よ、ようやく地上に着いた……嗚呼……こんなにも地面の温かみに泣そうになるぐらいありがたさを感じたのは人生で一回以上?二回以下?
「わーい」
「ちじょうだー」
「シャチさんありがと〜」
うーん妖精さんの笑顔と感謝の言葉にやりがいを感じる今日この頃……深海棲艦に撃たれまくった甲斐があるわい……(ジジイ感性)
それにしてもあんなに攻撃されても意外と平気なもんなんですね`〜!背中にぶち当たったときは流石に痛かったけど正直麻酔効いてるフリして手術を受けてる時に比べたら遥かにマシだからね!!
……本当に人間やめてんなぁ俺。全然目の前見えなかったのに周りの状況わかったり海の中でも全然苦しくなかったり。深海棲艦の技術ってすごいんすね〜!(無邪気)
はぁ〜〜〜早く帰ろう……陸地に着いたんならいずれ歩き続けてればきっと家にも着くでしょ……流石にちょっと休みたいけど。
「そんなシャチさんにほうこくがあります」
ちょっと待ってくれこのタイミングでの報告って物凄く嫌な予感がするんですがそれは……
「ここはむじんとうのようです」
…………そマ?気のせいとかじゃなくて?
「マジです」
「みられるはんいにりくちはないです」
………………ぬわぁぁぁぁん疲れたもぉぉぉぉん!!チカレタ……(小声)今日はキツかったっすね今日は!!(迫真)
確かにすっごい茂ってるなぁって思ってたけどあれなのね!手入れされてない無開拓故のアレだったのね!!しかもすっげぇ綺麗な水平線だもんね!ここで恋人と夕日を眺めたら綺麗ロマンチックで素敵じゃなぁい(涙目)
もう俺不貞寝しちゃうもんね!!こんな砂浜だけど深海棲艦に捕まってたときよりも遥かに寝やすいから問題はないもんね!!
もう俺は動かないし動けませーん!本日の俺の活動時間は終わり!閉廷!!妖精さんも自由にしてもろていいから解散!!
「いいのですか?」
「じゆうにしてもいいの?」
おういいぞ好きにやりたまえ!共に脱出した仲じゃないか!俺はもう動きませんけどね!
「わぁ〜い」
「みんなシャチさんがすきにしろって〜」
「これマジ?」
「やったぜ。」
お、おぉ……妖精さんが異様に喜んでどこかに行ってしまわれたで候……。ぷにぷにミニミニプリチーな生物が俺の周りから消え去ってしまい寂C。
しかし真面目に疲れたなぁ……無理矢理感情働かせてた節があるしいっつも睡眠不足で妖精さん達に心配されてたもんなぁ。
まぁもう激コワえろえろお姉さんはここには一人もいないし、今の俺なら自然界にそれ程の脅威はないだろう。
…………寝よう。あぁ`〜砂があったかいんじゃ`〜!それじゃオヤスミ~。
──────────
くぁ〜〜〜眠ったなぁ〜〜〜!久しぶりの快眠に元気もりもりマッチョマンの逆叉です。
……ついでに俺のマイサンも元気百倍大きさもりもりのビキビキです()お、お前……さらに大きくなるとそんな殺人的なイチモツになるのか……(ドン引き)
こんなモノを女性に見せようものならまず悲鳴をあげられることが容易に想像できてしまう……。もしや深海棲艦はこうなるのを予見して俺のマイサンに手を加えた可能性が微レ存?だとしたら相当な策士だでこれは……(戦慄)
「シャチさん」
い、イヤァァァァァァァァァァッッ!!?
こ、こんな凶悪なものを股間からぶら下げているなんて妖精さんに知られてしまったら折角仲良くなったのにしめやかに距離を置かれてしまうッ!!
やめて!!こんな無人島で俺を孤独にしないで!!
「しんぱいしなくても、みんなシャチさんのチン○ンのおおきさはしりょうではあくしてますよ」
「わたしもしってる〜」
「わたしも〜」
嗚呼…………(絶望)
こんな……こんな残酷なことってないよ……!なんで俺のマイサンの大きさが資料にまとめられて皆に共有されてるんだよぉ……そんなところ大人数で把握してるのはクソデカハーレムの主ぐらいやぞぉ!?
というかその資料って多分深海棲艦のおねーさん達からパクってきたやつだよな?なんで俺のマイサンのことを記録してあるんですかねぇ……?
……ハッ!もしかして俺に興味があって!?妙に色っぽく見えたのは俺の気を引こうとしてたのか!?
…………まぁ、流石にそんなことないな。あんな殺気浴びせられて好意的に捉えられてるって考えるほど楽天的な性格してないんだワ。もし好意を持ってアレやってんのだったらそれはアレっすね!好きな子に悪戯しちゃうやつだね!反骨精神溢れ過ぎじゃない?
「そんなことより」
ねぇ今俺の尊厳が犯されている状況のことそんなことっつったぁ!?もう許せるぞオイ!
「シャチさんがねてるあいだにわたしたちがんばりました」
「だからみてほしいです」
ポーウ、なるほど?俺が寝てる間に妖精さん達は何かしていてくれたと。
素晴らしい……!!こんなぷにぷにミニミニプリチーなのに健気とか流石に涙がで、出ますよ……!
もう自分のイチモツのことを皆把握していることなんて気になら……ならな…………ごめん、やっぱ、つれぇわ……!(言えたじゃねぇか……!)
そんな訳でもちのろんで着いていきますよ。純粋に何作ったか気になるしね。
「わーい」
「シャチさんこっちです」
「バイノハヤサデー」
一人元気な妖精さんがいますね……まぁ妖精さんの中では速いのだろうが俺から見れば可愛いものだ。
それにしても無人島……無人島かぁ……。
俺ってば家でゴロゴロしてるタイプの現代っ子だからそういうサバイバル的なのには疎いんだよね……。
まずは雨風をしのげる場所か……?いやいや、まず生きていくのには水、そして食糧だろう。
……というか服が欲しい。もっというならこの進化したマイサンを周りの目からシャットアウトできるものが欲しい。出なければ俺はいずれ羞恥のショックで死んでしまう!!
というか、この島にあった木ってこんなに整えられてたっけ……?
いや、木の生えてる範囲が狭まってるとかじゃないんだけど、なんというか人によって木の間隔が一定になってる自治体が管理してる山みたいな印象をなんだか俺の第六巻くんがビンビン反応している。
ちなみに俺のマイサンのビンビンは治った。なんだ、意外に聞き分けがいいじゃないか。進化はしても俺のいうことを聞くレベルであることを確認できて嬉しい。なんてったって経験値0だもんな!あっはっはっは!!(ヤケクソ)
「つきましたシャチさん」
………………木造建築がさも当然かの様にそびえ立っておられるのですが???
え、えぇ……なんだこれは……たまげたなぁ……(白目)クソ立派な木造建築じゃないですかやだー!
あっ、わかったぁ!元々あったんでしょこれ!今は無人なだけでかつては人がいた可能性が微レ存……!
「いちからつくりました」
「サスガダァ……」
「よゆうのよっちゃんです」
「われわれにかかればチョチョイのチョイです」
本当にチョチョイのチョイでやるやつがおるかい!
う、うわぁ〜〜……!軽く触ってみてもめちゃくちゃしっかりしてるじゃないか……!(困惑)こんなのをスピード建築なんて日本の匠が対抗心メラメラ確定演出でゲーミングに染まっちゃうよ!
ここで逆叉に疑問生じる。
ところで、俺ってどれくらい寝てたんだ?
いや、普通に考えたらそりゃお昼ぐらいに寝てお昼ぐらいに起きたんだから……丸一日ってコト!?
ワァッ……!じゃなくて、あの時俺の傷ってば深海棲艦にやられてたんでそこそこだったはず……!
…………もしかして、俺ってば数日とかじゃなく数週間とかもっと大きい単位で寝ていた……!?だとしたら俺の目覚めは奇跡に近かった!?
こうなりゃ確かめるしかねぇ!ヘイそこのマブい妖精さん!!
「はぁ〜い」
う〜ん!w …………ね!!(迫真)
ところで俺ってばどれくらいの間ぐ〜すか眠ってたの???もしかして数週間とか数ヶ月レベルで眠っていて……!
「さんじかんです」
はい?わ、ワンモアプリーズ。
「さんじかんです」
うーんこれは非人間!w そこそこな怪我負ったと思うんですけどねぇ……深海棲艦の技術ってスゲー!
─────ってなるかぁい!!自分で言うのも嫌なんだけどここまでくりゃ自分で言うよ!
完全に人間兵器じゃないですかやだァァァァァァ!!!(絶叫)
「よしよし」
「よしよし」
「よしよし」
なんかめっちゃ妖精さん集まってきてめっちゃ俺の頭撫でられてる……
非常に嬉しいしありがたいんだけど、妖精さんのサイズ的に体全体で俺の頭にしがみついてるのよね……それが何人も集まってるんだから傍から見たら頭に何か群がってる状態なんだよね……
多分俺のマミーが見たら鳥肌立つぐらいには集まってる。マミー集合体恐怖症だから……
まま、気を取り直そう。俺今から立ち上がるから妖精さんたちは降りてね。
「わ〜」
「シャチさんがたちあがるぞ〜」
「そういんたいひ〜」
「ハッチひらけ〜」
俺ぁロボか!?…………実質ロボみたいなものでした。
うーん改めて見てもめっちゃでかいなこの建物……流石にこれに住むとしても妖精さんがいっぱいいたとしても持て余すスペース多すぎないか?
「ここはたしかにおうちです」
「でもほんらいのきのうではないのです」
ふむ?俺たちの家ではあるがそれはこの建物の一側面なだけで、他にちゃんとした側面があると言うことかね?
「そのとおりです」
なるほどなるほど…………え?こんなでかい建物使ってやることってなんぞ?
うーん……そういえば俺の母校の小学校と雰囲気が似てるな……もしかして学校とか?この際一体生徒は誰なのかという疑問点は捨て置くが。
「ぶっぶ〜」
「ちがいま〜す」
なんか腹たつ不正解演出だなおい。
それじゃあ一体全体コイツはなんだってんだい?
「せいかいは『ちんじゅふ』です」
ちんじゅふ……?ちんじゅふってどっかで聞いたことがあるんだよな〜……なんだったけかな〜〜〜……
まあいいや。とりあえず中を案内してくれるかな?
「りょうかい〜」
というわけでお邪魔しますっと。
…………内装が皆無なんですけどそれは……
「ないそうはないそうです」
「まだたてものしかつくってないです」
「さんじかんではじかんがたりませんでした」
そうだったこの建物俺が寝てる三時間の間に作られたんだった!そりゃ内装がないのも納得だわ!
……三時間で建物そのものは完成してることについてはもう何も突っ込むまいよ……
「でもないそうがあるへやもあります」
「たしかにあのへやのないそうだけはつくりました」
内装作った部屋あるのか……(困惑)この建物一体何時間で建てられたんだよ……(畏怖)
じゃあ、その内装がある部屋ってのに案内してもらおうか。
「ここです」
めっちゃ高そうな扉の前に案内されたんやが。
そしてこの扉の上にあるプレートに書いてある『司令室』の文字。
妖精さんによって扉が開けられると、目の前には一組の高そうな机と椅子がそこにあった。
─────その時、俺に電流走る。
あ、あの妖精さん。もしかしてちんじゅふって鎮守府のことでしょうか?
「『ちんじゅふ』は『ちんじゅふ』です」
海軍の方々が深海棲艦と戦う際に利用してらっしゃる鎮守府のことでしょうか?
「そのとおりです!」
「さすがシャチさん!」
Oh……バナァナァ……(混乱)
「そんなシャチさんにはプレゼントです」
え、何、プレゼント?ただいま絶賛混乱中なのに?
……あ、アレは!!服!!服じゃないか!!全裸かつアレを宙ぶらりんとしている俺が追い求めてきた服じゃないか!
でもなんでこんな豪華な服なんですかねぇ……
「シャチさんにこの“てーとくふく“をさしあげます」
「そしておねがいがあります」
ほう、お願いとな???
「この“ちんじゅふ“の“てーとく“になってほしいです」
「わたしたちの“しれーかん“になってくれませんか?」
──────────正直に言って、俺には、あまりにも重いお願いだった。
だって俺ってば元々はただの一般人な訳でして。それをなんかよくわからんまま攫われて、体を改装されて。そして、妖精さんたちと出会った。
ただ、それだけの存在だ。
司令官とか提督とか……聞いたことしかないような、そんな俺とは縁のなかったような他人の上に立つような存在になるのは、流石にきつい。
まぁそんなこと言いながらやるんですけどね。
妖精さん達に借りがありありのアルーヴェデルチだし、そもそも妖精さんのお願いをなんで断らなきゃいけないんですか(正論)
やるよ妖精さん……!俺、提督になるよ!
「わーい!」
「やったー!」
「わたしたちの“てーとく“だー!」
あぁ`〜ぴょんぴょんしてる妖精さんが可愛いんじゃ`〜
「さっそく“ちゃくにん“してもらうのです!」
「まずシャチさんはそのふくをきてください」
はぁ〜〜〜やっとこさ文明人らしい装いになるぜ〜〜〜……。
ゴソゴソッ……ゴソッ…
うわっ……何この服見た目に反して着心地よすぎだろ……
肌触り良ッ……通気性エグっ……。
……多分軽いのは服のせいじゃなくて俺のパワーが有り余ってるからだなこれ……。
「シャチさんここにすわってください」
お、おう……この椅子めちゃくちゃ高級そうで座るのすら怖いんだよなぁ……
よっこいせっと……。……座り心地いいなオイ……
ワチャワチャ……
……めちゃくちゃ妖精さん集まってきた……。と言うか妖精さんこんなにいたの!?と言うか間違いなく初めましての妖精さんが大量にいる!!
「シャチさんシャチさん」
はいはい、なんでしょう。
「この“ちんじゅふ“のなまえをきめてください」
な゛に゛ィ!!??
そ、それって俺がきめなくちゃいけないのぉ!?昔からネーミングセンスで弄られ続けた俺にぃ!?
う、うーん……うーん……!!!(クソデカ唸り声)
こういうのは悩めば悩むほど沼っていくんだ……!シンプル……シンプルに考えるんだ……!
さ、さかまた鎮守府とか?
「さかまた鎮守府に逆叉鯱提督が着任しました!!これより当鎮守府は通常運行へ移行、作戦行動を開始します!!」
うおっびっくりしたぁ!?めっちゃ大声出すじゃん!と言うかその肺活量どこから湧いて出てきたの!?
というか本当にそれでいくの!?めちゃくちゃ俺の名字だよ!?老舗の店舗じゃないんだからもっと冷静に考えない???
「これからよろしくお願いします」
お、おぉ……めっちゃ丁寧なアイサツに思わず困惑。
というか言葉流暢になった?いや、元々下手とかじゃないんだけどどこか幼い感じだったというか……
「あれは我々が鎮守府の所属下にいないが故に機能が制限されていたためです」
はぇ^〜そうだったんですね〜。ちょっとあの喋り方は可愛くてすこだったんだがまぁ問題なし。妖精さんたちが可愛いのは違いないですし?
「それでシャチさん」
あ、その呼び方は変わらないのね。まぁ変にいきなり畏まられてもこまっちんぐだしありがたい。
それで妖精さんや、なんのようかね?
「さっき着替えたばっかりですが、また着替えてもらいます」
おぉ、二着目の服装というわけですか。数分前まで裸族であった俺にとっては着替えの手間なぞ微々たるものよ!
んでお次はどんな服なんだい?俺的にはこの軍服は堅苦しいからもっとラフな服装をだね……
「これです」
複数人の妖精さんがわっせわっせと次に着替える服を持ってくる。
…………え、なにこれ?ウェットスーツ???なんで???
「今この鎮守府は正常な運行を開始しましたが、資材がありません」
「木……!圧倒的木オンリー……!」
確かにこの建物も木造だもんね。まぁ木材オンリーの木造建築ってサラッとイカれてるけど。
あれ?俺の服は?
「なけなしの持ち込み資材です」
感謝……!圧倒的感謝……!
「なのでシャチさんには海で資材確保をしてきてほしいのです」
「どこかの川から流れ込んだゴミの袋やペットボトル……深海棲艦によって沈められた船の残骸……」
「それらを集めてきて欲しいのです」
「あと食糧もお願いします」
なるほどね……確かに海には資源はいっぱいだろうなぁ。海も綺麗になるだろうなぁ……。まさに一石二鳥!って感じ???
しかしこのシャチ、安易に首を縦に振るようなイエスマンでもなければ己で疑問点を見出せる聡明な人間ッ!気づかないとは言わないッ!!
「それ深海棲艦に遭遇しない???」
「「「「「……………………」」」」」
お、おい、妖精さん……どうして黙っちまうんだよ……?
あるんだよな……?深海棲艦に見つからないようにできる機械とかせめて抵抗できるような手段とかよう……!
答えてくれ……ッッ……妖精さん……!!
「い、一応……」
ん?
「ウェットスーツはソナーによる発見をされにくい……との報告を受けています」
え、すげぇ。このマジで一見変哲のないウェットスーツにそんな機能が搭載されているとは思わなんだ……。さすが妖精さんだぜ!
で、もし深海棲艦に遭遇したら???
「……と、徒手空拳で」
元TDN一般人になにを求めてるんですかね……(震え)
ガチの軍人さんとかなら格闘術とか治めてるだろうけど、俺マジでただの一般人だからね?喧嘩とかも全然したことないからね?
まぁやるんですけどね。
「い、いいんですか!?」
まぁこの体死ぬほど頑丈だし。怪我とかもすぐ回復したし。痛みも麻酔なし改造手術で麻酔効いてるように誤魔化せたんやぞ???我慢できるヘーキヘーキ。
「これまじ?」
「一般人にしては痛みに耐性が強すぎるだろ……」
「控えめにいって既におかしいのでは?」
うーんこの言われよう。ワイは生き残れるように頑張ってただけなのら……シクシク。
「シャチさん」
はいはい今度はなんでしょう。
「私達の提督になってくれてありがとうございます」
その言葉と共に妖精さんたちが一斉に頭を下げる。
まあね、こんなふうに頼られて、感謝されて。それで男が動かないわけないんですよね。
まぁやればやるだけ俺にも報酬がある。要は歩合制のお仕事みたいなモンよ。俄然やる気が湧いて出てくるわ。
まずは新しい服目指して頑張りますかね─────