逆叉提督   作:風峰 虹晴

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 20──年、世界は混乱に包まれていた。

 

 

 

 突如現れた『深海棲艦』と呼ばれる勢力は人間に対し攻撃を行なった。

 

 

 

 あまりの力に敗北を喫し続ける各国、そしていつしか、全ての制海権は『深海棲艦』に奪われてしまい、人類の未来は暗雲に閉ざされてしまった。

 

 

 

 しかしそんな中、『艦娘』という光明が人類に差し込む。

 

 

 

 人類の前に現れた『艦娘』は『深海棲艦』に対抗することができ、人類に勝利の道標を示した。

 

 

 

 そして制海権を取り戻すべく繰り広げられた『艦娘』と『深海棲艦』の戦いは日々激化していきながら今日まで繰り広げられているのだ。

 

 

 

─────某雑誌の記事の一部より抜粋

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──────────

 

 

 

 突然だが、俺の名前は逆叉(さかまた) (しゃち)。海沿いのクソ田舎に住むTDN一般人だ(TDNは一般人だった……?)

 

 ちなみに名前の由来は「しゃちほこって縁起いいよね」という理由だ。うーん安直。でも俺は嫌いじゃないよ。サンキューマッマ。

 

 

 

 

 

「適合化及ビ肉体改造手術最終段階、無事終了」

 

「肝心ナノハ適合デキテイルカドウカダ。スグニ調ベロ」

 

「ハイ」

 

 

 

 

 

 でもお家でゴロゴロしてたらいつの間にか拉致されてる点はもしかしたら一般人なのかも。あぁいやでも、テレビとかラジオでよく人が行方不明になるニュースは割と多いからあるあるなのか?

 

 ちな俺を攫ったのは濡れ濡れ喪女みたいな美少女集団。こんなに至近距離からおっきいお尻やらおっぱいやらを拝める環境になるとはね……もしや前世で善行を積んだ可能性が微レ存。

 

 

 

 まぁ後でその娘たちが深海棲艦って知ったんですけどね。俺は一体前世でどんな悪行を積んだのだ……?

 

 

 

 

 

「適合率、高域デ安定……凄イ、コンナ逸材ガイルナンテ……!」

 

「オマケニ提督適正モ非常ニ高イ」

 

「人類ノ底力、トイウモノナノカモナ。最モ、コイツガ人類滅亡ノ引キ鉄トナルガナ……」

 

 

 

 

 

 そんで今何してるかって?それはね、縛られた状態の手術で全身麻酔が効いてて寝てる振りをしているんだよ()

 

 あのね……すっごく痛いの……しゅぢゅちゅ(手術)を麻酔無しで受けているようなものだからもうすっごくペインなの。現代医学がどんだけ無茶なことしてるか身に染みて理解したね!

 

 まぁ慣れたもんだよ。最初こそめちゃくちゃ気を張ってバレないように頑張ってたんだけど、今じゃ授業中にもの凄い腹痛を耐える程度で済んでるんだから人の慣れって凄いね(他人事)

 

 

 

 

 

「コイツハ後ドレクライデ目ヲ覚マス?」

 

「麻酔ノ投与量カラ鑑ミルニ間モ無ク目覚メルカト」

 

「ソウカ……待チ遠シイナ」

 

 

 

 

 

 しかしそれはそれとしてもっと俺を褒めてくれる人がいてもいい気がするンゴ……。深海棲艦のみんなはすっごい美少女なんだけどお目目がなんか怖くてぴえんな感じだから褒めることもなけりゃ俺の息子も恐怖にビビり散らすってもんよ。

 

 まぁ褒めてくれるお友達はちゃんといたからそれで妥協するナリ。彼らがいなかったら俺もう壊れちゃ`〜う。

 

 

 

 

 

「ヨシ……コイツノ目覚メト同時ニ洗脳ヲ行ウ。ソレデコノ計画ハ完璧ナ成功ヲ迎エルダロウ」

 

「ソシテ、私達ノ勝利ハ揺ルギナイモノトナル」

 

 

 

 

 

 けど、流石に美少女がいると言ってもこんな場所は流石にこれ以上の滞在するのは俺の精神衛生上いくないのん……。みんなお目目怖いし手術は痛いし……。

 

 

 

 

 

 だから()()()()、ちゃんと上手くやってくれよ〜頼むよ〜。

 

 

 

 

 

ドォォォォォォォォォォン‼︎

 

 

 

 

ウーン…!ウーン…!

 

 

 

 

 

「ナニガアッタ!?」

 

「何者カニ発電所ヲ爆破破壊サレマシタ!!芸術的ナ物デスヨコレハ!!」

 

「ソンナコト報告シナクテイイ!!状況ハ!?」

 

「爆破ト犯人ガ近クニイル可能性デ現場ハ混乱ニ包マレテイマス!!」

 

「チッ……!全員ツイテコイ!!現場ノ指揮ヲ手伝エ!!」

 

「「「「「ハイ!!」」」」」

 

 

 

 

 

 なんか静かですねぇ……(錯乱)突然の爆音にビビっちゃう……!ちょっと手術跡に響いてオォン!!アォン!!(嘆き)

 

 これもう目ぇ開けても大丈夫だよね???誰もいないよね???いたら俺また体をレッツパーリィ!!されちゃう……!(恐怖)…………ふむ、大丈夫だな、ヨシ!

 

 

 

 ちょっと深海棲艦を誘導してって言っただけなのにこんなことをするとは妖精……恐ろしい子ッ!仕方ないねという許容の心。

 

 

「シャチさんシャチさん」

 

「タスケニキタゾ!」

 

 

 おぉ……麗しきぷにぷにミニミニボデーのsilhouetteは妖精さん!!あまりの過去一痛かった手術を耐えてる最中その姿はあまりにも恋しかったよ〜〜〜。

 

 それでは早速脱走いたしましょうぜ、とりあえずはこの拘束を解いてはくれませんかね?こんなクロスな状態に手足を拘束されたままの状態を誰かに見られたら俺お婿に行けない……!

 

 

「ここにシャチさんのかいぞうデータがあります」

 

「それによるとこのこうそくぐらいならバキンです」

 

 

 そマ???俺はそんな魔改造を受けた記憶はないぞ!!確かにやたら全身手術するなぁとは思ったりもしたがそんなことあるはずがない!!(猜疑心)

 

 しかし親愛なる妖精さん達の戯言に乗ってみるのも一興。あそれ。

 

 

 

 バキンッ

 

 

 

 ほれ見ろ自力では無理だとあれほどえええええええええええええ!!??

 

 あ、あの、この拘束素人目に見てもかーなーり、強い!って言えるぐらいにガチガチ♂だったはずなんですけどねぇ……(震え声)

 

 怖い!!今更になって自分が今どうなっているのか凄い気になる!!妖精さん!!鏡とか持ってない!?

 

 

「ありますよ」

 

 

 あるのか……(困惑)君たちその鏡といい爆破のための爆薬といいどこから持って来たのさ……俺には服すらないのに……

 

 

 

 うーん顔とかはあんまし変わってないですねぇ……長年連れ添ってきたTHE・フツーの顔だなぁ。

 

 肉体もあんまし変わってないですねぇ……若干筋肉質になったかな……?いやでも普段から筋トレとかはしてたしこんなもんなのか?

 

 

 

 ってなんじゃこりゃあぁぁぁぁぁ!!??お、俺のマイサンが見知らぬ人物に置き換わっている……だとぉ!?

 

 う、うわぁ……玉ももやし男からマタギへと進化しておるわい……(戦慄)というか平時でこのマイサンのサイズ……貴様本気を出せばどこまで……!?

 

 

「だいじょーぶですか?」

 

「げんきだせです」

 

 

 くぅぅぅぅ……!こんな助っ人外国人認めたくないのじゃ……!俺は純国産を愛する男を自称してきたはずなのにぃ……

 

 まぁ切り替えていこう。俺のマイサンは一回も経験を積んでいないが進化したってことで。アルセウス方式でなつき進化でもしたんでしょうよ、きっと、メイビー(自己暗示)

 

 

「……なかまたちからつうしん。じかんないって」

 

「シャチさんはやくいこ〜」

 

 

 その割にはなんだか余裕そうだねあーたたち。なんやかんやで俺はチキンハートの持ち主なのでビビりにビビってビビビっと発電起きそうなのに。その時逆叉に電流走る的な感じで。

 

 まぁいいや。こんなところさっさとおさらばするに限るぜ!ヘイユー達!とっとと俺に乗り移るんだYO!

 

 

「やったー」

 

「のりこめ〜``」

 

「わぁい``」

 

 

 このちっさい生物を体に乗せて移動するシチュエーション……最高や!あぁ`〜たまらねぇぜ!!

 

 それでは全力出発しんこー、茄子の糠漬けー。

 

 

「おおおおお!」

 

「シャチさんはやーい」

 

「サラマンダーよりずっとはやーい」

 

 

 おっとその話は俺の古傷をいじいじするのでNGだ。もっと心ぴょんぴょんするような話をしてモチベーションを上げてくれや。

 

 

 

 ……いや、それにしても俺の足速いなオイ。というか走ってるのに全然息が上がらなくて凄いとか楽とかじゃなくて怖いんやが。いっつもコイツ恐怖感じてんな。

 

 自慢じゃないが俺はスタミナの少なさに関しては少し譲れないものがあるぜ???長距離走遅すぎてクラスメートが先に教室に帰って行ったのは俺じゃなきゃ泣いてたね!心は折れかけたけど。

 

 

「シャチさーん」

 

「ヘイタクシ〜」

 

 

 おぉ、前方に見えるは愛しの別働隊妖精さん達じゃないか!またの名を爆発キチ共。絶対今回の陽動役あなた達でしょ。おまいらはワ○トかよ。

 

 まぁいい。仕事は十分以上にこなしたんだ。本日特別提供の逆叉タクシーに乗りたまへ。

 

 

「わぁい``」

 

「まえよりゴツゴツしててのぼりやすーい」

 

「シャチさんがいればばくだんせっちしやすそう」

 

 

 オイ小並感溢れる発言があまりにも爆破狂すぎるだろ。というか今日の作業にやりにくさ感じてたの?いつものどこから持ってきたかわからない物シリーズに脚立とかないの?

 

 というか、やっぱり筋肉質になってるの間違いじゃなかったのかよ。うーんまぁそれはそれでモテそうだからいい……いや待て。女性と関わりを持とうと思うのならば俺に今朝ブランブラン吊り下がっているマイサン第二形態と向き合わなければいけないのでは?

 

 …………うーん、あまりにもコイツらはグロすぎる、最悪天涯孤独を考慮しなきゃ()

 

 

「しかしおとことしてはすぐれているのでは?」

 

「わたしたちはすきですよ!」

 

「ポッ」

 

 

 慰めなんか必要ないやい……大きいとモテるかもしれないけどこのサイズは引いちゃうよぉ……恐怖の谷と同じ感じなんだよぉ……

 

 

 

 

 

キュイーン‼︎キュイーン‼︎

 

 

 

『全館ニ通達!!被験体ガ脱走シタコトヲ確認シタ!!発見次第捕獲シロ!!』

 

 

 

 

 

 オォン!!アォン!!(嘆き)逃げ出したのがバレたよ……やべぇよやべぇよ……!このままじゃ俺また捉えられちゃ`〜う!!また手術されて俺の体壊るる`〜!!

 

 

「シャチさんおちついてください」

 

「いまのシャチさんのあしのはやさならつかまるまえににげられます」

 

 

 ……ほんとぉ?今の俺は恐怖心マックスハートで口からマーブルスクリュー吐き出せそうなくらい震える西野○ナなんだよ?

 

 それでも大丈夫ぅ???

 

 

「たぶん!まちがいなくたぶん!!きっと!!」

 

 

 オイもっと自信持てよオォン!?そんなんされると困るのは妖精さん達なんだぜ……?(泣)

 

 まぁいいや(仕切り直し:A)。とりあえず全力疾走しろってことなんでしょそうでしょ!ぷんぷん!!

 

 

「かわいくないです」

 

 

 今行ったやつ名乗り出るんだな。このタクシーは運転手に辛辣に当たるやつにはお降りいただくシステムとなっております。

 

 

「シャチさんあそこです」

 

 

 オイィィィィィィィィィ!!まだ逆叉くんが喋ってるでしょうが!!ちゃんと聞かないと先生終わりの会をやたら長引かせますからね!!

 

 まぁそんなことより出口なんだよ。きっと逆叉くんは先生に頼らなくても手術の痛みに耐えれるぐらいのタフネス持ってるんできっと大丈夫です。

 

 

 

 はぇ`〜ここが出口ですか……。そしてあれは脱出補助班の妖精さん!殺されたんじゃ!?

 

 

「ざんねんだったな……トリックだよ……!」

 

「このよにひかりがあるかぎり……おれはよみがえる!」

 

 

 はぇ`〜すっごい頼もしい……自分勝利BGM流しながら風呂入っていいっすか〜???

 

 

「あぁいいぞ……!すきなだけながせ……!」

 

「リピートもあるぞ!」

 

 

 うめ……うめ……

 

 そんなことしとる場合ちゃうねん。なんやかんな絶体絶命の危機に瀕しとんねん。なんか後ろの方からめちゃんこ足音してて何げブルっちまってる俺だっているんですよ!

 

 もう俺ね逃げる(ピネガキ)こんなところにこれ以上いられっか!今日限りで手術はお暇をいただきますからね!

 

 さぁ妖精さん!俺と共に逃げようではないか!

 

 

「ではみんな〜、このだっしゅつようのぽっどないにのりこめ〜」

 

「「「「「わぁい``」」」」」

 

 

 わぁい``

 

 …………あの、このポッドだと俺の豊満なボデーが全く入らないんですが……(焦り)

 

 あはは、妖精さんってば設計ミスしちゃってて可愛い〜!妖精さんはぷにぷにミニミニなプリチーボデーだからそれに合わせちゃったのかな〜???

 

 

 

 これ俺どうすんの?(半ギレ)

 

 

「シャチさん」

 

 

 深海棲艦の基地って確か深海だよな???

 

 確かに俺は深海棲艦のおねーさん達に体を弄ってあそぼなんていう倫理観おもらしジョバジョバ行為で強化されてるかもしれんが所詮は人間なの!申し訳ないが流石にNG。

 

 

「データじょうではシャチさんはすいしん2000メートルまでもぐれます」

 

 

【悲報】ワイ、深海棲艦によって無事人間卒業【もどして】

 

 

「だからこのポッドをもってふじょうしてください」

 

 

 Oh……完全に俺が改造されてる前提の作戦ジャマイカ……

 

 いやでもデータだけを信用しちゃいけないっていうのは古来より伝わる考え、ジッサイ大事。古事記にも走書かれてる。

 

 だからこんな進化したマイサンをブラブラさせた状態で海水満ちる深海に身を投じたくはないのぅ……(クソザコメンタル)

 

 

 

 

 

「イタゾォォ!イタゾォォォォォォォォ!!」

 

「ニ゛カ゛サ゛ン゛!!」

 

「ニゴリーエースハオレノモノダー‼︎」

 

「オッペケテンムッキー‼︎」

 

 

 

 

 

 き、きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!(乙女)

 

 す、すごい!!すっごいエロい美少女達がおっぱいをバルンバルンさせながらかつて見たことがない程の殺意を目に宿しながら走ってきている!!

 

 こっ、これがクズのハーレム主人公が最期に見る光景か!!まさか恋愛に全く縁がない状態でこれを見ることになるとは思わなかった!!コワイ!!

 

 うーん前門の深海。後門の深海棲艦かぁ……。……うん、深海の方がマシだな!!(確信)

 

 

「シャチさん!!」

 

 

 あぁ、妖精さん!俺やるよ、やってみせるよ!やってやろうじゃねぇかこの野郎!!(自己奮起)

 

 さらば深海棲艦!!あのおっぱいを見れなくなるのは残念だが……俺は……行く!!

 

 

 

 ユニ○ォォォォォォォォン!!

 

 

 

 ザパァ!!




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