どんな奇跡が起きても、どんな魔法を使っても、その脚をすぐに治す事なんて出来ない。

 

「…………秋、ですか」

 

 そう呟いた彼女の顔色は、真っ青だった。

 

 思わず出かけた慰めを飲み込んで、現実の話を口にする。

 

「ああ。日本ダービーに出場するのは難しいけれど、菊花賞ならまだ可能性はある。半年間で故障を治して、リハビリもして…………辛いけどな」

 

 結局のところ。

 

 当事者が一番求めているのは問題を解決してくれる魔法使いであり、現実的な未来を提示する指導者ではない。

 

 そんなこと、オレが一番よくわかってる。

 二度と満足なプレーが出来ないとわかった時に抱いた気持ちは、今でも鮮明に思い出せる。

 

 そんな時に投げかけられた慰めなんてなにも嬉しくなかった。

 それどころかネガティブな思考に捻じ曲がるような不快感を覚えたさ。

 

 でも、だからこそ、オレはこう告げる事しか出来ない。奇跡も魔法もこの世には無くて、絶対と謳われるものもやがて失われていくのだから。

 

「頑張ろう、サクラスターオー。オレはまだ君が走る姿を、見ていたいんだ」

 

 

 

 

 

 〇

 

 

 

 

 

「…………ふー……」

 

 スターオーが怪我をしたという事実は、オレ達だけの間で完結することではない。

 

 皐月賞を勝利し一躍人気ウマ娘となった彼女が、繋靭帯炎という厄介な呪いを背負ってしまったという事実を各所に説明せねばならない。大人達の落胆や失望、そして誰よりも辛い筈のスターオーに対する心無い言葉なんかも飛び交う事となる。

 

 それを背負わせるつもりは毛頭なかったから、あの後すぐに実家に帰らせて三日間休ませることにした。

 

 診断した医師への確認、インタビューの断り、トレセン学園と親密な間柄のマスコミに対する説明、今後の予定等々。

 

 子供にさせるような事ではないので、全てオレが終わらせた。

 現役時代に一度経験しているからそこまで苦労はしなかったが、それでも疲労が溜まっているのは否めない。ゆえに今こうして憩いの場所で煙草に火をつけ紫煙を靡かせ休憩している、という訳だな。

 

 肺を煙で満たし、独特の感覚が身体を満たす。

 煙草を吸い始めたきっかけはなんだったか。満足に身体を動かせないのだと悟った時、プロサッカー選手の己とは決別しようと始めたのだったか。

 

 いや、なんとなくだったような気もする。

 出来なかったことをやってみよう、なんて適当な気持ちだったかも。

 

 ただ一つだけ確かなことがあるとすれば、身体に害をもたらす紫煙はオレの気持ちを落ち着かせる心地よいものだということだけ。

 

「あ、いたいた。なに黄昏てるんですか」

「小宮山くん。今オレは傷心中なんだ、もっと真心こめた慰めを頼むよ」

 

 オレがここで煙草を吸ってる事を知る人物はそう多くない。

 ていうか学園内で煙草吸うなよ。常識的に考えて、でもヤニカスだから止められないんだよな。あ~~、最悪だ。

 

 普段なら携帯灰皿で火を消して一服終えている所だが、今日はそういう気分になれない。

 

 それを察したのか、小宮山はオレの隣まで歩いて来た挙句、オレと同じように柵に手をかけて同じ景色を共有することとなった。

 

「あ~あ、煙草くさいな」

「吸ってるからな」

「開き直らないでくださいよ」

 

 言いつつもオレの煙草を奪ったりすることは無い。

 なんだかんだ一番付き合いが長いのが小宮山だ、彼女なりの気遣いなのかもしれない。

 

「タマちゃんの調子はどうだ?」

「それ本人に言わないでくださいね。川内さんが言うと馬鹿にされてると思ってタマちゃん怒るんですから」

 

 そんなつもりないんだが……

 

 でもちっこいからな、あの子。

 現役時代にファンの子供達を相手にしてたのと同じ感覚で行ってしまう。それが怒る原因だな、うん。

 

「タマちゃん────いえ、タマモクロスは……クラシック争いには加われませんね」

「…………そうか」

 

 葦毛の癖が強いウマ娘、それが小宮山の担当ウマ娘であり、タマモクロスという名前を持つ子だった。

 

 関西弁のような何かを操り打てば鳴るコミュニケーションは相手をしていて非常に楽しいのだが、オレが近寄るとノリツッコミと同時に威嚇もしてくるのだ。

 

「本格化は始まってますがまだまだ身体が追い付いてません。シニア級になってからが勝負です」

「それなら、スターオーのライバルになれるな」

 

 ダービー、そして菊花賞は間に合わないかもしれない。

 それどころか年内に復帰できるかすら不明だが、それでも必ず現役には復帰させる。

 彼女に戦いたいという意思がある限り、オレ達大人はそれをサポートし続ける。どれだけ辛い道でも、茨の道を見せつけて自ら足を歩ませる残忍さがオレ達には必要なのだ。

 

 オレの言葉を聞いて、小宮山は少しだけ驚いた表情を見せる。

 

「葦毛は走らないって、ずっとそう言われてる。でも、それは信じちゃいけないだろ?」

 

 確かにジンクスは大事だ。

 スポーツにおいてジンクスとは、時に魔物のような力を発揮する事がある。

 だがそれを信じていいのは観客だけで、魅せる側に回ったオレ達はそんなものに縋ってはいけないと思っている。

 

「……はい!」

 

 慰めに来たのか慰められに来たのかもうわかんないな。

 でも、少しは気が晴れた。悩んだりくよくよしたりするのは学生の特権で、三十路を迎えた独身男性がやっても卑屈なだけだ。

 

 とにかく今は目先の事から頑張っていこうじゃないか。

 サクラスターオーのためにも、ディクタストライカのためにも。

 

 

 

 

 

「おうトレーナー、遅かったじゃねぇか」

 

 おっとまずい。

 部室にてジャージに身を包んでいたディクタストライカ(パーカーは羽織っている)の嗅覚範囲内に入る前に急いでロッカーから消臭剤と香水を取り出す。

 

 ウマ娘がヒト以上の五感を持つため、ここら辺の道具はウマ娘に合わせて作られているものが多い。

 ヒト専用の香水振りまいてたらウマ娘からしたら不快でしかなく、それとは逆にウマ娘用の香水を振りまいていても気が付かれない事すらある。だからトレセンに務めるトレーナーの大半はウマ娘用の生活用品で周囲を固めている事が多い。

 

「────来てたのか。スターオーは帰ったぞ」

「色々言いてぇ事はあるけどまあいい。煙草吸ってやがったな」

 

 誤魔化せる筈も無い。

 肩を竦めて申し訳なさをアピールしつつ、オレはジャケットを脱いで優雅にインナー姿へと変身した。

 

「学び舎で吸う事に対する罪悪感はあるが止められん。許せ」

「……イメージ崩れるんだが」

 

 一体何に対するイメージなんだか。

 確かに現役の頃は品行方正を心がけていたが、引退して一人のトレーナーになった今は好き勝手やってるぜ。

 

 ジャージを着て運動する準備を整え、ディクタストライカ用として作成したファイルを机から引っ張り出す。

 

「これ読め」

 

 差し出したのは彼女のスケジュールファイル。

 

 既にジュニア級として突出した実力を持つディクタストライカだが、スペック任せで勝ち抜けるほどこの世界は甘くない。

 どのレースで勝ち、どういう展開で勝ち、周囲に何が得意だと思わせて騙し、本番で切り札を切り、そしてその切り札そのものを積み上げていく。そういう搦手が出来るタイプだとは思うが、オレの見立てだと『ブチ抜けば勝てる』と雑になると見た。

 

 スターオーの皐月賞と並行して組み上げたが、その出来は悪くない。

 

 ……と、オレは思う。

 

「…………へぇ、随分早いじゃねーか」

「いや、この学園のトレーナーで仕事が出来ない奴はいないよ」

 

 このくらいは当たり前に熟している。

 

 パラパラ読み進めているが特に疑問は出ないらしく、及第点と言ったところ。

 

「これでオレは勝てるのか?」

「それはキミ次第だな」

 

 才能にかまけたり怠惰になったりすればすぐに追いつかれるだろう。

 また、どれだけ練習を重ね努力をしても実力が磨かれて無ければ意味はない。中身のある練習、意味のある鍛錬、才能を如何に磨き上げるか────その最善を知るためにも、オレはディクタストライカに時間を使わなければいけない。

 

 なぁ、サクラスターオー。

 オレは決してキミを見捨てることは無いから、どうか待っていて欲しい。

 必ずキミの人生を彩って見せよう。このままでは終わらせない、オレの担当ウマ娘がこんな場所で終わるわけが無い。

 

 己のハンディキャップを覆して皐月に輝いて見せた一番星を、終わらせてたまるか。

 

「お前の蹴り上げる走りは強みであり弱点だ。脚へ掛かる負担が一極化し、いずれ一部分へとガタが来る」

「スターオー先輩は繋靭帯炎だっけか」

 

 オレが彼女の怪我を知ってから半日ほど。

 恐らくテレビ放映もされているだろうし、トレセン学園にいるウマ娘なら周知の事実としてあるだろう。

 

 彼女の脚にハンデがあり、それを抱えながらも弥生賞・皐月賞を勝った代償として支払われた重たすぎる対価、なんて話になっているようだ。

 

「ストライカが怪我するしない、なんて話はしたくないが……少なくともその走りは切り札になる」

「読めたぜトレーナー。つまり末脚勝負って事だな?」

 

 中々に鋭いやつだ。

 野性的で本能型のように見えるが、やはり頭も悪くない。

 こいつは強くなるぞ────担当ウマ娘が怪我を負ったばかりだと言うのに、どこか高揚する心に吐き気がした。

 

「ジュニア級でお前が磨くべきなのは大きく分けて3つ。一つは、周囲や戦闘のペースにかき乱されない冷静さ」

 

 落ち着いて強みを覚えれば自然と自信が付く。

 絶対的な自信さえ持っていればどれだけペースを崩されてもある程度は対応できるし、極度の集中状況下に居てもレースを仕掛けられる(・・・・・・)のは大事だ。

 

「二つ、レース全体を俯瞰して読む力」

 

 叩き込めるモノは出来るだけ全部入れる。

 出走ウマ娘の強み、弱さ、バ場状態、前年までのデータ、そして己の位置にいたウマ娘がどのようなレースを行ったか。最低限どんなトレーナーも計算する事だが、実際ウマ娘が走りながら覚えられるかと言われると難しい所があるだろう。

 

 だが、出来るようになってもらう。

 それが出来ればディクタストライカに負けはない。

 

「そして三つ目────末脚を磨け。ラスト400、いや、ラスト200mに全てを賭けろ」

 

 ここまで磨き上げてきた全てを無に帰すような暴力的な末脚。

 それを作り上げればお前を阻むものは誰一人として居ない。オレはそう確信している。

 

「自分のペースに崩されない奴がいるかもしれない。レースをコントロールする奴がいるかもしれない、ディクタストライカだけを標的に全てのウマ娘が敵になるかもしれない」

 

 それら全てを薙ぎ倒す絶対の末脚。

 

 メジロラモーヌやサクラスターオーでは成し得なかった才能の暴力で、一番を獲る。

 

「お前の末脚を、【絶対】にする」

 

 Eclipse first, the rest nowhere.(唯一抜きんでて並ぶ者なし)

 

 ディクタストライカならば、そうなれるだろうという確信を持っている。

 

 最悪なトレーナーだ。

 大切な教え子が怪我で苦しんでいるというのに、もう一人の担当したウマ娘を育てることに高揚感を抱いている。何度戒めても消えない不快感が張り付いていて、気持ち悪い。

 

 でもそれを決して悟らせないように表情をあえて緩ませ、オレは言い続ける。

 

「来年のダービー、とるぞ」

「──……おうよ!」

 

 ……悔しい話になるが。

 ディクタストライカならばおそらく、領域に入れるのだろう。

 だってお前は最初から強いのだから。その天賦の才に甘えることなく強くなり続けたのなら、いずれ垣間見える世界がきっとある。

 

 至れないならば、オレが手を貸そう。

 

 その分野だけはこの学園で一番を自負しているんだから。

 

 

 

 

 




 川内秀斗
 ・サクラスターオーが故障したのに自分が見つけた最大級の原石を前に育てる喜びが湧き上がるのが気に入らない。煙草の量が三本増えた。

 小宮山勝美 
 ・スターオーと特別仲がいいわけではないが、同期の担当ウマ娘が故障したので励ましにきた。サクラスターオーが復帰すると信じているのに加えタマモクロスがライバルになるとリップサービスでも言ってくれたのが嬉しかった。本来の目的は達成できず。

 サクラスターオー
 ・川内秀斗激重ウマ娘。初めて出会った時はクラシック三冠に出場が願いだったが、見出してくれただけではなく将来的な食い扶持すら考慮して育てられている事に気が付きそれ以来色々複雑な感情を持ちクラシック三冠ウマ娘を育てた栄誉を渡そうとしていた。失敗した。

 ディクタストライカ
 ・そこそこ仲が良くなった先輩が故障したのは残念だが、それはそれとして自身へ向けた指導の熱が少しも下がっていない事に嬉しく思った。シニア級になってから競い合いたいので戻って来て欲しいと思っている。

 タマモクロス
 ・川内のことは拾ってくれた恩のあるトレーナーに近寄る悪い虫だと思っている。飴ちゃんやるからと適当にあしらわれるのもかなりムカつくポイントである。
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