魔法少女リリカルなのはー少女たちが見た流星ー 作:嵐の中輝きたい
早朝、まだ朝霧が立ち込める頃海鳴から少し離れた高台の公園に二つの人影が見る。しかし、その人影は宙に浮いていた、しかもそれだけでなく高速で動き回りピンク色の光や橙色の閃光が走るなど側から見れば異常な光景だろう。そして、この異常な光景を生み出している本人たちは。
「ディバイン・・・バスター!!」
「あまいぞ」
なのはが放ったディバインバスターを難なくかわし、そのままなのはとの距離を詰めるヒイロその手にはビームサーベルが握られていた。
なのはは迎撃が間に合わないと判断したのか相棒のレイジングハートを眼前に構える、防御の構えをとる。しかし、ヒイロは手に持っていたビームサーベルをなのはに向けて投げ付けた。
「ふぇ!?」
ヒイロの予想外の行動に動揺をあらわにするなのは、そのためなのはは咄嗟にビームサーベルを回避するなのは、しかし相手は実戦を知るヒイロ無意味な行動はしない。
ビームサーベルに気を取られたなのははヒイロから視線を外してしまう、それに気付いたなのはであったが時すでに遅しである。
「あ、あれ?ヒイロさんは・・・。」
『マスター後ろです!』
周囲を探すなのはにレイジングハートが答える、そしてレイジングハートの言葉に反応して後ろを振りむいたなのは、振り向いたなのはの目に飛び込んできたのは。
「終わりだ」
「うっ、ま、参りました」
バスターライフルの銃口であった。
「はぁ〜、また負けたの。やっぱりヒイロさん強いですね。」
「なのは、お前も少しずつだが動きが良くなっている。ユーノの教えが生きてきていた。」
「えっ、本当ですか!」
「だが、まだ詰めが甘い。誘導弾の制御もまだ雑だ。それに戦いで相手から目を離すのは致命的だ。それに戦い方も素直すぎる、もう少し絡めても使え。実力が足りていない部分は知恵で補うことだ。」
「は、はい。が、頑張ります。」
早朝公園で訓練を行う様になってから早数日、何故このような訓練を行っているのかと言えば、ヒイロが風邪で寝込んだその日。なのはが謎の魔導師と一戦交えたからだ。
その時はなのはは撃墜されジュエルシードも奪われてしまったのだ。相手がジュエルシードと狙うならばまた戦うことになるだろう、そう考えたなのはがユーノに魔法の訓練を頼んだのだ。
最初はこれ以上なのはを此方の事情に巻き込みたくなかったユーノ頑なに断っていたが、なのはの思いと決意の意思や言葉を聞きそして感じユーノが折れる事となった。
しかし、魔法の腕が向上しても実戦で上手く使えなければ意味が無いと言ったユーノの言葉になのはは。
『じゃあ、ヒイロさんに頼んでみようよ』
こうしてヒイロはなのは発案の特訓に付き合う事となった、まあ、ヒイロ自身も魔法を交えた実戦を経験していないのでこの申し出を断わる理由は無かった。
事実、この特訓に参加した事でヒイロの魔法を扱うセンスは高くなのはと共に魔法の技術は飛躍的に向上した。二人の魔法を扱う才能にはユーノは驚きを隠せずにいた。
特にヒイロには驚かさせる、別の世界で工作員として戦っていたのは知っていたのである程度はできるんだなと思っていたのだが蓋を開けてみれば瞬く間に空戦に順応しているのだ。
その実力はなのはが対峙した金髪の魔導師と同等かそれ以上であろう、管理局にもこれ程の実力者はあまりいないだろう。ユーノはそう感じていた。
朝の訓練を終えて二人と一匹は帰路についていた、道中ではなのはとユーノが他愛ない話をしていた。そこでなのはが思い出しかのように一つの話題を言う。
「あの、ヒイロさん。ヒイロさんは明後日の旅行に参加するんですか?」
「旅行?なんだそれは初耳だ。」
聞き覚えのないことにヒイロはなのはに聞き返す、なのはの話によれば以前なのはが紹介した友人であるバニングスと月村、更に月村の姉と従者になのはの家族全員で行くらしい。その間お店は従業員やアルバイトの人に任せるそうだ。
ヒイロ自身は別に興味はなかったので、恐らくはお店を任させるだろうと考えていた。しかし、その日の夕食の席でなのはが。
「ねぇ、お父さん今度の旅行のときお店はヒイロさんに任せるの?」
なのはの言葉に反応したのは士郎ではなく桃子であった。
「もちろん、ヒイロくんも旅行に参加よ。」
「そうだぞ、なのは。ヒイロ君は高町家の一員なんだ、旅行に参加するのは最初から決めたんだからな。」
士郎と桃子の言葉に安堵するなのは、それと同時に兄である恭弥のほうを見る。恭弥はなにかとヒイロに突っかかっていた。なのはとしては仲良くしてもらいたいと思っている為これを機に仲よくしてくれないかとという希望とまだヒイロとなかよくなれないかという不安がなのはの中に渦巻く。
「父さんたちが決めたんなら俺は文句は無いよ」
恭弥の言葉にヒイロを除いだ全員が驚きの表情をみせる、なにかとヒイロに食ってかかっていた恭弥からは考えられないセリフであった。
恭弥が反対するだろうと思っていた士郎と桃子は恭弥を納得させるための言葉をあれやこれやと考えていたのだが、どうやらなんとかなりそうであった。
かくしてヒイロは温泉旅行にさんかすることとなったのだ。これは余談であるが参加を渋っていたヒイロであったが桃子の『良い笑顔』での説得により正式に『本人の意思』の元参加が決まったのであった。
相変わらず最後がぐたつきますね、なんとかしたいな。やっぱ文才が欲しい。