とあるウマ娘の帝王物語
人生とはなんなのか。
希望とはなんなのか。
人生というものにうんざりしていた。
ただ将来の為に、お国のために勉強して、未来は死んでも働け。
自由とはなんだ。平和な国とはなんだ。
隣の国から常に領海侵入されては対策も立てず、ろくな法律も、憲法も改正しようとしない。
ただ武装しとけばいいもんじゃない、やられたらこっちもやり返すつもりでやらなければ、こっちもやられる。
しかし暴力とはなんだ、守るとはなんだ。
ただ痛めつけるのが暴力か、わからすための暴力なのか。
曖昧で、矛盾で、こんなくだらない世界なんて、生きてるだけ無駄な気がしていた。
それは、とある高校生の少年だった。
「俺は何のために今まで戦ってきたんだろうか……」
身長は約一七六センチ程度。首筋まである髪の毛は僅かに跳ね上がっており、それ以外特になんの変哲もない平凡な高校生。
ただ右手にある物が備わっているが別に大した事ではない。
注目すべきなのはその両脚。
一見すれば普通の脚なのだが、実は力が制限されていた。
とある部活をしていながら、色んな事件と潜り抜け、いつしかその両脚には力の制限がかかってしまった。
その力を発揮出来るのはたったの五〇%。イメージするなら、走ろうとしてもスピードは歩く程度しか出せない。それくらいのリミッターが掛かってしまったのだ。
「…………本当、どん底に不幸だよな」
どれだけ不幸を目の当たりにしても、少年の芯はブレない。ただ、色んな事に遭いすぎて少し人生がリセットされればなと思ってしまうほどのメンタルはきていた。
「まぁ、どうせもうこれ以上は無理だし、俺にはもう力は無いからな……」
ただそれだけ呟いた。走りたくても走った気分になれない脚で、一歩進む。
その一瞬手前で異変は起きた。
グシャッ、と。血肉が飛び散る音がこの道路に響いた。
なんの前触れもなく少年の体が、大型トラックと衝突したのだ。
痛みなんて許容範囲を越えた。全身の感覚が無い。
少年の目は僅かに潤い始める。
きっとこれが最後なのだろう。死というものに何度も直面しているが、これほどまでにもうダメだと思うのは初めてだった。
だからこそ、最後にこう言い残した。
「すまん親父、母さん…………。親孝行出来なくてごめん……」
それだけ言い残し、彼の魂がこの世を去った。
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「……うっ」
少年は僅かに身に覚えのある匂いに目が覚めた。それは消毒液臭い、少年にとってはもはや日常的な刺激臭が鼻に伝わる。しかし、目が覚めてみればそこは見慣れた病室とは全く異なる場所だった。
しかし問題はそこじゃない。
失われた体に感覚がある。
(……なん、だ?)
「あ、パパ。起きたみたいだよ」
「おぉどれどれ?おぉ!青い瞳が我が娘の可愛さを引き立ててくれる!パパは嬉しいぞ!これは将来立派なウマ娘になるな!」
(うま、ムスメ……?)
聞きなれない単語に少年の魂は更に戸惑った。
しかし状況が掴めない少年の魂を放っておきながら、
「さて、このこの名前は決まってある。これからはそう呼ぼうか」
「そうね。娘の人生の第一歩なのだから!」
(俺の……名前は……?)
二人の両親は、共にこう言った。
トウカイテイオー
これは、これまで少年の魂が認識した記憶と共に、これから始まるトウカイテイオーとしての人生の開幕である。
どうも皆様はじめまして。
作者のヴァンでございます。
知っている方は知っていると思いますが、pixivでも活動をしております。なので知っている方は多分この作品を知ってるんじゃないかと思いますが、あのシリーズをある程度崩さず改めて書き直しているものをここで叩きつけていましてね。pixivで見ている方は大体の流れは掴めていると思いますけどもしかしたらここでしか語れない物もあるのでどうぞ気長に見ていってください。
あと、ハーメルンは初めてなので何にも分かってないので平にご容赦ください。
では、また会いましょう。
さぁ今日もスペにでちゅねされうわぁBIGMAMAがきやがっ